表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/16

私立上野学園に転(乱)入!

月日は流れ、x年1月10日。(たいしてとんでいない)待ちに待った私立上野学園に転入(乱入)の日である。

「まずは校長室に行きますよ。人間界ではあいさつは基本だそうです。」

「は?そんなのどうでもいいじゃないか。教室行くぞ、教室!」

「あーい。」

ちょっ・・・だめだめだめぇッ!!


そうして、校長室には行かずに2年A組の教室へ。

「すみません。2年A組に転入してきた世話野と申します。どこに座ればよろしいでしょうか。」

近くの人間に話しかけてみる。

「ひっ・・・え?て、テキトーにそのへんに居ていいですわ。この私に気安く話しかけないでいただきたいわ。」

髪の長いその人間はしどろもどろになって走り去ってゆく・・・。

「なんだよ、感じわりーなぁ。」

「ほんとほんと!」

「まぁ、しょうがないですよ。だって、スタバのコーヒーを持ったブロンドの女子高生が話しかけてくるんですから。しかも、後ろには『でっかいポニーテール少女』と『いかにもメイドっぽいくりくりの女の子』です。」

「そうか?普通だろ?」

あぅ・・・やっぱ神、ずれてるよ。こんなんでやって行けるのかなぁ。ますます心配。

「おい、そこでなにやってんだ?」

「な、おい!お前!!この神に向かって・・・むぐぅ!」

ますますますます心配。

「あぁ、私たちは2年A組に転入してきた者でございます。どこに座ればよろしいでしょうか。」

「おお、そうか。俺は2−Aの担任の戸田列(へたれ)だ。」

この大柄でへたれ・・・

「もうあと3分くらいでホームルーム始まるし、教卓の横にいて。」

「かしこまりました。」

戸田列はすこしぎょっとして、教室に入った。あ、コーヒーどうしよ・・・


「えー、今日から、新しい仲間が3人も来てくれた。」

「おーっ」とどよめきが起きた。そして、戸田列は私たちに目配せをした。

神が自己紹介を始めた。(どきどきどきどきどきどき・・・)

「私は天界から来た、神・victoireだ。よろしく。」

しまったーーーーーーーっ!!神、それだけはだめだと言ったのに!生徒の目がテン。

てことは、おもちゃも・・・

「おもちゃは、おもちゃだよ?なんで紹介なのぉ?アンドロイドは機密じこ・・・いたっ」

つま先って効くなぁ。そうでもしなかったら自分で機密事項を言ってしまうだろう。

「ごめんなさいね。この2人が変なこと言いましたが、こっちは神宮はるみ。こっちは王元ゆい。ちょっと変わった者ですが、仲良くしてあげてください。申し遅れましたが、私は世話野みかんと申します。何卒よろしくお願いいたします。」

キマッた。あれ?周りの空気が気持ち悪いぞ。ちょっと、拍手は?

「おう、では、仲良くするようにな、はは。」

戸田列は慌てて拍手。周りも続く。・・・なんだよ、それ!

「じゃぁ、あそこの席に座れ。」

「かしこまりました。」

「あーい。」

「なんであんなやつに指図されなきゃいけないんだよ。」

はあ・・・。

そうだ。私たちが座る席に囲まれたあの人とも仲良くなっとかないと。・・・なーんか見たことあるなぁ。やけに青ざめているが。

ま、まさか。

「おう、あのときの人間じゃないか。あの後、通報してないよな?」

「ひぃぃっっ!!し、してませんよぅ。どんなことされるかしれませんし。」

「よかったよかった。まあ、これから仲良くして行こうぜ。」

「はい・・・あの、ちょっとうるさ」

「そこ!うるさいぞ。」

「ほらぁ・・・」

「たいしたこと無いって。」

神とあの人間がやりとりしてる間に、戸田列の話はずんずん進んでいた。なんとこれから『始業式』とやらがあるそうだ。


始業式の終わった後は各自下校。私たちも帰る支度。

それにしても・・・なっがい!始業式って長いよ!冷たい床に座って校長の話聞くだけなんて。人間界ってめんどくさいわ。

「おもちゃお腹すいたぁ〜。メロンパン食べたいよぉ。」

「ほんと、私もですよ。帰りにメロンパン買って行きましょうか。」

「そうする〜!」

「ねぇ、神。早くパン屋さん行きましょ・・・なんですか?それ。」

神はカラフルなポスターを熱心に眺めていた。瞳は輝いている。

「おもちゃ、世話役A、私は生徒会長になってみせる!!」

へっ?おもちゃも私もキョトン顏。私はカラフルポスターを壁から剥がしとった。

《うえがくを引っ張る生徒会執行部員を募集中! 〆切:1月30日》

なんと・・・入学早々!?

「そんな、神に生徒会長なんて務まるわけないのに・・・」

「あ?」

「いえ・・・。」

「ああ、そうだ。生徒会長にはアシストが必要だよなぁ・・・?」

やっほー!おもちゃだよー(笑)このくだりあきたねー。なんかAちゃんの名前のことについて言いそびれてたらしいんだけど・・・。えーと「守護・親切」です。たぶん。んじゃ、バイビー!!

             byおもちゃ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ