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艱難辛苦の人外生  作者: 寒天
人間 止めました
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第5話 ギルドの決定

ぶっちゃけ説明回です。

「……もうあれから何日(どれ)くらいたったんでしょうか?」


 ドルア城塞都市に設置されている冒険者ギルド――看板には国立特別自由戦力組合支部と書かれているが、誰もそう呼ばない――のホールで、最下級冒険者チームホークウィンドのメンバー、シノンが呟いた。


「三日だな。アンデッドの情報を持ち帰ってから対策会議とやらでかかっている時間は」

「はぁ……。もう一週間くらいたってる感じがしますよ」


 彼らホークウィンドが謎のスケルトンと戦闘を行い、腕を持ち帰ってから三日経っていた。

 彼らは、ドルア樹海から謎のアンデッドモンスターの腕を持ち帰り、ギルドへ事情を説明した。当初はギルド職員も彼らホークウィンドの予想通り懐疑的な反応であったが、十分な証拠が揃えられていた為にそこはスムーズに解決した。その証拠の精査に一日かかったが、報告が真実であると判断されたのでここまではよしとすべきだろう。

 しかし、そこからが問題だった。アンデッドモンスターがいることがわかった時点で魔物の巣くう森の中で議論を始めてしまったシノンが文句を言えることではないが、ギルドのお偉いさん達が情報収集と事態解明の為の会議を始めてしまったのだ。


「何か新しい情報でも入れば開放されると思うがな。今の所は我慢しかあるまい」

「まあ、そうなんですがね……。ルードさんの胃に穴が開く前に何とかして欲しいものです」

「そのうち何かあるだろう。調査に入っているのはかなり優秀らしいからな」


 ドルア樹海にアンデッドモンスターが出現したという話が真実だと判断されると同時に、ギルドからの依頼としてホークウィンドよりも数段実力が上の冒険者が森の中に調査に入った。

 森の中から情報伝達魔法を使い、逐一送られてくる情報を元に専門の魔法使いの意見も交えて何が起きているのかを話し合っているわけだ。

 まあそれだけならばホークウィンドとしてはあまり関係のない、むしろよく話し合って間違いのない対応をして欲しいと言うだけなのだが、彼らもこの一件には無関係ではない。むしろ、情報提供者としてかなり重要な立場にあると言えた。

 なんと言っても、持ち帰った証拠を調べる時間を除いても二日の時がすぎているのだ。そして、ホークウィンドの索敵能力を遥かに上回るはずの冒険者達は二日間の調査において、ドルア樹海でアンデッドモンスターを発見できていない。『この区間からこの区間までに該当のモンスターなし』と言う報告だけが上がっている状況である。

 つまり、唯一ターゲットと接触したホークウィンドの面々は二日もの間質問攻めにされていると言うわけだ。元々下っ端であり、重役が参加する会議になんて名前すら出ない彼らが、声を聞くだけでも緊張するような雲の上の存在を前に話をしなければいけないのは相当なストレスなのだった。

 実際には、メンバー全員で会議に参加しても無駄であるとのお達しがあったために、リーダーであるルードと頭脳労働担当のシノンの二人が被害をこうむっているわけだが。そのシノンも最初に要点を纏めた説明をしてからはお役御免となり、今ではルード一人で重圧と戦っている状態である。会議で出た話を元に、ルードへ知恵を貸すという意味ではシノンもラザエフも働いてはいるのだが、心労の程度ではやはりルードが断トツだ。

 しかも、ギルド内でも信用を得ている腕利きが何の情報もつかめないという現状で、最初は信用された『アンデッドがいた』と言う話が偽りではないかと疑う者まで出てきている。自分よりも能力的にも立場的にも遥かに上の人物に睨まれ続けるのは、もはや拷問の域であった。


「本当に何か出てきてくれないとこっちが参ってしまいますね。私達はまだしも、騙っているんじゃないかと目で責め立てられてるルードさんの心労が限界に達しますよ」

「今もルードだけで参加中だしな。……会議のたびにあいつの方がアンデッドのようなオーラを出している」

「本当に、私たちのリーダーが胃痛で倒れる前に何とかして欲しいものです……っと、そういえばツヴァイクさんはどうしたんですか?」


 リーダーの心労について話したついでに、シノンはあらゆる意味で話し合いと言う舞台では戦力外であるツヴァイクを辺りを見回して探した。

 論理的な思考と他者に情報を伝える話術。その二つが求められる現状では何の役にも立たないとは言え、彼もホークウィンドとしてギルドに留まっているはずなのだ。しかし、辺りにその姿は見えなかった。


「さっきまではここにいましたよね? 私が先ほど席を外した前は」

「ああ、そこだ」


 シノンの疑問に、若干呆れ顔になりながらもラザエフが指でソファーを指した。シノン達からでは背もたれの部分しか見えないのだが、座っているのならば肩から後頭部が見えるはずである。しかし、そこにツヴァイクがいるようには見えない。


「ソファー……ではないのですか? ではいったい……って、まさか……」


 誰もいないことに一瞬困惑するシノンだったが、すぐに答えに思い当たり座っていた椅子から立ち上がる。そして、ソファーの正面に回りこんだ。


「ツヴァイクさん……なに幸せそうに寝てんですか?」


 そこにいたのは、ソファーに寝転がり、何の悩みもないというような幸せそうな寝顔を浮かべるツヴァイクであった。人がこんなに苦労しているのになに一人だけ惰眠をむさぼってるんだと怒りがこみ上げるも、起きたところで邪魔になるだけかとすぐに鎮火する。

 しかし、その幸せそうな寝顔には少々思うところがあるので、何か寝苦しくなるような魔法でも使ってやろうかと黒い笑顔を浮かべる。


「よせよせシノン。起きても煩いだけだろうが。そっと寝かしとけ」

「…………そうですね」


 シノンの魔力の揺らぎを感知したのか、あるいはその表情を読んだのか、シノンが行動を察知したラザエフの静止が入る。

 シノン自身も、この三日のストレスで少々冷静さを欠いている自覚があるために素直に従った。実際、ツヴァイクへの嫌がらせなど八つ当たり以外の何物でもない愚行なのだから。

 そのままやるせない表情で元の椅子に座った所で、会議室に繋がっている扉が開いた。


「む? 終わったのか?」

「そのようですね。ルードさんも出てきました……相変わらず幽鬼のような顔で」


 二人が話していた部屋は二階建てのギルドの中心に存在し、一階と二階が吹き抜けになっている大部屋だ。このホールに依頼掲示板等の施設があり、冒険者の大半がこの部屋でたむろする。ギルドはこのホールから様々な小部屋へ移動する構造になっており、彼ら二人は会議室前で待機していたわけである。


「よお……終わったぜ……」


 丸テーブルを囲む形で座っていた二人に気がついたのか、会議室に繋がる扉から一直線にルードが歩いてきた。まるで精神攻撃系の魔法を受けたように衰弱しており、痛々しい姿だ。


「えー、お疲れ様です……とりあえず休んでください」

「そうだな。そのゾンビのような面をなんとかしろ」


 シノン達は、とりあえず寝ろとリーダーに告げた。一も二もなくそんな言葉が出てくるほどに、ルードは疲れたてた様子だったのだ。それこそゾンビのような顔を見れば、二人でなくともゆっくり休ませて上げたいと思うだろう。しかし、そんな労わりの言葉にルードはゆっくりと首を振った。


「いや……いま話しておきたい内容がある。会議が動いた」

「……何があったんです?」


 幽鬼のような顔を無理やり正し、話すべきことがあると告げるルード。

 どうやら重大な話なのだと感じたシノンは、続きを促す。仮に無理やり休ませた所で、ルードの性格上ゆっくり休むことはできない。心から休ませる為には、先に話を聞いてしまうのが一番なのだと長い付き合いから理解しているのである。

 重要な話ならツヴァイクも起こした方がいいかとシノンは考えるが、どうせ一回言っただけでは理解できないだろうと考える。先にルードを休ませ、要点をわかりやすく纏めた上で自分が話すほうが効率的だとシノンはツヴァイクを頭から一旦消去した。


「ん……。とりあえずは二日かけても情報が出てこないことへの苛立ちが強くなってきたな。かと言って俺たちの虚言だと切り捨ててしまうには明確な証拠がある。もしこのまま放置して、それこそお前達の想像じゃあないがアンデッド大量発生なんてことになったら一大事だ……って感じの話を延々繰り返していた」


 ルードは疲れた顔で簡単に会議の説明をする。今までと変わらない内容なので、シノンも適当に流すことにした。


「そこまでは、今までと変わりないですね。強さはともかく、人間への危険性と言う意味では悪魔に続いて第二位にランク付けされているアンデッド相手では仕方が無いですが」

「悪意の塊である悪魔は強さと言う意味でも残酷さと言う意味でもずば抜けているからな。まあその分数も少ないわけで、実際に脅威となる確率で言えばアンデッドの方が上だろう。なにせ環境属性が一度死に偏れば、ひたすら増え続けるのだからな。おまけに、生物への高い感知能力を持ち、命あるものを無条件で襲う危険な習性まであるからな」

「一度アンデッドが発生する条件を満たしてしまえば、魔物の中でもトップクラスに危険な種類であるにも拘らずエリアに溢れてしまいますからね。しかも、見境なく生命を攻撃し続ける上に疲労の概念も持ち合わせていないため、とんでもないペースで進化してしまうと言う性質まであります」


 アンデッドは他の種類の魔物と比べても非常に危険な習性をもつ魔物だ。故に冒険者ギルドとしても、この話を無視するわけにはいかない。仮にドルア樹海の魔力性質がアンデッド発生に偏るほど中で死が蔓延しているのならば、即座に浄化しなければドルア城塞都市が滅びかねないのだから。


「あー、まあそんな話を繰り返しているわけだな。ただ、さっきの会議だと新情報が二つ入った」

「新情報?」


 一日に休憩を挟みながらも何度も繰り返される会議の中で、二日目の午後にして何か新情報が入ったらしい。その内容に関心を引かれたシノンは身を乗り出して説明を求める。


「一応言っておくが他言無用だぞ。元々大本の情報源だし、チームメンバーとは全ての情報を共有するのが鉄則だからお前達に教えるのは問題ないけど……他の住民の耳に入ればパニックになりかねないからな」

「それはわかっている。もし中途半端な情報が冒険者や騎士ならともかく、それ以外の非戦闘員の耳に入れば恐怖と不安を乗せて不必要の混乱を生みかねんからな。どのように情報が歪むのかもわからんからなおさらだ」


 冒険者はあくまでも国に所属する治安維持のための戦力だ。そのため、無用な混乱は極力避ける義務があるのである。当然、正式な冒険者であるホークウィンドにも治安維持に協力する義務があるのだ。


「そう言うこと。で、新情報についてなんだけどな、まず第一に、過去にもドルア樹海でアンデッドが出現したことがあるらしい」

「ドルア樹海でですか? 初耳ですね」

「過去の記録を当たっていた職員からの情報な。五年前の報告書に記載されていたらしい」


 冒険者ギルドでは、起こった事件や依頼についての記録を残している。依頼人からの依頼登録証、冒険者による依頼受領証及び報告書、ギルドの依頼達成確認証などがそれに当たる。また、他国で起こった事件であろうとも、集められた分だけ記録されている。

 さすがに五年も前の記録となると探すのに時間がかかったようだが、こういった過去の事例が役立つことは多い。


「それで、どんなアンデッドだったんですか? やっぱりスケルトンですか?」

「いや、確かにスケルトン種らしいんだが……桁が違う。進化種にして外来種らしいな」


 それを聞き、二人は僅かに動揺した。予想よりも、ずっと強大な存在だったのだろうと予感して。

 進化種とは、ホークウィンドでは絶対に勝ち目のない強者である。先の戦いで撃退したスケルトンとは桁が違うのだ。


「進化種か。外来種ということはドルア樹海で発生したわけではなく、他の場所から移動してきたということだな。つまり、意思ある上位アンデッドと言う事か?」

「ああ、付けられた固体名は死の復讐者(デス・リベンジャー)。四本の腕にそれぞれ魔装を持ったスケルトン種だ」


 魔装と聞いて、シノンとラザエフの顔が引き攣る。

 自分達では到底手の届かない強力な武器を、能力的に遥かに上であると考えられる魔物が所持していたというのだから無理も無い。言ってしまえば、地震と台風が同時に襲ってくるようなものなのである。


「それは凄い……だが、そんな話は聞いたことがないな」

「そりゃまあ、分類上はこの国の事件じゃあないからな。知らなくても無理はないだろ」

「他国? ドルア樹海で出現した魔物なのに他国扱いと言うことは……ギルートか?」

「そうだ。ギルート聖国。ドルア樹海を国境とした、ガルド帝国の隣国であり宗教国家。あそこの事件として扱われている」


 ギルート聖国。イスティンにおいて世界中で信仰されている五大神を崇めるメルト教の総本山であり、大陸三強の一つだ。

 神官であるラザエフも扱い、神術と呼ばれる信仰心によって形成される魔法があるからこそ宗教は有用性が認められている。その為弾圧こそされていないが、国のトップである皇帝の信仰心の薄さが原因で大陸一信仰心の薄い国と呼ばれるガルド帝国の潜在的な敵国である。


「ギルートの冒険者が狩ったというわけですか? その上位種……死の復讐者(デス・リベンジャー)を」

「いや、そう言うわけじゃあない。ん? それはそれで正解なのかな? 彼らも冒険者として登録自体はされているんだったか」

「どう言うことだ?」


 シノンの質問に、目線を外してブツブツ悩むルード。いったい何を言いたいのかわからない為、ラザエフは簡潔に尋ねた。


「つまりな、かの有名な勇者様が倒したらしいよ。その魔物」

「勇者……人類の切り札ともされる、神の加護を受けた特別な魔力を持った人間ですか。そういえば、五年前といえば数十年ぶりに勇者が現れた年ですね」


 勇者と聞き、シノンはざっと思い出せる情報を思い浮かべる。

 勇者とは、人間の戦士の中でも特殊な存在であり、生物としての格が違うとすら言われる絶対強者だ。その力は神から授かったものとされ、強力無比であると伝えられている。

 そして、ここ数十年勇者と呼ばれる存在は現れなかった。しかし、五年前に突然勇者の力を持った人間が現れたのだ。


「良い噂は聞かないがな。ガルドの神殿から聞いた話だと、信者からの寄付金で毎日遊んでいるらしい」

「ガルドだからこそ流れる話ですね。勇者の悪口なんて」

「大陸一信仰心が薄い国と呼ばれるガルドだしな。神の使者と呼ばれる勇者でも、ガルドじゃあそこまで崇める存在じゃあないってことだろ。信仰心によって纏まっているギルートでは盛大に祭り上げられてるんだろうけどな」


 ガルド帝国の人間は、基本的に信仰心と言うものを持たない。神術と呼ばれる、神の奇跡を模倣すると言うイメージの元発現させる魔法の為に神官になる者がいるくらいだ。

 このような、信仰と言うものを道具としてしか見ていないラザエフのような神官ばかりだからこそ、神の力を渡された者とされる勇者へ遠慮ない評価が下されるのだ。

 ちなみに、仮にギルート聖国で勇者を愚弄するような発言をすれば不敬罪で処刑されかねない。


「極稀にギルートからの要請を受けて魔物狩りを行うこともあるようだがな。まあ勇者ならその辺の魔物なんぞ余裕だろうが」

「結局、私たちのような冒険者からすれば理不尽に強力なスキル持ちという以上の意味はないですからね」

「まあ勇者に関してはそのくらいでいいだろう。いま重要なのは、勇者が活躍した話ではなく倒された魔物のほうだ」


 話が脱線してきたのでルードは話を本題に戻す。シノン達も勇者に関してはあまり興味がないので、頷いてルードの話を促した。


死の復讐者(デス・リベンジャー)の特徴として、殺害した相手をアンデッド化させるスキルがある……らしい。この系統のスキルを持ったアンデッドはそこそこいるらしいけど、そうなのか?」


 会議で出たのだろうが、ルードにアンデッドの、それもそんな高位に進化した種の情報などない。そこで、そう言った知識のある二人に確認を取ってきた。

 しかし、それは唯の確認のはずなのだが、シノンにとって魔に関する知識の披露は趣味のようなものなのだ。故にシノンは、水を得た魚のように目を輝かせて早口に解説を始めるのだった。


「殺害した対象をアンデッド化するスキルを持ったアンデッドと言うのは文献にも多くあります。吸血鬼(ヴァンパイア)が吸血によって殺害した対象を下級吸血鬼(レッサーヴァンパイア)として使役するのは有名ですね。殺した際に死体に魔力を流し込んで魔物に変えると言うのが有力な説です。その理論を応用した魔法に≪従者創造クリエイト・サーヴァント≫があります。魔力を物質化し、魔物を作ると言う魔法ですね。あれはあくまでも魔力を固めて魔物に変えているだけなので、正しく命を作れるわけではありませんが。創りだしてから一定時間で魔力に戻って霧散してしまいますしね。まあ、アンデッドを命と言うべきかは定義によって異なりますが。それに――――」

「ストップ! もういいよ。よくわかった」

「であるから……そうですか?」


 解説に熱中するシノンの言葉を、ルードは声を張り上げて静止した。半ば趣味の領域に達している解説を止められたことに若干不機嫌になりながらも、シノンは素直に口を閉じる。

 そして、ルードは疲れた顔に更なる疲労を重ねた上で話を進めた。


「とにかく、その死の復讐者(デス・リベンジャー)にはその手の能力があったわけだ。それにな、死の復讐者(デス・リベンジャー)にはその名の通り、通常のアンデッドよりも人間への強い敵意……復讐心があったらしい。生物を見境なく襲うのはアンデッド共通の特性だけど、特に人間を目の敵にしていたとの話だ」

「それはまた危ない特性だな。……つまり、その魔物によってアンデッドにされた者にも同じ特性が付くということか?」


 ルードの話から予測したのだろう。ラザエフはルードの話を補足するように尋ねた。

 そして、ルードはその問いに重々しく頷いた。


「ああ。そう言う話だ。そいつによって作られたアンデッド――大半がスケルトン種らしいが、とにかくそいつ等は人間を優先的に襲ったそうだ。その強さは、殺された生物の力に左右されるらしいがな。もっとも、そいつが討伐されたのは五年前だから今回の件と関連している可能性は低いけどな」

「まあその手のスキルは発動してから数分で終わるはずですからね。例外がないとは言えませんけど……」

「では何故そんな話をしたのだ? 本当に無関係だと結論付けられたのならわざわざ話すまい?」


 疲労困憊のルードがわざわざ話した以上、まったく現状に無関係と言うことはないだろう。そう考えたラザエフが説明を促す。

 それに頷き、ルードは本題に入る。


「そうだな。もしかしたらってレベルではあるが、そいつが……そいつのスキルが関係していると言う仮説がある。まず問題になるのが、俺たちの出会ったスケルトンの異常性だ。アンデッドなのに逃げたり避けたり……というやつな」

「ええ……。確かに異常でしたね。その話に出てくるような高位の魔物ならばともかく、あのレベルの雑魚アンデッドが回避行動をとるなどありえません。生存本能そのものが無いわけですからね」

「俺たちの見解では何者かの支配下にあったのでは、というものだったな」


 根本的に生存本能と言うものを持たないアンデッドは、自分の身を守ると言う行動をとらない。そのため、避ける逃げると言った行動をとっていたスケルトンは、何者かに操られていたのではないかと彼らは予想を立てていた。


「会議でもそう言う意見は出たんだけどな、まあたかがスケルトンを操る意味はほとんどないって結論に至った。それよりも、死の復讐者(デス・リベンジャー)のスキルによって生み出されたアンデッドがさらに固有のスキルを会得したのではないかって意見が支持されているんだ」

「……ふむ。なるほどな」

「考えられない話では無い、ですね」


 ルードの話を聞いた二人がハッとした表情になる。そして、その頭脳を全力で回転させながらも肯定の言葉を述べた。

 そして、シノンはそのまま自分の見解を述べた。


「未だにスキルについての解明は完璧ではありませんし、何かしらのスキル獲得の為にアンデッド化に時間がかかったと言う可能性は確かにありますね」

「そもそもスキルってぶっちゃけどう言うものなの? 漠然と魔法のようなものって思ってるけど」

「スキルとはですね……って、ツヴァイクさん!? いつの間にそこに?」

「ついさっきだけど?」

「探索技能の無駄遣いだな、その気配遮断は」


 いつの間にかシノンの後ろに立っていたツヴァイク。暢気(のんき)に寝ていたことに多少の罪悪感はあったのか、視線が揺れていた。どうやら、怒られないように何食わぬ顔で会話に加わろうとシノン達が考え事をしている間に音もなく近づいていたようだ。

 一同はそんな仲間に冷たい目を向けつつ、ついでに冷たい言葉を投げかけるのだった。


「で? 今まで何をしていたのかな? ツヴァイク君?」

「ハハハハ……。目が笑ってないぜ、ルード?」


 三人の中でも特に疲労が溜まっているルードは、より冷ややかな目をしていた。そんな視線を、ツヴァイクは笑って誤魔化す。

 そのまま数秒ルードの睨み殺すような視線を笑って受け流すツヴァイクだが、これ以上は時間の無駄かと思い、シノンは雰囲気を変えるためにもツヴァイクの質問に答えることにした。


「えっと、スキルについてでしたね」

「うん、そうそう。魔力を使った特殊技能ってイメージしてるけど、それって魔法も同じだろ? 何が違うのかなーと思って」

「珍しく良い質問ですね。ツヴァイクさんにしては」


 シノンの会話の流れを変える為の言葉に、ツヴァイクは飛びついてきた。シノン自身も一人で幸せそうに眠っていたツヴァイクに思うところがあったせいか言葉に棘があるが、ツヴァイクに気にした様子はない。このくらい、いつもの事なのだ。


「まあ簡単に言えば、スキルも魔法も一緒と思っていいですよ。ツヴァイクさんの言う通り、魔力を使った現象を引き起こす技術と言う点は同じですから」

「へぇー。じゃあ、何で呼び方二つもあるんだ? どっちも同じなら分ける意味ないじゃん」

「厳密には同じと言うわけじゃないんですよ。なんと言えばいいのか……」


 シノンは(あご)に手を当て、暫し考え込む。ツヴァイクにもわかるように言い方を考えているのだ。そして、考えが纏まった所で口を開いた。


「スキルの言うのは、要するに魔力を使って通常ならばありえない現象を起こす力の事ですね。魔法との違いを説明するのに理解して欲しいのは、先天的なものと後天的なもの、どちらもあると言うことです」

「へ? どう言う事?」

「ここで注目すべきは先天的に使うことができる、要は魔力の扱いすら知らない子供の内にすら使うことができると言うことです。つまり、より高い性能を引き出すと言う話は別にして、スキルとして所得すれば発動の仕方を感覚で理解できるわけですね。誰に教わらなくとも息をすることができるとか、二本の足で立てるとかそんな感覚でしょうか」

「そうなのか。確かに、戦士系の魔法だって魔力の扱いを身につけた上で発動方法を知らなきゃ使えないもんな」

「ええ。先天的な才能として、あるいは後天的に何らかの理由でスキルを身に着けるということは、本来知らないはずの魔力の扱いを会得する、と言うことになるわけですね」

「ふむふむ」


 シノンの説明にツヴァイクは素直に頷いた。元々ツヴァイクは頭が悪いわけではなく、知識を学ぶことをあまりしてこなかっただけなので、教えればこの場に限り理解するだろう。明日になってどの程度頭に残っているかは未知数だが。


「じゃあ魔法ってのはどう言うことになるんだ?」

「魔法とは、一言で言えばスキルの模倣です。より正しく言えば、スキルを使う際に起こる魔力の運用を解析し、スキル本来の持ち主ではなくとも同じことはできないかと言う考えから生まれた技術ですね。スキルを感覚で使う異能だとすれば、魔法は理論で使う異能だと思ってください」

「ちなみに、神官の神術はスキルと魔法の中間と言う所だ。信仰心、つまり神に願うという形をとり、自分の魔力を神に使ってもらうことによって伝承なんかにある神の奇跡を実現させるわけだ。もちろん実際に神と交信できるのではなく、祈りにより一種のトランス状態になってできないことを一時的にできることにすると言うだけだがな」


 より詳しく解説するのならば、魔法やスキルは自身の魔力を意思によって変質させる技術を指す。その変質方法を、スキル持ちは感覚で理解できるが、それ以外の者はわからない。そこで、スキル持ちの魔力運用を真似ることで同じ現象を起こすのが魔法だ。

 そして、スキル会得には強い思念が必要とされる。先天的な生まれ持った才能によって会得している場合はともかく、後天的に得ているものは心から強く願った際に発生しているのだ。

 その強い思念を信仰心と言う強い念で代用することで、擬似的にスキルを発動させるのが神術である。

 纏めると、魔力を用いて特殊な現象を起こす個人の能力が“スキル”。その過程をそっくりそのまま真似ることで同じ結果を生み出すのが“魔法”と言うことだ。


「まあ早い話が、魔法と言うのはある程度解明された現象ですが、スキルと言うのは謎が多いものだということです。何せ、使える人からすれば手足を動かす感覚で使えるらしいですからね。手足をどうやって動かしているのか、なんて説明できないでしょ?」


 シノンは手を閉じたり開いたりしながら説明する。そんな説明を受け、ツヴァイクは納得したように頷いた。


「そして、スキルを後天的に会得する方法ははっきり言って未知です。感情が高ぶった際に発生する……、より強い念を魔力に込めることで誕生するとされていますが、具体的な方法はわからないわけですね。……わかっていれば、面倒な魔法発動手順を一々学習する必要ないですし」

「スキル持ちは皆天才と呼ばれるからな。特に先天的に身に着けているものなど、常人が三年もかけて会得する魔力運用を産まれた時からできるんだからな。それは差も付いて当然だ」

「魔物が厄介なのはそれが原因ですしね。何せ、魔力から発生したせいかどんな固体でもスキルを持ってるんですから」


 スキルを持っているということは、魔力を扱えると言うことだ。後天的に魔力運用を身に着けた後で会得するのならばあまり関係はないが、そうでないのならば魔力運用を会得する為の時間を丸々カットできるのである。

 魔力を扱えるか否かは戦闘に限らず幅広い分野で大きな影響がある。そんな力を何もする前から身に着けているのだから、それは天才と呼ぶに相応しい。


「もう一つ、スキルと魔法には絶対的な差があります」

「それは?」

「ずばり、応用力です。スキルの模倣である魔法は、作成した手順から導き出される現象しか起こせません。ですが、自らの意思で扱うスキルには柔軟性があるわけですね。例えば、有名な魔法に魔力盾(シールド)と言うのがあります。これは魔力を物質化し、自分の周囲に浮遊する盾を生み出すというものです。これで敵の攻撃を弾いたり防いだりするわけですね」

「ああ、知ってる。見習いの時に先輩が使ってたな」

「理解が早くて結構。続けますが、魔法の場合は術者の意向で周囲を動き回るのが限度です。文字通り盾でしかないわけですね」

「盾を作る魔法なんだから、それでいいんじゃないのか?」

「それだけでもいいんですが、スキルの場合はより多様な使い方ができるんですよ。例えば同一の形状にとらわれずに変形させてみたり、守るためではなく飛行する打撃武器として使ってみたりね。そう言った応用を利かせられるのが、スキルの利点です。ちなみに、スキルを使える者の事を総称し、異能保有者(スキルホルダー)と呼びます」


 その言葉を持って、シノンは話をしめた。ツヴァイクも、戦士としての思考回路で何とか理解したようだ。

 話が一段落した所を見計らい、ルードは手を叩いて自分に注目を集めて話を本題に戻すのだった。


「スキルの話はそのくらいにして、魔物の話に戻ってくれ」

「ああ、そうですね」


 知識が深く、質問するには適した人材であるシノンなのだが、話が長い上にわき道に逸れやすいのが欠点なのである。そんな自分の欠点を正すように再度ルードに修正を入られたシノンは、ちょっと照れくさそうに咳払いして本題に戻った。


「つまりですね、その魔物――死の復讐者(デス・リベンジャー)によって殺されたものはアンデッド化すると言うのはスキルによるものです。まあ他者から学ぶなんてやらない魔物の能力は大抵スキルなんですけど、そのスキルが具体的にどんな効果を持っているのかは不明です。一応、作り出されたアンデッドは人間への特に強い復讐心を持つと言うのが効果は判明しているようですが」

「じゃあ、そのスキルでアンデッドを作るのには五年もかかるってことなのか?」

「それも考えられないことはないですが、記録に死の復讐者(デス・リベンジャー)によるスキルであると残されているのなら違うでしょう。さすがに五年もかかってから死体がアンデッド化しても、それがスキルによるものであるとは考えないでしょうし」


 ルードの言葉をシノンは否定する。会議に出ていたのはその道のプロばかりだったのだろう。参加して情報を収集してきたルードも、その内容を理解しているわけではないのだ。

 そもそもこの話自体がチーム全体で情報を共有し、理解する為にあるのだが。


「私の考え……というより、会議で出た『アンデッド自身が固有のスキルを得た』と言う言葉の意味は、被害者が死の際に何らかの強い念を抱いたことでスキルを獲得した……と言う事でしょう」

「つまり、スキルを得る工程とアンデッド化を同時に行ったことで多大な時間を労したのではないかと言うことだな。アンデッド化自体は魔物としても最下級であるスケルトンになる程度の話ならば、死の復讐者(デス・リベンジャー)から流し込まれた魔力だけで十分だろう。しかし、死体のまま死の間際の念を核とし、大気中の世界魔力(ワールドマナ)をこつこつ集めてスキルを作ったのなら五年という時間も頷ける」

「さらに言えば……その死の復讐者(デス・リベンジャー)によって作られたアンデッドは強い復讐心を持つと言いましたよね? ということは、そのスキルは復讐心から生み出されたものである恐れが強いですね。相当危険なスキルであると考えられます」


 シノンの解説をラザエフが補完する。今一理解できていなかった会議での話を理解できたルードは大きく頷き、ツヴァイクもルードを真似るように頷く。なおシノンの経験上、ツヴァイクの無言での頷きは理解を諦めた証拠である。


「とまあ、これが会議で出た結論と言うわけですか? この考えが正しいとすれば、アンデッドの大量発生の類は起こらないと思いますが」

「まあ、そうだな。もちろんこれが正しいとは限らないし、俺たちが戦ったスケルトンが固有のスキルを使ってきたと言うこともなかったから確証もないが」


 そもそも死の復讐者(デス・リベンジャー)の被害者が遭遇したスケルトンであるという証拠もない。入手したスケルトンの腕を調べても、それはわからないだろう。

 しかし、現状で一番可能性が高いのはこの説であった。


「さて、それで二つ目の情報だが……ついに目撃情報が入った」

「え!? それは、あのスケルトンのですか?」

「そうだ。森で不正狩猟を行っていた裏ギルドの人間が戦闘を行ったらしい」

「裏ギルド? 法に背いた無法者集団の総称ですよね? よくそんな自らの罪を認めるような供述をしたものですね」


 所謂犯罪者である人間が、自白も同じ情報提供をするなど珍しいことだとシノンは首を傾げた。そんな罪人の証言当てなるのかと言う疑問も含めて。

 それはルードも予想済みだったのか、補足するように更に言葉を続けた。


「その裏ギルドの人間――所謂裏人(うらびと)の様子が真に迫っていたらしい。何でも森で狩りを行っていた冒険者が発見したらしいんだが、半死半生の状態だったらしい。しかも身包み剥がされてた有様だ。それで急いで連れて帰ってみたら、冒険者ギルドに登録の無い不正者だって判明したわけだな。まあ、今も恐慌状態で『変なアンデッドに殺される』って怯えているそうだが」

「……また、妙な話ですね。その裏人が一人だけだったと言うのなら殺されて当然の暴挙ですけど、何で身包み剥がされるなんてことに……?」

「そりゃ、まあ……偶々通りがかった他の裏人にでも奪われたんじゃないか? さすがに追い剥ぎ事件とアンデッドは無関係だろうし……」

「まあ、そうですね……」


 不自然な所もあるが、シノン達は自分達以外にも目撃者がいたのだという点だけ抽出して納得することにした。とにかく自分達以外にも、信憑性は問題ありだが目撃者がいたと言うのは朗報なのだから。

 そこで、ルードは一回咳払いをし、自分に注目を集めた。そして、この話の纏めに当たる最終決定を告げるのだった。


「そこでだ、時期も丁度いいから“大討伐”を行うことになった」

「大討伐ですか。まとめて狩ってしまえば数がいるとしても発見できるでしょうし、一匹だけならそれはそれで問題なし……と言うことですね。大雑把な解決法とも思いますが、数に頼るのは合理的ですかね」

「仮にネクロマンサーが森に潜んでいたとしても、大討伐なら燻りだせるだろうしな。その分町の中から冒険者がいなくなるわけだが……他の町ならともかく、この町なら問題はないと言うことか」


 大討伐とは、魔物の発生地帯に対して定期的に冒険者を送り込むことである。普段は各チームごとに各自の事情で行われる魔物狩りを、ギルド主導により冒険者で部隊を作り、発生地にいる魔物を一挙に狩り殺すと言うことだ。

 何故そのようなことをするかと言えば、魔物の進化抑制のためだ。

 発生地には当然魔物が大勢いる。そんな魔物同士での殺し合いは決して珍しいことではなく、むしろより強くなる為に、あるいは日々の食料の為に魔物同士で頻繁に殺し合いが行われるのだ。

 そんな魔物を放置しておけば、そう長い時間をかけずに進化種が出現する。そうならないように、一定周期ごとに魔物を大軍で全滅させ、一から発生の段階に戻すわけだ。

 もちろん、本当に全滅させることができるわけではない。理想を言えば全滅させたい所だが、現実には強い個体だけでも狩れればいいという所だ。

 一部の例外を除いて、魔物の思考能力は獣と変わらない。そして、進化もしていない弱い者の(さが)というべきか、魔物は基本的に同族が集まって群れる。獣並みの知性しか持たない以上、その群れの階級を決めるのは強さのみだ。

 そんな強い群れの長の仕事は、外敵の排除。つまり、敵が来れば強いものが真っ先に出てくるわけだ。もちろん群れをなしている以上兵として同族を引き連れるわけだが、トップが出てこないということはまずない。

 同種の魔物を引き連れることができるくらいには成長した個体を取り巻きの魔物ごと討伐するのは一苦労であるが、それはこちらも数をそろえれば解決する問題だ。

 同時に、数を集めて一気に攻めることで魔物達に外敵の存在をアピールし、狩るべき獲物をおびき寄せる意味合いもある。

 今回の問題であるアンデッドの場合は群れると言う獣並みの知恵すら持たないのでこの限りではないが、森に大量の冒険者が入れば誰か遭遇するだろうと言う人海戦術で解決する予定である。

 ちなみにこの大討伐、普段依頼を受けることができない低級冒険者でも確実に引き受けることができる上に、やることが日常的な行いである魔物狩りである為非常に人気だ。普段より味方が多くて安全性まで増すというおまけまでついて来るので、冒険者にとっては欠かせないイベントなのだった。


「そんなわけで、今回は(くだん)のアンデッドについて依頼を引き受けた冒険者のみに公表し、大討伐の最中でも気を配ってもらうと言う方針で決着した。これが会議の全てだ」

「わかりました。私たちも参加するんですか?」

「そのつもりだけど……反対意見はあるか?」


 ルードはそう言ってチームメンバーを見渡す。そして、誰も反対意見がないことを確認し終えたルードは決定を出した。


「では、三日後に予定されている大討伐に俺たちホークウィンドも参加することにする。それに当たって、ゆっくり体を休めておいてくれ。では解散!」


 そう言ってルードは席を立ち、早足でギルドから出て行った。


「なに急いでんだろ? ルードの奴」

「……早く寝たいんだろう。お前と違って、精神的に疲れきっていたからな」

「話を聞く限り、後は大討伐の打ち合わせだけでしょうからね。もうルードさんも解放と言うことでしょう」


 睡眠たっぷりと言う様子のツヴァイクの疑問に、最小限の言葉と嫌味で答えたシノンとラザエフもまた立ち去った。

 一人残され、痛いところを突かれながらも疲れがほとんどないツヴァイク。内心悪いとは思っているので、少しでも負担軽減になればとルードの分も三日後の準備をする為に一人市場へ向かうのだった。

主人公よりもよっぽど主人公な人たち。

実際、人と人との掛け合い書いてる方が楽しいんですよね。

速く主人公にもおしゃべりして欲しい……。

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