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52歳のおっさん、異世界転移したら下水道に捨てられた――下水の汚物は宝の山だった  作者: よっしぃ@書籍化


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第26話:新しい一歩

◆ 結婚式


新しい街。


広場。


たくさんの人々が集まっている。


住民たち。


ネットワークの代表者たち。


王女とホープ。


みんな、笑顔。


今日は、おっさんとセシリアの結婚式。


簡素だけど、温かい式。


おっさんは、少し緊張している。


52歳のおっさんが、結婚式。


「……緊張するな」


ゴードンが笑った。


「当たり前だろ」


リーナも微笑む。


「あんた、ガチガチじゃない」


おっさんは、苦笑い。


「……仕方ないだろ」



そして――


セシリアが現れた。


白いドレス。


花の冠。


美しい。


住民たちが、息を呑む。


「……綺麗……」


「セシリアさん、本当に綺麗……」


おっさんも、見惚れた。


「……」


セシリアは、恥ずかしそうに微笑む。


おっさんの隣に立つ。


「コウタロウさん……」


「……ああ」


おっさんは、セシリアの手を取った。


「綺麗だ」


セシリア、顔を真っ赤にする。


「……ありがとうございます……」



リーナが、司式を務める。


「では、始めます」


「康太郎とセシリア」


「二人は、ここに集まったみんなの前で」


「夫婦になることを誓います」


おっさんとセシリアは、頷いた。


リーナは、続けた。


「康太郎、セシリアを妻として」


「一生、大切にすることを誓いますか?」


おっさんは、真剣な顔で言った。


「誓います」


「セシリア、康太郎を夫として」


「一生、支えることを誓いますか?」


セシリアは、涙を流しながら言った。


「誓います……!」


リーナは、微笑んだ。


「では、誓いのキスを」


おっさんとセシリアは、顔を近づける。


そして――


キス。


優しいキス。


住民たちが、拍手する。


「おめでとうございます!!」


「リーダー! セシリアさん!!」


拍手が鳴り止まない。


おっさんとセシリアは、照れくさそうに笑った。



◆ 祝福


王女が、前に出た。


ホープを抱いている。


ホープは、2歳くらい。


よく笑う子。


「康太郎さん、セシリアさん」


「おめでとうございます」


王女は、深く頭を下げた。


「あなた方には、本当に感謝しています」


「私を救ってくれて……」


「これからも、お幸せに」


おっさんは、微笑んだ。


「ありがとう」


ホープが、手を伸ばす。


「おじちゃん!」


おっさんは、ホープを抱いた。


「大きくなったな」


ホープが、笑う。


セシリアも、ホープを見て微笑む。


「可愛いですね」


王女は、嬉しそうに言った。


「いつか、セシリアさんにも……」


「赤ちゃんができるといいですね」


セシリア、顔を真っ赤にする。


「そ、そんな……」


おっさんも、照れている。


「……まあ、な」



リリアとエリアスも、祝福に来た。


「コウタロウさん、セシリアさん」


「おめでとうございます!」


「ありがとう」


リリアは、二人を見て、少し羨ましそうな顔をした。


(……いいなあ……)


エリアスも、リリアを見ている。


(……リリアさんと、いつか……)


二人は、お互いに意識している。



ゴードンが、おっさんの肩を叩いた。


「おめでとう」


「ありがとう、ゴードン」


「幸せにしろよ」


「ああ」


おっさんは、セシリアを見た。


「必ず、幸せにする」


ゴードンは、微笑んだ。


でも、少し寂しそうな顔。


(……俺にも、誰かいないかな……)



◆ 新婚生活


翌朝――


おっさんとセシリアは、同じ部屋で目を覚ました。


セシリアは、おっさんの腕の中で眠っている。


幸せそうな寝顔。


おっさんは、セシリアを見て微笑んだ。


「……おはよう」


セシリアが、目を覚ます。


「……おはようございます……」


「よく眠れたか?」


「はい……」


セシリアは、おっさんに抱きつく。


「コウタロウさんと一緒で……」


「幸せでした……」


おっさんは、セシリアの頭を撫でた。


「……俺も、幸せだ」


そして――


おはようのキス。


優しいキス。


セシリアは、満面の笑みを浮かべた。


「えへへ……」


「幸せですか?」


「はい!」


「とっても幸せです!」


セシリアは、顔をすりすりする。


おっさんは、笑った。


「……良かった」



◆ リリアの羨望


診療所。


リリアとエリアスが、患者を治療している。


休憩時間――


リリアが、窓の外を見ている。


おっさんとセシリアが、手を繋いで歩いている。


セシリアは、幸せそうに微笑んでいる。


おっさんも、優しい顔。


リリアは、少し羨ましそうに呟いた。


「……いいなあ……」


エリアスが、リリアの隣に来た。


「どうしたんですか?」


リリア、驚く。


「あ、いえ……」


「コウタロウさんとセシリアさん、見てたんですか?」


リリア、顔を赤くする。


「は、はい……」


「幸せそうですね」


「……はい」


エリアスは、リリアを見た。


「リリアさんも……」


「いつか、ああなりたいですか?」


リリア、さらに顔を赤くする。


「そ、それは……」


エリアスは、少し勇気を出して言った。


「……俺も、いつか……」


「え?」


「いえ、何でもないです」


エリアスは、顔を背けた。


リリアは、ドキドキしていた。


(……エリアスさん、今……)



◆ 女勇者の訪問


数日後――


新しい街に、馬に乗った女性が到着した。


20代後半。


黒髪ショート。


引き締まった体。


剣を背負っている。


凛とした雰囲気。


住民たちが、ざわつく。


「誰だろう……?」


「剣を持ってる……」


女性が、馬から降りる。


おっさんが、出迎える。


「……どちら様だ?」


女性は、頭を下げた。


「初めまして」


「私は、山田真理と申します」


「日本から、召喚されました」


おっさん、驚く。


「……日本から?」


「はい」


「勇者として、召喚されました」


おっさんは、はっとした。


(……そうか)


(神が言ってた、次の勇者は彼女か……)


真理は、続けた。


「康太郎さんですよね?」


「ああ」


「噂を聞きました」


「勇者の称号を断った方だと」


「それに、多くの人を救っていると」


真理は、真剣な顔で言った。


「お願いがあります」


「指導してください」


おっさん、驚く。


「……指導?」


「はい」


「私は、勇者として召喚されました」


「魔物退治も、頑張っています」


「でも……」


真理は、少し困った顔をした。


「正直、どうすればいいのか分かりません」


「王都の貴族たちは、私を利用しようとするだけ」


「誰も、本当のことを教えてくれません」


「だから……」


真理は、深く頭を下げた。


「お願いします」


「教えてください」


「本当の勇者とは、何なのか」


おっさんは、少し考えた。


そして――


「……分かった」


「本当ですか!?」


「ああ」


「でも、俺は勇者じゃない」


「ただのおっさんだ」


真理は、微笑んだ。


「それでも、構いません」


「あなたから、学びたいです」



◆ ゴードンとの出会い


おっさんは、真理を街に案内した。


住居。


診療所。


畑。


広場。


全てを見せる。


真理は、感動している。


「……すごい……」


「こんな立派な街を……」


「元スラムから……」


その時――


工房から、ゴードンが出てきた。


魔道具を持っている。


真理と目が合う。


二人は、しばらく見つめ合った。


ゴードンは、真理を見て、少しドキッとした。


(……綺麗な人だな……)


真理も、ゴードンを見て、少し意識した。


(……この人……)


おっさんが紹介する。


「こいつは、ゴードン」


「魔道具職人だ」


ゴードン「よろしく」


真理「……よろしくお願いします」


「山田真理です」


ゴードン「山田……日本人か?」


「はい」


「俺は、ゴードン・スミスだ」


「イギリス系アメリカ人だった」


真理、驚く。


「えっ!? あなたも地球から!?」


「ああ」


「召喚されたのか?」


「いや、気づいたらここにいた」


二人は、お互いに驚いている。


おっさんは、微笑んだ。


(……いい雰囲気だな)



◆ 魔道具の説明


ゴードンが、真理に魔道具を見せた。


「これが、魔道具だ」


「誰でも使える」


真理「……すごい……」


「魔法使いじゃなくても、使えるんですね」


「ああ」


ゴードンは、真理に魔道具を渡した。


「使ってみるか?」


「いいんですか?」


「ああ」


真理は、魔道具を受け取った。


ゴードンが、使い方を教える。


「ここを押すんだ」


真理が、ボタンを押す。


水が出てくる。


「……!」


「すごい……!」


「本当に、水が……!」


真理は、感動している。


ゴードンは、微笑んだ。


「これで、スラムの人々を救ってるんだ」


真理は、ゴードンを見た。


「……あなたも、素晴らしい人ですね」


ゴードン、照れる。


「い、いや……」


「俺は、ただ魔道具を作ってるだけだ」


真理は、微笑んだ。


「でも、それが人を救ってるんです」


「素晴らしいことです」


ゴードンは、顔を赤くした。


(……この人……)


(優しいな……)



◆ セシリアとリリアの観察


セシリアとリリアが、遠くから見ている。


ゴードンと真理が、楽しそうに話している。


セシリアは、微笑んだ。


「あらあら」


「ゴードンさん、いい感じですね」


リリアも頷く。


「はい」


「真理さんも、いい人そうです」


セシリアは、嬉しそうに言った。


「ゴードンさんにも、幸せになってほしいですね」


リリアは、二人を見て、少し羨ましそう。


「……いいなあ……」


セシリアは、リリアを見た。


「あらあら」


「リリアさんも、いい感じですよね」


リリア、驚く。


「え?」


「エリアスさんと」


リリア、顔を真っ赤にする。


「そ、そんな……」


セシリアは、優しく微笑んだ。


「ふふ」


「リリアさんも、幸せになってくださいね」


リリアは、顔を赤くしたまま、頷いた。


「……はい……」



◆ おっさんの指導


おっさんは、真理に勇者の心構えを教えた。


「勇者ってのは、称号じゃない」


「人を救う、その気持ちだ」


真理は、真剣に聞いている。


「力に頼るな」


「知恵を使え」


「魔道具を使え」


「そして、仲間を大事にしろ」


真理は、頷いた。


「……分かりました」


おっさんは、続けた。


「それに、無理をするな」


「前の勇者は、無理をしすぎて……」


「廃人になった」


真理、驚く。


「……!」


「お前も、気をつけろ」


「体を大事にしろ」


「休む時は、ちゃんと休め」


真理は、涙を流した。


「……ありがとうございます……」


「こんなに、優しく教えてくれる人……」


「初めてです……」


おっさんは、真理の頭に手を置いた。


「お前は、一人じゃない」


「困った時は、ここに来い」


「俺たちが、助ける」


真理は、深く頭を下げた。


「……ありがとうございます……!」



◆ 夜の会話


夜。


おっさんとセシリアが、ベッドで寝ている。


セシリアが、おっさんに抱きつく。


「コウタロウさん」


「ん?」


「真理さん、いい人ですね」


「ああ」


「それに……」


セシリアは、ニヤリと笑った。


「ゴードンさんと、いい感じでしたね」


おっさんも、笑った。


「……ああ」


「気づいてたか」


「当然です」


セシリアは、顔をすりすりする。


「みんな、幸せになるといいですね」


おっさんは、セシリアの頭を撫でた。


「……ああ」


「みんな、幸せになってほしい」


セシリアは、おっさんにキスをした。


「私は、もう幸せです」


「コウタロウさんと一緒で」


おっさんは、セシリアを抱きしめた。


「……俺も、幸せだ」



二人は、幸せそうに眠った。


新しい一歩。


新しい未来。


希望が、どんどん広がっていく。



(次回:第27話「広がる絆」に続く)

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