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怪物迷宮譚  作者: ゆうすぎ
第3階層
52/66

VSデーモン 2


 ブオンッ。昔の僕ならばその音に破壊と恐怖を想起させただろう。しかし、今の僕は与えれば死ぬ攻撃も冷静に見切ることが出来る……デーモンの攻撃が空を切った。そして、伸ばしてきた敵の腕を切り裂く。


 戦いを始めてから少し経った。先程のようにデーモンの攻撃は躱し、その隙に攻撃を与えられている。しかし、傷が浅い。デーモンの皮膚は硬く弾力があり、血は出ているが見た目程ダメージを与えられていないだろう。加えて、殺気よりも傷が小さくなっている。どうやら再生能力もあるようだ。


 やっぱりこんな短い刃じゃ致命傷は与えられないか。やっぱり、槍を用意するべきだったか。といってもまた槍を作るには森を抜けなきゃいけなかった。今更言っても仕方ない。今ある武器でデーモンを倒すなら……目を狙うか。


 デーモンは知性があり縦斬り、拳、フェイント、連撃など色々な攻撃を繰り広げてきた。だが、僕の回避力はその上をいき、今のところ全部よけられている。防御に専念している間は大丈夫だろう。しかし、攻撃をしようと思ったら当たるかもしれない。攻撃の隙を狙ってチクチク当てているが再生能力があり意味はない。そして、この溶岩の中じゃ僕が先に体力切れするのは確実。このままだと僕が敗北するだろう。


 それでも、冷静に今までの行動を続ける。デーモンは一度も攻撃を与えられない現状にいらだっているようで激しさを増したが攻撃が単調になった。チャンスだ。僕は死ぬ気のスイッチを入れた。僕はデーモンの攻撃を潜り腹に刺した。そして、膝蹴りがくるときにはもう下がっていた。もっとだもっと集中しろもっとやれる斧が、脳天に向かってきた。その時雷光が走ったような気がした。


 斧が地面に当たって大きな音がしたが僕はそこにはいなかった僕は斧の上にいた。武器の上を走りナイフを目に突き刺す、脳髄まで壊そうとしたがデーモンが暴れた事によって僕は振り落とされた。奴は痛みに耐えきれず腕を振り回す。早くトドメを刺さなければ。でも、ナイフはデーモンに刺さったままだ。武器がなくなった今、普通に戦ってもダメージを与えられない……いや、違う。


 デーモンはようやく冷静になったのか怒りの形相でこちらを見る。そして、怒りのままにただ突撃してきた。後少しでデーモンが僕を轢き潰す瞬間。僕は地面に刺さったままの斧に飛び乗って跳躍する。そして……全力でデーモンの目に刺さったナイフを蹴りつける!




 ……デーモンは動かなくなった。


 僕はもう、武器がなくても戦えるぐらいに強い。


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