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「好きです」「人ちがいです」からはじまる告白大会でどうにかなっちゃった⁉︎

作者: 猫の集会
掲載日:2026/08/09

 オレは、クラスのさゆりさんに告白する決意をようやく固めた。


 だってもうすぐ高校を卒業するから、後悔しないためにもってさ。


 放課後、思いきって一緒に帰ろうと誘ってみた。


 そしたら、

「えっ?あー…うん。まぁ、いいけど…」

 と、歯切れの悪そうなお返事をいただいてしまった。


 しかし、一緒に帰ってくれただけでもありがたいってなもんだ。


 しばらく、先生の話題とかで盛り上がり、いざ告白することにした。


 さゆりさんが好きですと。


 さゆりさんは、立ち止まった。


 そして…


「それは、人ちがいだよね」

 ってオレをジッとみた。


 えっ?


「目の前にいて、人ちがいって…そんなわけないよ」

「あるよ!たしかにわたしは、さゆりだけど、それは人ちがいだよね。なんか、ごめんね?勘違いさせちゃって」


 さゆりさんは、申し訳なさそうにオレに謝ってきた。


 えっとー…


 こんな断りかたがあったなんて聞いてない。


「それじゃあ、ごめんなさいってことで認識するべきなんだね?」

「ううん、ごめんなさいとかよりも、人ちがいだから」


 …


 なぜ、さゆりさんはそう断言するのだろうか?


「あのさ、なんで…人ちがいって言ってるの?」

「それは、もちろんこんなわたしを好きになる人なんていないからだよ?だって、わたし自身が自分を好きじゃないし」


 …


「オレさ、好きなんだ。さゆりさんのすべてが好きだよ。優しいし、だれも気づかないゴミとか拾ってるし、笑った顔も、少し天然なところも大好き。あと、すぐ驚くところもかわいくて好き。」


 …


「えっ…コウタくん…知らないんだね?そうだよね、知ってるわけないか…」

「えっ?なにを?」

「実は…わたし…」

「なに?実はオオカミなんですとか言いだす系?」

「ううん、どちらかといえば化け猫…よりかな?てか、よくお化けに見間違われるな…ううん、そうじゃなくて、わたしさ…」

「うん?」

「わたし…ただでさえブサイクだし、女のくせに背が微妙に高くて…寝起きとかほんっと酷くて、家だとズボラだったりして、とにかくコウタくんがおもっているような人間じゃないんだ。今でこそ、髪も整ってるけど、朝とかパイナップルみたいになってて…だから…ごめんなさい。完璧人間みたいなフリして…実は化け猫被りです。」


 さゆりさん…


「めっちゃ面白いな。さゆりさんってさ」

「え?あ、うん。まぁどちらかといえば、面白キャラだと思ってもらえたら、それでいいかな。でも、よかった。キャラだと思ってもらうんなら、まぁ…助かります。」

「オレさ、そういうのハマるとめっちゃ収集したくなるんだよなぁ。部屋にコレクションしたりしてさ。部屋に飾ってもいい?」

「えっ⁉︎えっ⁉︎」

「ウソだよ、でもそんな謙虚なところも好き」

「え、さっきあんなにひどい情報を提供されたのに、まだ好きを言ってくれるの⁉︎」

「うん。それくらいじゃ、キライになんかならないでしょ」


 …


「え…それは嬉しすぎて好きすぎる…」

「マジ?」

「あっ、聞こえちゃった⁉︎」

「うん、めっちゃ聞こえたよ?オレも好きすぎてどうにかなりそう。」

「あ、うん…どうにかしちゃいそう…だね?」


 どうにかなりそうなさゆりさんがふらついたので、オレはそっと支えた。


「大丈夫?」

「うん、でも…どうにかなっちゃうかも…」

「なら、なっちゃえばいいよ」



 チュ〜♡


「え、ヤバ…え…」

「いや?」

「う、ううん…いやじゃな…」


 チュ〜♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡


 どうにかなっちゃう二人なのでありました♡



 おしまい♡


 

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