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出会い
今日もまだ幼い娘の育児と家事をこなす、明里。
今の時代では少数派の"専業主婦"だ。
夫の太陽はいつも元気で優しい愛妻家。
仕事熱心で休みの日には子どもと遊んだり、家事を
手伝ってくれたり、まさに絵に描いたような理想の夫。
明里は毎日の生活をこなしているどこにでもいる
一般女性Aだ。
ある日のこと、子どもを連れて公園に遊びに来ていた
明里。
でも今日はいつもの公園ではなく、少し家から離れたいつもは行かない別の公園になんとなく行く気分になったため、その公園にいた。
その公園はたくさんの親子が楽しそうに遊んでいた。
平日ということもあって母親と子どもの組み合わせが
ほとんどだった。
そんな中まだ若そうな父親であろう男性と、明里の娘と同じぐらいの年齢のまだ幼い男の子が遊んでいた。
明里は明里の娘とボールを投げ合って遊んでいた所、その男の子がやってきてボール遊びを一緒にやりたがった。
明里が一緒に遊ぼうと言って男の子を誘うと、父親であろう若い男性がすみません。と言って近づいて来た。
それが明里と光輝の出会いだった。