07話 自己紹介
森の中にでた龍桜は、視線も気にせず餡子に手を繋がれたまま立っていた。
「龍桜様手を離していただけないでしょうか、他の皆様からの視線が気になってしまいます。」
餡子が小声で龍桜に言うと正気に戻り、あわてて手を離し距離をあけてしまい龍桜は周りを見渡した。
見たことのない景色のなか3人は、集まり龍桜をチラチラと見ながら何か話していた。
「皆様これから一緒に異世界で生活するので、自己紹介でもしましょう」
いきなり、その場を仕切るように餡子が日本語で言うと皆が餡子のところに集まってくる、日本語が通じたことに少し驚いた。
「神様が関係してるのなら、これぐらいできて、当然か」
独り言を言いながら龍桜も餡子が仕切る場所まで行く、皆が集まるのを確認すると話を進め始める餡子。
「皆さんこれから協力して神様達のミッションを熟す仲間なのですから、まず初めに自己紹介をしてもらいたいのですが誰からしまか?」
皆が顔を見合わせ龍桜の方を見ていた。
「それなら、私の生まれ故郷の日本代表の龍桜様からしてもらいましょうか」
唐突の振りに動揺しながら餡子に背を押されて前に出るが何を言えばいいのかわからない、その様子を見ていた餡子が耳元で囁いた。
「龍桜様、名前と年齢、出身国、能力を言ってください、あとは意気込みかなにか一言を願いします。」
龍桜は、餡子に教えて貰った通りに自己紹介を始めた。
「俺は秋月 龍桜、年齢は18で見ての通り生まれは、日本です神様から貰った力はまだわからない、何故俺が今回の異世界移住に選ばれたのかは分からないが選ばれたのなら最後までやりきります今後ともよろしくお願いします。」
龍桜は、緊張しながら最後まで言えたが周りからの目が痛い、能力の事は何かと考えたが分からないから他の人の自己紹介が終わってから餡子今回の事を色々と聞こうと思った。
「私の名前は、エレーナ・ギールス年齢は16です。出身国はロシアです神様から頂いた力は、対象の相手を不運また不幸にする事ができる能力です。今のとこ日本の方は能力も持たず無能らしいので、せいぜい私の足を引っ張らないように頑張って下さい無能さん。あとのお二人は、一緒に頑張って行きましょう。」
エレーナは、龍桜の能力に関する事で何か知っているような自己紹介をした。
「最後は、僕達みたいだね、姉さんちゃんと自己紹介できる?」
「何を言う私をだれだと思ってる、血塗られたら世界を」
「あーはいはい、厨二病はそこまでね、という訳で、姉は、まともに自己紹介もできないので、僕が代りにします。」
最後の2人は、姉弟らしく最後の自己紹介となった。
「えーとまずは、名前からでしたね僕がティオフィール・ベレンス姉がシャルロッテ・ベレンスです。僕達は、双子で年齢は16神から貰った力は僕がどんな怪我や病気でも治せる力で姉は、百発百中の弓の力ですね。これからよろしくお願いします。」
皆の自己紹介が終わると餡子がまた場を仕切り話を進める。
「これで、皆さんのことを知ってもらえたと思いますので時間も時間なので今日は宿を探しましょう」
「宿っていってもここ森の中だよ異世界ならモンスタ―的な何か出てこないの?」
「出てきますよ、オーク、オーガ、ゴブリンと言った皆様が知ってる様なモンスターから知りそうに無いモンスターまで多種多様に揃っております、現にほらそこの木の上にずっとモンスターがいますよ。」
木の上に視線が集まりモンスターもこちらに気ずき飛び降りた。
「モンスターとは失礼な、私は見ての通りのエルフだ。」
その女性は、露出の高い衣装にとんがった耳、腰に短刀背中に弓と言うエルフらしいのかそうでないのかわからない格好をしていた。