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怪物迷宮譚  作者: ゆうすぎ
第3階層
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一瞬の悟り


 その日から、一人での修練が始まった。休憩部屋でただ突きを行う。素振りは雑念を消すと言われるが僕の頭の中は雑念だらけだった。「こんな、無駄なことして勝てるのか?」「もっとやるべきことがあるのでは?」「効率的に頑張ろう」「相手がいた方がいいのでは」「意味あるの」「魔力とかそういうのが必要じゃない」……声が響き続ける。


 疲労で触れなくなったら倒れ、起き上がったらまた突き、倒れ、立ち上がり……ただ突き続けた。いつしか、雑念は消え、ただ突きを続けることに満ちた。




 ……どれくらい経っただろうか? たった数日のようにも感じるし数年の事にも感じる。だが、そんなことはどうでもいい。何かが変わっていた。見えないものがみえるようになり、見えるものがみえるようになっていた……綺麗だ。ああ、僕は本当はこの世界が見たかったのかもしれない。


 しかし、ここは綺麗で幸せだけど弱く一人だ……怪物達との殺し合いは違った。綺麗じゃなくて、救われなくて、必死で……楽しくて仕方なかった。今までの殺し合いを思い出す。僕はあそこにいきたい! なにかが割れた音がした。




 我に返ると、そこはただの休憩部屋だった。


 ……行くか、ドラゴンに。


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