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52歳のおっさん、異世界転移したら下水道に捨てられた――下水の汚物は宝の山だった  作者: よっしぃ@書籍化


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第38話:量産と拡大

◆ 量産体制の構築


数日後――


ゴードンの工房。


いや、もはや工房だけでは足りなくなっていた。


ゴードンは、新しい工場を建設した。


グリーンヘイブンの郊外。


大きな建物。


中には、様々な設備。


鍛冶炉。


作業台。


工具。


魔石を保管する倉庫。


ゴードンが、真理とおっさんを案内する。


「ここで、ゴーレムを量産する」


おっさん、感心している。


「……すごいな」


「よく、こんな短期間で」


ゴードン「リーナが手配してくれた」


「商会の資金で」


リーナも、一緒にいた。


「当然よ」


「これは、投資だもの」


「ゴーレムが広まれば、街も安全になる」


「商売も、やりやすくなる」


おっさんは、微笑んだ。


「……ありがとう」



工場には、すでに職人たちが集まっていた。


元スラムの住民。


鍛冶の経験がある者。


細かい作業が得意な者。


みんな、真剣な顔。


ゴードンが、説明する。


「ゴーレムの製作は、複雑だ」


「でも、分業すれば効率的にできる」


「お前たちには、それぞれの担当を任せる」


職人の一人が言った。


「任せてください」


「俺たち、頑張ります」


ゴードンは、頷いた。


「よし」


「じゃあ、始めよう」



◆ 魔石収集の調査隊


一方――


おっさんは、調査隊を編成していた。


広場。


志願者たちが、集まっている。


20人以上。


みんな、元スラムの住民。


おっさんが、説明する。


「各地の下水道を調査する」


「高品質な魔石を、探す」


「黄色以上の魔石が必要だ」


「できれば、青、紫、白」


住民の一人が言った。


「リーダー、危険じゃないですか?」


「魔物がいるかもしれません」


おっさんは、頷いた。


「……ああ」


「だから、装備を整える」


「魔道具を持っていく」


「戦闘用の魔道具もだ」


真理が、前に出た。


「私も、一緒に行きます」


「勇者として、戦えます」


おっさんは、真理を見た。


「……頼む」



調査隊を、4つのチームに分けた。


北、東、南、西。


それぞれ、5人ずつ。


リーダーは、経験豊富な者。


真理は、南チームのリーダー。


おっさんは、全体の統括。


おっさんが言った。


「安全第一だ」


「危険だと思ったら、すぐに撤退しろ」


「魔石より、命が大事だ」


みんな、頷いた。


「はい!」



◆ 調査隊の出発


翌朝――


調査隊が、出発した。


馬車に乗る。


荷物を積む。


魔道具。


武器。


食料。


住民たちが、見送る。


「気をつけて!」


「頑張ってください!」


「無事に帰ってきてください!」


おっさんは、手を振った。


「任せろ」



セシリアも、見送っている。


赤ちゃん・希望を抱いている。


おっさんが、セシリアに近づく。


「行ってくる」


セシリアは、不安そうな顔。


「……気をつけてくださいね……」


おっさんは、セシリアの頭を撫でた。


「大丈夫だ」


「すぐに帰る」


セシリアは、涙を流した。


「……待ってます……」


おっさんは、赤ちゃんの頭も撫でた。


「希望、父ちゃんが帰ってくるまで、いい子にしてろよ」


赤ちゃんが、笑う。


おっさんも、笑った。



調査隊が、出発した。


それぞれ、違う方向へ。


おっさんは、統括として残る。


グリーンヘイブンで、報告を待つ。



◆ ゴーレム製作の開始


工場。


ゴードンが、職人たちを指揮していた。


「お前は、脚の部分を作れ」


「お前は、胴体だ」


「お前は、回路の組み立てだ」


職人たちが、それぞれの作業を始めた。


鉄を切る。


火で熱する。


叩く。


曲げる。


回路を編む。


魔石を配置する。


全てが、流れ作業。


効率的。


ゴードンは、全体を監督する。


品質をチェックする。


「ここ、もっと丁寧に」


「ここは、完璧だ」


職人たちは、真剣に作業する。


汗を流しながら。


でも、楽しそう。


「俺たち、すごいものを作ってるんだな」


「ああ」


「ゴーレムだぜ」


「自慢できるな」


ゴードンは、微笑んだ。


「……みんな、よくやってる」



数日後――


最初のゴーレムが、完成した。


二号機。


一号機は、すでにおっさんの家で稼働中。


ゴードンが、起動スイッチを入れる。


魔石が、輝き始める。


黄色い光。


回路に、魔力が流れる。


ゴーレムが、動き始めた。


目が光る。


ゆっくりと、立ち上がる。


職人たち、歓声を上げる。


「動いた!!」


「すごい!!」


「俺たちが作ったんだ!!」


ゴードンは、満足そうに頷いた。


「……よくやった」


「次も、頼む」



◆ 調査隊の帰還


数週間後――


調査隊が、次々と帰還した。


まず、北チーム。


たくさんの魔石を持ち帰った。


黄色、青、紫。


リーダーが報告する。


「北方のスラムで、大量に見つけました」


「最深部まで潜りました」


おっさん「怪我は?」


「ありません」


「魔物はいましたが、倒しました」


おっさんは、頷いた。


「よくやった」



次に、東チーム。


これも、大量の魔石。


青、紫、そして白も。


リーダーが報告する。


「東方のスラムは、下水道が深かったです」


「白い魔石が、数個見つかりました」


おっさん、目を輝かせる。


「白い魔石!?」


「はい」


「これです」


おっさんは、白い魔石を見た。


キラキラと輝いている。


最高品質。


おっさんは、微笑んだ。


「……素晴らしい」



次に、真理の南チーム。


これも、大量の魔石。


黄色、青、紫、白。


真理が報告する。


「南方のスラムでも、たくさん見つけました」


「魔物も、いましたが」


「みんなで協力して、倒しました」


おっさん「怪我は?」


「軽傷が一人」


「でも、もう治りました」


おっさんは、安堵した。


「……良かった」



最後に、西チーム。


魔石は少なめ。


でも、無事に帰還。


リーダーが報告する。


「西方のスラムは、下水道が浅かったです」


「魔石は、あまりありませんでした」


「でも、魔道具を広めてきました」


おっさんは、頷いた。


「それで、十分だ」


「よくやった」



◆ 魔石の集計


おっさんとゴードンは、集めた魔石を集計した。


黄色い魔石:50個


青い魔石:30個


紫の魔石:15個


白い魔石:5個


合計:100個


ゴードン「……これだけあれば、十分だな」


「10体以上、作れる」


おっさんは、頷いた。


「……よし」


「量産を、加速しよう」



◆ ゴーレムの完成


さらに数週間後――


ゴーレムが、次々と完成した。


二号機、三号機、四号機……


最終的に、12体。


全て、四足歩行の防衛用ゴーレム。


ガーディアン。


工場の前に、並んでいる。


12体のゴーレム。


黄色い目が、輝いている。


壮観。


職人たちは、誇らしげ。


「俺たちが、作ったんだ」


「すごいな」


おっさんは、感動していた。


「……よくやった、ゴードン」


「みんな、ありがとう」


ゴードンは、微笑んだ。


「……これで、街を守れる」



ゴードンは、全てのゴーレムに学習をさせた。


何度も、何度も。


侵入者を発見したら、拘束する。


子供には、攻撃しない。


住民には、攻撃しない。


武器を持った侵入者には、電撃を放つ。


全てのゴーレムが、学習した。


完全自律型。


おっさんは、満足した。


「……完璧だ」



◆ グリーンヘイブンへの配備


翌日――


ゴーレムを、グリーンヘイブンに配備した。


10体。


街の主要ポイント。


北門、東門、南門、西門。


広場、市場、学校、病院。


そして、おっさんの家、ゴードンの工場。


それぞれに、ゴーレムが立つ。


住民たちは、驚いた。


「すごい……」


「こんなに、たくさん……」


「これで、安心だ……」


子供たちは、ゴーレムに近づく。


触る。


ゴーレムは、優しく見守る。


子供たちが、笑う。


「かっこいい!」


「守ってくれるんだ!」


おっさんは、微笑んだ。


「……ああ」


「お前たちを、守る」



夜。


ゴーレムが、街を巡回し始めた。


自律的に。


一定のルートを歩く。


侵入者がいないか、確認する。


住民たちは、安心して眠れる。


ゴーレムが、守ってくれる。


グリーンヘイブンは、今まで以上に安全になった。



◆ 王都への提供


数日後――


おっさんは、残りの2体を王都に送った。


馬車に乗せて。


ゴードンも、一緒に行った。


設置と、操作説明のために。


王都。


王城。


国王エドワード三世が、出迎えた。


「康太郎殿、ゴードン殿」


「ようこそ」


おっさんとゴードンは、頭を下げた。


「陛下」


国王は、ゴーレムを見た。


驚愕する。


「……これが、ゴーレムか……」


「素晴らしい……」


「まるで、生きているようだ……」


ゴードンが、説明する。


「これは、防衛用ゴーレム、ガーディアンです」


「完全自律型です」


「侵入者を自動で発見し、拘束します」


国王は、感動していた。


「……素晴らしい……」


「これで、王城も安全になる……」


おっさんは、条件を伝えた。


「ただし、陛下」


「これは、防衛用のみです」


「攻撃用には、使わないでください」


「それに、他国への譲渡も禁止です」


国王は、頷いた。


「承知した」


「約束しよう」


「これは、王城の警備にのみ使う」


おっさんは、微笑んだ。


「……ありがとうございます」



ゴードンは、王城の警備隊に操作方法を教えた。


簡単な指示の出し方。


緊急時の停止方法。


メンテナンスの方法。


警備隊長が、感謝した。


「ありがとうございます」


「これで、王城は鉄壁です」


ゴードンは、頷いた。


「何かあったら、連絡してください」


「すぐに対応します」



◆ 他国からの要望


王都での配備が、すぐに噂になった。


各国の使節が、グリーンヘイブンに押し寄せた。


ザルディア王国。


北の国、ノルドラント王国。


南の国、サンマール帝国。


西の国、ヴェストリア公国。


みんな、同じ要望。


「ゴーレムを、売ってほしい」


「我が国の警備に、使いたい」


おっさんは、慎重に対応した。


「条件がある」


「防衛用のみだ」


「攻撃用には、使わせない」


「それに、他国への譲渡も禁止」


「価格は、高い」


「一体、金貨1000枚」


使節たちは、驚いた。


「1000枚……!?」


「高すぎる……」


でも――


おっさんは、譲らなかった。


「これは、高度な技術だ」


「簡単には、作れない」


「それに、悪用されたら困る」


「だから、高い価格にしている」


使節たちは、考えた。


そして――


ザルディア王国の使節が言った。


「……分かりました」


「その条件で、購入します」


「2体、お願いします」


他の国々も、次々と購入を決めた。


ノルドラント王国:1体


サンマール帝国:3体


ヴェストリア公国:1体


おっさんは、頷いた。


「分かった」


「製作に、時間がかかる」


「数ヶ月、待ってくれ」


使節たちは、頷いた。


「承知しました」



◆ 莫大な利益


リーナが、計算した。


「コータロー、すごい金額よ」


「合計、金貨7000枚」


「これだけあれば、街をもっと発展させられる」


おっさんは、頷いた。


「……ああ」


「学校を増やそう」


「病院も、大きくしよう」


「住居も、もっと建てる」


リーナは、微笑んだ。


「任せて」


「商会で、手配するわ」



◆ 労働用ゴーレムのアイデア


数日後――


おっさん、ゴードン、真理、リーナが集まった。


次のゴーレムについて話し合う。


おっさんが言った。


「防衛用ゴーレムは、成功した」


「次は、労働用ゴーレムを作りたい」


ゴードン「労働用……?」


「ああ」


「建設作業、採掘、荷物運搬」


「人間がやるには、大変な作業を」


「ゴーレムにやらせる」


真理「それは、いいアイデアですね」


「人手不足も、解消できます」


リーナ「でも、形は?」


「防衛用と、同じ?」


ゴードン「いや、違う形がいい」


「労働用は、腕が必要だ」


「荷物を持つために」


「二足歩行がいいかもしれない」


おっさんは、頷いた。


「……じゃあ、設計してくれ」


「人型のゴーレムを」


ゴードンは、目を輝かせた。


「了解した」



◆ セシリアとの夜


夜。


おっさんとセシリアが、部屋にいる。


赤ちゃん・希望が、眠っている。


窓の外には、ゴーレムが立っている。


じっと、警備している。


セシリアが言った。


「コウタロウさん、すごいですね」


「ゴーレムが、こんなにたくさん」


「街も、どんどん発展してます」


おっさんは、頷いた。


「……ああ」


「でも、まだまだだ」


「やりたいことが、たくさんある」


セシリアは、おっさんを見上げた。


「……無理しないでくださいね……」


おっさんは、セシリアを抱きしめた。


「大丈夫だ」


「みんなが、助けてくれてる」


セシリアは、おっさんに抱きつく。


「……でも、たまには休んでください……」


「家族と、一緒に……」


おっさんは、セシリアの頭を撫でた。


「……分かった」


「明日は、休む」


「お前と、希望と、一緒に過ごす」


セシリアは、涙を流した。


「……嬉しいです……」



おっさんは、赤ちゃんを見た。


希望が、静かに眠っている。


おっさんは、赤ちゃんの頭を撫でた。


「……明日は、ゆっくり遊ぼうな」


赤ちゃんが、微笑んだ。


まるで、分かっているかのように。


おっさんも、微笑んだ。



◆ 休息の一日


翌日――


おっさんは、本当に休んだ。


セシリアと希望と、一緒に。


公園を散歩した。


ゴーレムが、遠くで見守っている。


でも、おっさんたちは気にしない。


ただ、家族の時間を楽しむ。


セシリアが、おっさんの腕に抱きつく。


「コウタロウさん、こうしてると……」


「本当に、幸せです……」


おっさんは、微笑んだ。


「……俺も、幸せだ」


赤ちゃん・希望が、笑っている。


おっさんが、赤ちゃんを高く持ち上げる。


「たか~い、たか~い」


赤ちゃんが、キャッキャと笑う。


セシリアも、笑っている。


幸せな家族。


平和な時間。


おっさんは、この瞬間を大切にした。



夕方。


家に帰る。


夕食を食べる。


セシリアの手料理。


美味しい。


家族で、団らん。


希望が、おっさんの顔を触る。


おっさんが、くすぐったそうに笑う。


「おいおい、父ちゃんの顔、触るなよ」


セシリアが、微笑む。


「希望、お父さんが好きなんですね」


おっさんは、赤ちゃんを抱きしめた。


「……俺も、お前が好きだぞ」



夜。


星空。


美しい星空。


おっさんとセシリアが、窓から見ている。


赤ちゃん・希望が、眠っている。


セシリアが言った。


「コウタロウさん、ありがとうございます」


「今日は、ゆっくり過ごせました」


おっさんは、セシリアにキスをした。


「……こちらこそ、ありがとう」


「お前がいるから、頑張れる」


セシリアは、幸せそうに微笑んだ。



グリーンヘイブン。


静かな夜。


ゴーレムが、街を守っている。


住民たちは、安心して眠っている。


新しい時代が、始まっている。


おっさんの物語は、続く。



(次回:第39話「人型ゴーレム」に続く)

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