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52歳のおっさん、異世界転移したら下水道に捨てられた――下水の汚物は宝の山だった  作者: よっしぃ@書籍化


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第52話:温泉の発見

◆ 街の発展


数週間後――


グリーンヘイブン。


街は、どんどん発展していた。


人口は、1800人を超えた。


建物が、増えている。


住居、商店、工房。


全てが、順調。


でも――


おっさんは、考えていた。


(……もっと、土地が必要だ……)


(……このままでは、手狭になる……)


伯爵の館。


執務室。


おっさん、ゴードン、オスカーが集まっていた。


オスカーが、報告する。


「康太郎様、人口が増えています」


「このままでは、土地が足りなくなります」


おっさんは、頷いた。


「……やはり、そうか……」


ゴードン「どうする?」


おっさんは、地図を見た。


グリーンヘイブンの地図。


街の周辺。


まだ、開拓していない場所がある。


魔境の奥。


山や森。


おっさんは、地図を指差した。


「……ここだ……」


「まだ、開拓していない……」


「魔物は、駆逐した……」


「でも、開発はしていない……」


オスカー「確かに」


「あの辺りは、未開拓ですね」


おっさんは、決意した。


「……開拓しよう……」


「もっと、街を広げる……」



◆ 探索開始


翌日――


スカウトゴーレムを、奥地に送った。


3体のスカウト。


小型四足歩行。


暗視能力、探知能力。


全てを、備えている。


おっさんとゴードンは、工房で待機していた。


スカウトからの報告を、受け取る。


魔道具を通じて。


映像が、映る。


森。


深い森。


木が、たくさん。


スカウトが、進んでいく。


そして――


開けた場所に出た。


平地。


でも――


何か、おかしい。


地面から、湯気が出ている。


ゴードンが、気づいた。


「……何だ、あれは……?」


おっさんも、見ている。


「……湯気……?」


「地面が、暖かいのか……?」


スカウトが、近づく。


地面を、調べる。


温度計測。


結果が、表示される。


地表温度:40度。


おっさん、驚く。


「……40度……!?」


「地面が、こんなに暖かい……?」


ゴードン「これは……」


「もしかして……」


二人は、顔を見合わせた。


「温泉か……!?」



◆ 現地調査


数時間後――


おっさんとゴードンは、現地に向かった。


真理、ダリウス、若者たちも一緒。


森の奥。


開けた場所。


確かに、地面から湯気が出ている。


暖かい。


おっさんは、地面を触った。


「……本当に、暖かい……」


ゴードンも、触る。


「ああ」


「これは、温泉だ」


「地下に、熱い水がある」


おっさんは、興奮した。


「……掘ってみよう……」


「温泉が、出るかもしれない……」


ゴードン「了解した」



労働用ゴーレムを、呼んだ。


2体。


人型。


高さ2メートル。


力が、強い。


ゴーレムに、穴を掘らせる。


土を、掘る。


石を、運ぶ。


どんどん、深く掘る。


1メートル。


2メートル。


3メートル。


そして――


突然、お湯が噴き出した。


熱いお湯。


湯気が、上がる。


おっさんたちは、後ずさった。


「……出た……!」


ゴードン「温泉だ!」


若者たちも、歓声を上げる。


「すごい!!」


「温泉が、出ました!!」


真理も、驚いている。


「本当に、温泉が……」



でも――


おっさんは、何かに気づいた。


鼻を、つまむ。


「……臭い……」


ゴードンも、気づいた。


「ああ」


「硫黄臭だ」


温泉から、独特の臭いがする。


硫黄臭。


硫化水素。


強い臭い。


おっさんは、少し考えた。


「……これは……」


「住むのには、適さないな……」


ゴードン「そうだな」


「この臭いでは、住居は無理だ」


でも――


おっさんは、微笑んだ。


「……でも、温泉として使える……」


「管理すれば、臭いも抑えられる……」


ゴードン「温泉施設を、作るのか?」


おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「温泉複合施設だ……」



◆ 計画


数日後――


伯爵の館。


執務室。


おっさん、ゴードン、オスカー、セバスチャン、真理が集まっていた。


おっさんが、提案した。


「温泉複合施設を、作りたい」


オスカー「温泉複合施設……?」


おっさんは、説明した。


「温泉を中心に、色々な施設を作る」


「公衆浴場」


「宿泊施設」


「商店」


「飲食店」


「全てを、まとめた場所だ」


オスカーは、目を輝かせた。


「素晴らしいですね!」


「それは、商業エリアになります!」


おっさんは、頷いた。


「……そうだ……」


「新しい商業エリア……」


「雇用も、生まれる……」


「経済が、活性化する……」


セバスチャンも、賛成する。


「良い案です」


「温泉は、人を呼びます」


「他の領地からも、来るでしょう」


ゴードンは、設計を考えている。


「建物の配置は……」


「温泉施設を中心に……」


「周りに、商店や宿……」


「道も、整備する……」


真理も、興奮している。


「楽しみですね!」


「私も、入りたいです!」


おっさんは、微笑んだ。


「……よし、決まりだ……」


「温泉複合施設を、作ろう……」



◆ 硫黄臭の対策


でも――


問題がある。


硫黄臭。


おっさんは、ゴードンに相談した。


「ゴードン、臭いを何とかできないか?」


ゴードンは、少し考えた。


「……浄化魔道具を、応用する……」


「空気を浄化する魔道具だ……」


「硫化水素を、除去する……」


おっさん「それは、できるのか?」


ゴードン「やってみる」


「魔石の配置を、工夫すれば……」


「できるはずだ……」



数週間後――


ゴードンが、空気浄化魔道具を開発した。


温泉施設専用。


硫化水素を、除去する。


無害な物質に、変換する。


試してみた。


温泉施設に、設置する。


魔道具を、起動させる。


しばらくすると――


臭いが、薄くなった。


完全には消えない。


でも――


許容範囲。


温泉らしい、ほのかな硫黄臭。


おっさんは、満足した。


「……これなら、大丈夫だ……」


ゴードンも、微笑んだ。


「ああ」


「温泉施設だけなら、問題ない」



◆ 建設開始


温泉複合施設の建設が、始まった。


労働用ゴーレムが、働く。


職人たちも、協力する。


まず、温泉施設。


大浴場。


男湯と女湯。


広い浴槽。


脱衣所。


休憩室。


全てを、整える。


次に、宿泊施設。


2階建ての建物。


個室が、20室。


食堂。


ロビー。


そして――


商店街。


道の両側に、商店が並ぶ。


飲食店、土産物屋、雑貨店。


全てを、計画する。


大がかりな工事。


数ヶ月かかる予定。


でも――


ゴーレムのおかげで、早い。


住民たちも、期待している。


「温泉だって!」


「楽しみだ!」


「早く、入りたい!」



◆ おっさんの懐かしい思い出


ある夜――


おっさんとセシリアが、部屋にいた。


希望が、眠っている。


セシリアが、お腹を撫でている。


妊娠5ヶ月。


お腹が、少し大きくなってきた。


おっさんは、窓の外を見ていた。


温泉施設の建設現場。


遠くに見える。


おっさんは、微笑んだ。


「……温泉か……」


「懐かしいな……」


セシリア「懐かしい……?」


おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「前の世界では、温泉がたくさんあった……」


「日本っていう国で……」


「よく、家族で行ったんだ……」


セシリアは、優しく聞いている。


おっさんは、続けた。


「……妻と、息子と、娘と……」


「温泉旅行に、行った……」


「みんなで、お湯に浸かって……」


「料理を食べて……」


「笑って……」


「幸せだった……」


おっさんは、涙を流した。


「……もう、二度と……」


「あの時には、戻れない……」


セシリアは、おっさんに抱きつく。


「……コウタロウさん……」


おっさんは、セシリアを抱きしめた。


「……でも、今は……」


「お前がいる……」


「希望がいる……」


「お腹の子もいる……」


「新しい家族だ……」


「今度は、お前たちと……」


「温泉に、行こう……」


セシリアは、涙を流しながら頷いた。


「……はい……」


「楽しみにしています……」



◆ 完成


数ヶ月後――


温泉複合施設が、完成した。


立派な建物。


温泉施設。


宿泊施設。


商店街。


全てが、整った。


おっさんは、視察に行った。


セシリア、希望、ゴードン、真理も一緒。


家臣たち、令嬢たち、若者たちも来ている。


みんなで、見学する。


温泉施設。


大浴場。


広い。


石造りの浴槽。


お湯が、満ちている。


湯気が、上がっている。


ほのかな硫黄臭。


でも――


許容範囲。


むしろ、温泉らしい。


おっさんは、満足した。


「……いいな……」


セバスチャンが、説明する。


「男湯と女湯、分かれています」


「脱衣所も、整っています」


「休憩室もございます」


おっさんは、頷いた。


「……完璧だ……」



宿泊施設も、見学した。


綺麗な建物。


個室が、20室。


ベッド、机、椅子。


全てが、揃っている。


食堂も、広い。


ロビーも、快適。


セシリアが、微笑んでいる。


「……素敵ですね……」


おっさんは、頷いた。


「……ああ……」



商店街も、見た。


道の両側に、商店が並んでいる。


まだ、空いている店もある。


でも――


いくつかは、すでに開店準備している。


飲食店、土産物屋、雑貨店。


住民たちが、店を開く準備をしている。


おっさんは、嬉しそうだ。


「……みんな、やる気だな……」



◆ オープン


数日後――


温泉複合施設が、オープンした。


盛大な開業式。


多くの住民が、集まった。


おっさんが、挨拶した。


「みんな、ありがとう」


「温泉複合施設が、完成した」


「これは、みんなのものだ」


「ゆっくり、楽しんでくれ」


住民たちが、歓声を上げる。


「ありがとうございます!!」


「康太郎様、万歳!!」


温泉施設に、人が殺到した。


男湯、女湯、それぞれ満員。


みんな、お湯に浸かっている。


気持ちよさそう。


「あー、気持ちいい!」


「最高だ!」


「疲れが、取れる!」


女湯も、賑やか。


セシリア、真理、リリア、令嬢たちが入っている。


セシリアが、幸せそう。


「……気持ちいいです……」


真理も、微笑んでいる。


「本当に、素敵ですね」


リリアも、リラックスしている。


「疲れが、取れます……」


令嬢たちも、はしゃいでいる。


「温泉、最高!」


「お肌が、すべすべになりそう!」



男湯では――


おっさんが、お湯に浸かっていた。


ゴードン、エリアス、ダリウス、若者たちも一緒。


おっさんは、深く息をついた。


「……ああ……」


「気持ちいい……」


ゴードンも、リラックスしている。


「ああ」


「最高だな」


エリアスも、微笑んでいる。


「神の恵みですね」


若者たちも、喜んでいる。


「すごいですね!」


「温泉、初めてです!」


「気持ちいい!」


おっさんは、目を閉じた。


(……幸せだ……)


(……前の家族とは、もう行けない……)


(……でも、新しい家族と……)


(……ここで、温泉に入れる……)


(……ありがとう……)



◆ 商業エリアとして


数週間後――


温泉複合施設は、大成功だった。


毎日、多くの人が訪れる。


グリーンヘイブンの住民だけでなく――


他の領地からも、人が来る。


噂が、広まったから。


「グリーンヘイブンに、温泉がある」


「気持ちいいらしい」


「行ってみよう」


商人、旅人、貴族。


みんなが、訪れる。


宿泊施設は、いつも満室。


商店街も、賑わっている。


飲食店は、満員。


土産物屋も、繁盛している。


雇用も、増えた。


温泉施設の管理人。


宿泊施設の従業員。


商店の店員。


たくさんの人が、働いている。


経済が、活性化した。


オスカーが、報告する。


「康太郎様、温泉複合施設のおかげで」


「税収が、20パーセント増えました」


おっさんは、微笑んだ。


「……良かった……」


「みんなが、幸せになれる……」



◆ フィリップ侯爵の訪問


ある日――


フィリップ侯爵が、訪れた。


エリノア侯爵夫人、クラリッサも一緒。


「康太郎殿!」


「温泉、素晴らしいですね!!」


おっさんは、出迎えた。


「侯爵様、ようこそ」


フィリップは、豪快に笑った。


「はっはっは!」


「噂を聞いて、来ました!」


「温泉があると!」


「入りたいです!!」


おっさんは、微笑んだ。


「……どうぞ……」


「ゆっくり、楽しんでください……」


フィリップは、温泉に入った。


大満足。


「最高だ!!」


「こんな素晴らしいもの、初めてだ!!」


エリノアとクラリッサも、女湯に入った。


セシリアと一緒。


エリノアが、感動している。


「……素敵ですわ……」


「お肌が、すべすべになりますわね……」


クラリッサも、喜んでいる。


「セシリア様、ありがとうございます!」


「温泉、最高です!」


セシリアは、微笑んでいる。


「……喜んでいただけて、嬉しいです……」



温泉の後――


フィリップ侯爵は、おっさんに言った。


「康太郎殿、素晴らしい」


「温泉は、王国全体に広めるべきだ」


「他の領地にも、温泉があるかもしれない」


「探してみます」


おっさんは、頷いた。


「……いい考えですね……」


「温泉が、増えれば……」


「みんなが、幸せになれます……」


フィリップは、力強く頷いた。


「その通りだ!」


「康太郎殿のおかげで」


「王国は、どんどん良くなっている!」



グリーンヘイブン。


温泉複合施設。


新しい商業エリア。


全てが、成功した。


おっさんの挑戦は、続く。



(次回:第53話「新たな挑戦」に続く)

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