表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

手を動かす、ということ

 実家は米作り農家だった。父は農閑期には土木作業員として働いていた。北海道では当時、冬場には土木作業が皆無だったので、土木作業員を離職することになる。いわゆる季節労働者である。

 ある年、父は水道配管工事の教科書を持ち帰ってきた。職業訓練校に入校することによって、失業手当が増額されるのだ。その製図の教科書に、私は魅せられた。


 製図は三次元を二次元で表すための約束事である。二次元から三次元を垣間見て、それがまだ存在しないものであっても共通認識を持つ人々の頭の中に存在する。絵だと個人間のイメージの差に左右されるけど、製図には差異が理論上ない(厳密にはあることは大人になって知ったのだが)。


 結果として私は製図を必要とする仕事にはつかなかったが、図面を通してイメージを共有するトレーニングはできたように思う。ニトリとかのキット家具を組み立てるのに困らない程度には。

 ただ、ドライバーはよく扱うけどノコギリやカンナはほぼ触らないので、DIYまではできない。現場合わせも苦手だし。自分で家を作る、なんてことはこの先もないだろうなあ。

マンションとか建売住宅の広告を見るのは今でも好きだけど、「変な家」は(数ページしか)読んでいないし映画も見ていない。ホラーは苦手。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ