「好きです」「人ちがいです」からはじまる告白大会でどうにかなっちゃった⁉︎
オレは、クラスのさゆりさんに告白する決意をようやく固めた。
だってもうすぐ高校を卒業するから、後悔しないためにもってさ。
放課後、思いきって一緒に帰ろうと誘ってみた。
そしたら、
「えっ?あー…うん。まぁ、いいけど…」
と、歯切れの悪そうなお返事をいただいてしまった。
しかし、一緒に帰ってくれただけでもありがたいってなもんだ。
しばらく、先生の話題とかで盛り上がり、いざ告白することにした。
さゆりさんが好きですと。
さゆりさんは、立ち止まった。
そして…
「それは、人ちがいだよね」
ってオレをジッとみた。
えっ?
「目の前にいて、人ちがいって…そんなわけないよ」
「あるよ!たしかにわたしは、さゆりだけど、それは人ちがいだよね。なんか、ごめんね?勘違いさせちゃって」
さゆりさんは、申し訳なさそうにオレに謝ってきた。
えっとー…
こんな断りかたがあったなんて聞いてない。
「それじゃあ、ごめんなさいってことで認識するべきなんだね?」
「ううん、ごめんなさいとかよりも、人ちがいだから」
…
なぜ、さゆりさんはそう断言するのだろうか?
「あのさ、なんで…人ちがいって言ってるの?」
「それは、もちろんこんなわたしを好きになる人なんていないからだよ?だって、わたし自身が自分を好きじゃないし」
…
「オレさ、好きなんだ。さゆりさんのすべてが好きだよ。優しいし、だれも気づかないゴミとか拾ってるし、笑った顔も、少し天然なところも大好き。あと、すぐ驚くところもかわいくて好き。」
…
「えっ…コウタくん…知らないんだね?そうだよね、知ってるわけないか…」
「えっ?なにを?」
「実は…わたし…」
「なに?実はオオカミなんですとか言いだす系?」
「ううん、どちらかといえば化け猫…よりかな?てか、よくお化けに見間違われるな…ううん、そうじゃなくて、わたしさ…」
「うん?」
「わたし…ただでさえブサイクだし、女のくせに背が微妙に高くて…寝起きとかほんっと酷くて、家だとズボラだったりして、とにかくコウタくんがおもっているような人間じゃないんだ。今でこそ、髪も整ってるけど、朝とかパイナップルみたいになってて…だから…ごめんなさい。完璧人間みたいなフリして…実は化け猫被りです。」
さゆりさん…
「めっちゃ面白いな。さゆりさんってさ」
「え?あ、うん。まぁどちらかといえば、面白キャラだと思ってもらえたら、それでいいかな。でも、よかった。キャラだと思ってもらうんなら、まぁ…助かります。」
「オレさ、そういうのハマるとめっちゃ収集したくなるんだよなぁ。部屋にコレクションしたりしてさ。部屋に飾ってもいい?」
「えっ⁉︎えっ⁉︎」
「ウソだよ、でもそんな謙虚なところも好き」
「え、さっきあんなにひどい情報を提供されたのに、まだ好きを言ってくれるの⁉︎」
「うん。それくらいじゃ、キライになんかならないでしょ」
…
「え…それは嬉しすぎて好きすぎる…」
「マジ?」
「あっ、聞こえちゃった⁉︎」
「うん、めっちゃ聞こえたよ?オレも好きすぎてどうにかなりそう。」
「あ、うん…どうにかしちゃいそう…だね?」
どうにかなりそうなさゆりさんがふらついたので、オレはそっと支えた。
「大丈夫?」
「うん、でも…どうにかなっちゃうかも…」
「なら、なっちゃえばいいよ」
チュ〜♡
「え、ヤバ…え…」
「いや?」
「う、ううん…いやじゃな…」
チュ〜♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
どうにかなっちゃう二人なのでありました♡
おしまい♡




