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胡桃割革命  作者: 庵地 紋
志の始まり、
10/23

「呆れてしまうわい…」

悠帆とメイコ銃と刀を習うことになって2ヶ月が経った。


ー三神家ー

「こうやって腕を曲げて…顔と近くで構える…」

「こ…こうですか…?」

「そうそう、そうだよ。この構え方が『カーシステム』っていう構え方だよぉ〜。まぁ、わかりやぁ〜すく言ったらあの『リ◯リス・リ◯イル』の錦◯千束がやってた構え方だねぇ〜」

「三神さん…酔ってるからって作品の雰囲気ぶち壊すようなメタいセリフ言わないでください…」

「えぇ〜だってこれが一番読者様に伝えやすいぃんだもぉん!」

「あーはい、そうですねー(棒)」


ー山葵亭ー

空墨(からすみ…?」

「龍種に伝わる剣技の中の一つじゃ、圧倒的な速さの踏み込みから相手の首をはねる技じゃ。吹き出した血が空に飛び散った墨のように見えるからそう名付けられた」

「ひぇぇ…こわぁ…」

「今日はその取得じゃ」

「あぁ…だからそのにマネキンが置いてあるんですね…」

「あぁ、それ以外の理由があるか?」

「いや…それはいいんですけど…なんでこんな少女漫画くらいキラキラした目なんですか…?」

「…?物は可愛い方がいいじゃろ?」

「これは切りづらいと思うんですけど…」

「ん…?そうじゃったかのう?それはすまないな」

 

 この2ヶ月で悠帆とメイコは三神さん、や山葵だけでなく、キセノンやネオン、ブロミンなどとも前よりすごく親しく話せるようになった。そして、それぞれの意外な一面も分かるようになった。


ーその夜 バーー

 三神さんと山葵がバーにて飲んでいた。

「マフタァ〜ウォッラもう一杯〜」

「クミ、それを言うならウォッカじゃよ。しかも、そんなにガバガバ飲んでたら死ぬぞ…ウォッカのアルコール濃度を舐めるんじゃない…」

「わはひはアルコール耐性あるから大丈夫だぁっへぇ〜」

「あーはいはいそうじゃな〜じゃあ早く酔いを覚ましんじゃよ〜」

 山葵は三神さんをなだめるようにしながら、自分は日本酒を啜っていた。

「三神はん、相変わらずお盛んですなぁ」

 するとヘリウムが後ろから声をかけてきた。

「あぁ、ヘリウムか、こりゃどうも、」

「隣失礼するで」

「どうぞどうぞ」

「あぁ!へリッチだぁ。チッスチッスゥ〜!」

「おいクミ!…すまんな…うちのクミが…」

「いやいや、ええんやで、ええんやで、賑やかな方が楽しいからなぁ、」

「相変わらず陽気やなぁ…」

「はははwそれが一番ええからなぁ。それでお二人さんや、悠帆とメイコの調子はどうや?ちゃんといい子にしてますかな?」

「あぁ、あやつらの話か、わしは二人とも持っとるがのぅ、あやつらは…」

『飲み込みが早すぎる』

 三神さんと山葵の声がハモった。

「ん?あぁクミ、よいを覚ますおったか」

「いやね、うちのかわいいかわいい教え子の悠帆の話となるとさすがにドロドロのまま話すのはよくないかなと思ってね〜」 

「相変わらず、すごいなぁ、職人技ですわ」

「まぁそれはそうなのかもねぇ〜」

「で?飲み込みが早いってどういうことなんや?」

「うちの悠帆はね、この前まで全っ然、的に当たんないと思ってたら、いつの間にか5センチくらいの的に当たるようになったんだよ〜すごいでしょ?」

「ほう、そりゃエグいなぁ。ほなメイコの方はどうなんや?」

「メイコは、前は刀すら握ったことがなかったみたとは思えんほど成長しておる。今やわしには届かないとは言え、抜刀速度やら、なんやらは並大抵の剣士は凌駕しておると思う。あれほど潜在能力に優れたものは見たことない…ほんと、上達が早すぎて呆れてしまうわい…」

「私も、上達速度はメイコちゃんのほうが速いと思うな〜でもでも、悠帆だって負けてないから安心してね、ヘリウム」

「ほんなら安心やな。あとどれくらいあればもう1人でも戦えるくらいになると思う?」

「わしはあと3ヶ月あると安心じゃ」

「私もおんなじくらいかな〜」

「分かった。じゃあ、4ヶ月後のフェリーとっとくか〜」

そう言ってヘリウムは席を立って、別の席へ移動した。

「やぁ、悠帆」

「あぁ、ヘリウムさん。どうも」

 少し離れたとこのに座っていた悠帆がいた机に座った。

「三神さん達ともっと話さなくていいんですか?」

「ええねんええねん。いろんな人と話したいし、聞きたいことも聞けたから。逆に悠帆は三神さんの所行かんのか?」

「酔ってめんどくさくなったんで山葵さんに丸投げしました」

「こりゃまぁ…山葵はんは苦労人やな…」

 そう言いながら、ヘリウムは胸ポケットからタバコの箱を取り出し、タバコを一本だし、火をつけた。

「タバコ、お吸いになるんですね」

「普段はネオンちゃんが一緒にいるから吸ってないんだけや、俺は15歳以下の子供のいるところでは吸わない主義やからな」

「へ〜、なんかそういう所しっかりしてるの意外です。」

「意外ってないんや意外って。あぁ、まぁ、まだ18歳やから最近吸い始めたんやけどな」

「え!?ヘリウムさんって18だったんですか…!?」

「そうやで、悠帆より1歳だけ年上ってことになるな」

「普通に6,7歳は年上だと思ってました…」

「おい、失礼やぞ、しかも、来月にはもう19なるからなぁ」

「お、奇遇ですね俺も来月18になってついに酒とタバコが解禁されるんですよ」

「お!じゃあ誕生日には三神はんと3人で飲み会のお祝いやな」

「いいですねそれ。まぁ、タバコは吸うつもりないですけどね…」

「なんや…つまんないなぁ…」

 そうな会話をしながら悠帆はオレンジジュースを飲んでいた。



ー翌日ー

 三神さんは悠帆だけでなく、メイコとキセノンを呼んでいた。

「さて、今日は…」

「行はなんなんですか?」

「そうですよ、なんでわたし呼ばれたんですか?」

「今日は能力者との対戦や、私とキセノンで能力者との戦いの特訓をするよ〜」

 それを聞いて、メイクだけでなく、悠帆も驚いていた。

「三神さん、覚醒者だったんですか

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