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忘れたくない

作者: 月潟 隼

 雪が振りそうな寒い夜で、街は幸せそうな空気で包まれていた。

 俺たちは一番大きなツリーの下で抱き合っていた。


 好きだよ

 私も好きだった

 過去系なんだな

 残念ながらね

 また会えるよな

 もちろんいつでも

 じゃあ…また

 うん。またね


★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★


 もう3年も経つのか…

 言い出すには勇気もなくて、『また』はなかった。

 逢えなかった。

 連絡も取れなかった。

 いつの間にか決まっていた結婚式の招待状だけは出した。

 携帯の鳴る気配はなかった。


 3年前以降初めてクリスマスをともにする人が居る。

 都内のホテルのレストランで祝うクリスマス。

 「しょうがないよな…振られたモンだし」

 イルミネーションに彩られる街を見ながら呟いた。

 何か言った?と聞かれても軽く首を振ってはぐらかす。

 俺は知ろうとしなかった。

 夢を追いかける俺を見てアイツがどう思ってたのか。

 お見合いを持ちかけられてもはっきりしない俺をどう見ていたかなんて。

 ついて来てくれると思ってた。


 知りたくなかったんだ。


 縁談があった。

 なにもかも申し分無い子も沢山いた。

 でも、アイツ以上に想うヤツなんて居なかった。

 「本当に…今でも好きだ」

 誰にも聞こえない呟きが空気にしみて溶けた。


 まだ好きなんだ。

 クリスマスのキセキを俺にください。


 fin.

執筆期間一時間。

データ飛んだ回数2回な続編。


男side。

好きな人いるのに結婚って最低、と思う人いるかも知れませんが、恐らく政略結婚です。


ギリギリ24日かな?

Merry Christmas

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