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来世は月で逢いましょう  作者: 坂村すみれ


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12/12

あなたと私

芸術家の男性と家柄の良い女性。

今世で結ばれることはなかった。

でも誓ったのだ。

来世で会うと。。。


そして、また巡り会えた。

でも現実は残酷で、またも結ばれることはなかった。

明里と光輝である。


そして、光と明の親子。

ここでついに結ばれたのだ。

輪廻転生。

魂は巡り合う。

必ずしもみんながみんな巡り会えるわけではない。

ほぼ巡り会えない。

そんな中で、明里と光輝は前世からの繋がりで

再び巡り会い、しかしそれはまたもや結ばれ

なかった。


でも次の世界でふたりは親子として

永遠に繋がっている。

お互いがお互いを信じている。

愛している。自分そのものだ。

まるでこの世界でふたりだけみたい。

いつもそんな感覚で光と明は過ごしている。

それが何かなのかはふたりは気づいていない。

しかし確かにある感情と感覚なのだ。


前世、現世、来世、

あなたと私はやっと結ばれたの。

それは宿命なのだ。

もう誰にも触れられないふたりだけの世界。


それは永遠。

愛そのものだ。

決して誰にも引き裂くことはできない。


その日の夜、光と明の親子は手を繋ぎながら

秋の夕方を散歩していた。

日が落ちるのが早くなって、家に着くまでに

思いの外、辺りが薄暗くなっていた。

ふと、ふたりが空を見上げると満月がでていた。

それはそれは綺麗な、でもどこか儚い月。

ふたりはそれをずっと眺めていたかった。


帰ろうか。

うん。

親子はそんな会話をして帰路に着いた。

どこか懐かしい。

帰りたい。そんな風に感じる満月であった。

でもふたりが一緒なら何もこわくない。



その頃、別の世界線で明里は

同じ満月をひとり眺めていた。

光輝さん、来世は月で逢いましょう。


そんな風に思った。








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