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52歳のおっさん、異世界転移したら下水道に捨てられた――下水の汚物は宝の山だった  作者: よっしぃ@書籍化


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第46話:休息の日

◆ 久しぶりの休日


数週間後――


グリーンヘイブン。


おっさんの家。


朝。


おっさんは、珍しくゆっくりと起きた。


いつもなら、早朝から活動している。


でも、今日は違う。


今日は、休日。


何も予定がない日。


おっさんは、隣を見た。


セシリアが、まだ眠っている。


穏やかな寝顔。


おっさんは、微笑んだ。


(……久しぶりだな……)


(こんなに、ゆっくりするのは……)


セシリアが、目を覚ました。


ゆっくりと、目を開ける。


おっさんを見る。


微笑む。


「……おはようございます、コウタロウさん……」


おっさんは、セシリアの頭を撫でた。


「……おはよう……」


セシリア「今日は、お仕事ないんですよね……?」


「ああ」


「今日は、休みだ」


「一日、ゆっくりする」


セシリアは、嬉しそうに微笑んだ。


「……良かったです……」


「久しぶりですね……」


おっさんは、セシリアを抱き寄せた。


「……ああ……」


「お前と、ゆっくり過ごせる……」


セシリアは、おっさんに抱きつく。


幸せそう。



◆ 家族の時間


朝食。


おっさん、セシリア、そして赤ちゃん・希望。


三人で、食卓を囲む。


希望は、生後8ヶ月。


だいぶ大きくなった。


笑顔が、可愛い。


「あー、うー」


おっさんが、希望をあやす。


「よしよし、いい子だな」


希望が、おっさんの顔を触る。


おっさんが、笑う。


「くすぐったいぞ」


セシリアは、微笑みながら見ている。


「コウタロウさん、嬉しそうですね」


おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「この子と一緒にいると、幸せだ……」


セシリアは、少し照れくさそうに言った。


「……あの……コウタロウさん……」


「ん?」


セシリアは、顔を赤くした。


「……もう一人……」


「希望の、弟か妹が……」


「欲しいなって……思うんです……」


おっさん、驚く。


「……!」


セシリアは、俯いた。


「……だめ、ですか……?」


おっさんは、セシリアを抱きしめた。


「……だめなわけ、ないだろ……」


「俺も、欲しいと思ってた……」


セシリアは、涙を流した。


「……本当ですか……?」


「ああ」


おっさんは、セシリアの頭を撫でた。


「……今日は、ゆっくり二人で過ごそう……」


「希望は、リーナに預けよう……」


セシリアは、顔を赤くして頷いた。


「……はい……」



◆ 街の散策


昼。


おっさんとセシリアは、街を散策していた。


希望は、リーナに預けた。


二人だけの時間。


久しぶり。


街は、賑やか。


市場では、商人たちが商品を売っている。


「新鮮な野菜だよ!」


「魔道具もあるよ!」


住民たちが、買い物をしている。


笑顔。


幸せそう。


おっさんとセシリアも、買い物をした。


果物を買う。


甘いお菓子を買う。


セシリアが、嬉しそう。


「コウタロウさん、これ美味しそうです」


おっさんは、微笑んだ。


「……じゃあ、買おう……」


セシリアは、おっさんの腕に抱きつく。


「……ありがとうございます……」



公園に、ベンチがある。


二人は、座った。


買った果物を、食べる。


甘い。


美味しい。


セシリアが、幸せそうに笑う。


「……美味しいです……」


おっさんも、微笑む。


「……ああ……」


セシリアは、おっさんの肩に頭を乗せた。


「……コウタロウさん……」


「ん?」


「……幸せです……」


「こうして、二人でいられるだけで……」


おっさんは、セシリアの手を握った。


「……俺も、幸せだ……」


「お前がいてくれるから……」



◆ リリアとエリアスの姿


その時――


公園の向こうに、二人の姿が見えた。


リリアとエリアス。


二人で、歩いている。


仲良さそう。


リリアが、笑っている。


エリアスも、優しく微笑んでいる。


おっさんとセシリアは、それを見た。


セシリアが、小声で言った。


「……あれ、リリアさんとエリアスさん……」


おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「最近、よく一緒にいるな……」


セシリア「デート、でしょうか……?」


「……たぶん、な……」


セシリアは、微笑んだ。


「……お似合いですね……」


おっさんも、微笑む。


「……ああ……」


「いいコンビだ……」



リリアとエリアスは、おっさんたちに気づいていない。


二人だけの世界。


幸せそう。


おっさんは、そっと見守った。


(……いいな……)


(みんな、幸せそうだ……)



◆ 夜


夜。


おっさんとセシリアは、家に戻った。


希望を、リーナから受け取る。


希望は、すやすやと眠っている。


リーナが、ニヤニヤしながら言った。


「コータロー、楽しかった?」


おっさんは、照れくさそうに頷いた。


「……ああ……」


リーナ「セシリアも、嬉しそうね」


セシリアは、顔を赤くした。


「……はい……」


リーナは、微笑んだ。


「良かったわ」


「たまには、ゆっくりしないとね」


おっさんは、頷いた。


「……ありがとう、リーナ……」



部屋。


希望を、ベッドに寝かせた。


静かに、眠っている。


おっさんとセシリアは、隣のベッドに座った。


セシリアが、おっさんに抱きつく。


「……コウタロウさん……」


「……今日は、ありがとうございました……」


おっさんは、セシリアを抱きしめた。


「……こちらこそ……」


「楽しかった……」


セシリアは、顔を赤くした。


「……あの……」


「……今夜は……」


おっさんは、セシリアの頭を撫でた。


「……ああ……」


「ゆっくり、二人で……」


セシリアは、涙を流した。


「……はい……」


二人は、静かに抱き合った。


幸せな夜。



◆ 翌日、領民からの要望


翌日――


おっさんは、いつも通り活動を再開した。


広場。


住民たちが、集まっていた。


代表の一人が、前に出た。


老人。


長年、この街に住んでいる住民。


「康太郎様、お話があります」


おっさんは、頷いた。


「何だ?」


老人は、真剣な顔で言った。


「康太郎様、あなたは伯爵になられました」


「素晴らしいことです」


「でも……」


おっさん「でも?」


老人「今のお住まいは、伯爵に相応しくありません」


おっさん、驚く。


「……え?」


老人は、続けた。


「康太郎様が、この地を開拓された時」


「魔物を駆逐され、我々に住む場所を与えてくださった」


「その時、康太郎様は急いで住居を建てられました」


「とりあえず住める建物を」


おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「あの時は、急いでいたからな……」


「魔物がまだ近くにいたし……」


「住民を守るために、早く建物が必要だった……」


老人「その通りです」


「でも、今は違います」


「魔物は駆逐され、街は発展しました」


「康太郎様は、伯爵です」


「それに相応しい屋敷が、必要です」


他の住民たちも、声を上げる。


「その通りだ!」


「康太郎様には、立派な屋敷が必要だ!」


「伯爵の館を、建てるべきだ!」


おっさんは、困惑した。


「いや、俺は今の家で十分だ」


「立派な屋敷なんて、必要ない」


でも――


住民たちは、引かない。


「いいえ、必要です!」


「康太郎様は、伯爵なんです!」


「領主なんです!」


「領主の館が、必要です!」


老人は、さらに説明した。


「それに、康太郎様」


「政務を行う場所も必要です」


「今は、康太郎様のご自宅で会議をされていますが」


「それでは、手狭です」


「領主の館があれば、そこで政務ができます」


「会議室、執務室、謁見の間……」


「全てが、必要です」


おっさんは、少し考えた。


確かに――


最近、会議が増えている。


自宅では、手狭になってきた。


セシリアにも、迷惑をかけている。


おっさんは、ため息をついた。


「……分かった……」


「考えてみる……」


住民たちが、歓声を上げる。


「ありがとうございます!」


「康太郎様!」



◆ ゴードンとの相談


数日後――


おっさんは、ゴードンと相談していた。


工房。


「ゴードン、屋敷を建てるべきかな?」


ゴードンは、頷いた。


「ああ」


「住民の言う通りだ」


「康太郎、お前は伯爵だ」


「それに相応しい屋敷が、必要だ」


おっさんは、首を振った。


「でも、俺は……」


「立派な屋敷なんて……」


ゴードンは、おっさんの肩を叩いた。


「康太郎、これはお前のためだけじゃない」


「住民のためでもある」


おっさん「住民のため……?」


ゴードン「ああ」


「領主の館があれば、住民も誇りに思う」


「俺たちの街には、立派な領主の館がある、と」


「それに、政務も効率的になる」


「会議室、執務室、謁見の間……」


「全てが揃えば、もっと多くのことができる」


おっさんは、少し考えた。


そして――


「……分かった……」


「建てよう……」


ゴードンは、微笑んだ。


「……いい判断だ……」



◆ 真理の意見


真理も、相談に加わった。


「康太郎さん、屋敷を建てるんですね」


おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「住民が、そう望んでいるから……」


真理は、微笑んだ。


「いいと思います」


「康太郎さんは、伯爵です」


「それに、インフラも整備すべきです」


おっさん「インフラ……?」


真理「はい」


「集会所、広場、公共の建物……」


「人々が集える場所が、必要です」


「今は、市場や公園がありますが」


「もっと大きな、公式の集会所があれば」


「住民たちも、もっと交流できます」


おっさんは、頷いた。


「……なるほど……」


「確かに、そうだな……」


真理「それに、康太郎さん」


「屋敷には、家臣も必要になります」


おっさん「家臣……?」


真理「はい」


「執事、メイド、領地経営の専門家……」


「伯爵には、そういった人々が必要です」


おっさんは、少し困惑した。


「……俺に、執事……?」


ゴードンは、笑った。


「ははは、似合わないな」


おっさんも、苦笑いした。


「……だろ……?」


真理は、首を振った。


「いいえ、必要です」


「康太郎さん一人では、全てを管理できません」


「専門家の力が、必要です」


おっさんは、ため息をついた。


「……分かった……」


「考えてみる……」



◆ セシリアの意見


夜。


おっさんは、セシリアに相談した。


「セシリア、屋敷を建てることになりそうだ」


セシリアは、微笑んだ。


「……そうですか……」


おっさん「どう思う?」


セシリアは、少し考えた。


そして――


「……いいと思います……」


「コウタロウさんは、伯爵ですから……」


「それに……」


セシリアは、顔を赤くした。


「……もう一人、子供ができたら……」


「今の家では、手狭ですから……」


おっさん、驚く。


「……!」


セシリアは、涙を流した。


「……まだ、確定ではありませんが……」


「もしかしたら……」


おっさんは、セシリアを抱きしめた。


「……本当か……?」


セシリアは、頷いた。


「……はい……」


「あの日から、少し体調が……」


「もしかしたら、と思って……」


おっさんは、涙を流した。


「……ありがとう……」


「セシリア……」


セシリアも、泣きながら抱きつく。


「……コウタロウさん……」


二人は、静かに抱き合った。


幸せな夜。



◆ 屋敷建設の決定


翌日――


おっさんは、広場で宣言した。


「みんな、聞いてくれ」


住民たちが、集まる。


おっさんは、続けた。


「伯爵の館を、建てることにした」


住民たちが、歓声を上げる。


「本当ですか!?」


「康太郎様!!」


「ありがとうございます!!」


おっさんは、手を上げた。


「でも、条件がある」


住民たち、静かになる。


おっさんは、続けた。


「この屋敷は、俺だけのものじゃない」


「みんなのものだ」


「政務を行う場所として」


「そして、みんなが集える場所として」


「使う」


住民たちが、拍手する。


「素晴らしい!」


「さすが、康太郎様!」


おっさんは、微笑んだ。


「……それに、集会所や広場も整備する……」


「みんなが、もっと交流できるように……」


住民たちが、さらに歓声を上げる。


「ありがとうございます!!」


「康太郎様、万歳!!」



◆ 設計の開始


ゴードンが、設計を始めた。


伯爵の館。


立派な屋敷。


でも――


派手すぎない。


実用的。


機能的。


会議室、執務室、謁見の間。


居住スペース。


庭園。


全てを、計画する。


おっさんも、意見を出す。


「あまり、豪華すぎないようにしてくれ」


ゴードン「分かってる」


「お前らしい、質実剛健な屋敷だ」


おっさんは、微笑んだ。


「……頼む……」



設計図が、完成していく。


美しい屋敷。


でも、実用的。


おっさんらしい。


ゴードンは、満足した。


「……これで、いいだろう……」


おっさんも、頷いた。


「……ああ……」


「素晴らしい……」



グリーンヘイブン。


新たな時代が、始まる。


伯爵の館。


集会所。


インフラの整備。


全てが、進んでいく。


おっさんの物語は、続く。



(次回:第47話「新たな仲間」に続く)

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