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プロローグ/始まりの物語【引き裂かれた双子の二人】

 助産婦は、妊婦のお腹を摩ってみた。

 医師は、腕を組んで首を傾げた。


「中でどうなっているのでしょう?」

「いやはやまったく」


 十月十日を十日過ぎても、妊婦のお中はうんともすんとも。

 このままでいたら、母体も胎児も両方危うい。


「やはりこの際バッサリと、腹を切るしかないでしょう」

「いやはやまったく」

「と言うことですが、よろしいですか?」


 助産婦が妊婦を覗き込む。


「なんでもいいです。早く楽にしてください」

「それでは御覚悟!」


 妊婦のお腹は真っ二つ。

 あたりに血潮が飛び散って。

 中から赤子が。


「ぬわんとこれは驚きましたね」

「いやはやまったく」

「一卵性の双子ですね」

「いやはやまったく」

「なんだってまたくっ付いて」

「いやはやまったく」

「引き離した方がいいでしょう」

「いやはやまったく」


 引き裂かれた双子の二人、

 オギャーと同時に泣き出した。



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