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怪物迷宮譚  作者: ゆうすぎ
第2階層
38/66

VS『生ける血』3


 その化け物としての姿で余計な小細工はせず、ただなだれ込んで来る。


 視界が赫に染まる。逃げる道はない……逃げる気もない。


「ああああ!!!」


 僕は槍を振るい続ける。ただ、前に。スライムの粘体は水ではなくて血のように重くて熱い。顔に触れて皮膚が溶けるが意も介さず進み続ける。


 突破した。振り返る。スライムの姿に穴が空いている……だが、すぐにその穴は塞がる。僕は槍を支えに立ち上がり、叫んでスライムに向かう。




 攻撃が当たらない場所を予測し、移動し続け、槍を振るい続ける。しかし、不毛な戦いだった。いくら攻撃しても、水を切っているのと同じで意味がない。それなのに攻撃している僕を見て狂っていると思う人もいるかもしれない。


 確かに今の僕は狂っている。だから、狂いを直そう……このまま戦い続けても勝ち目がない。足は痙攣し、腕は重しでも付けたかのように重い、戦えるのはもって1分ほどだろう。このまま狂気に駆られるのが正しい戦いか? ……逃げるか。


 攻撃の予兆を感じる。これまでなら避けた後に隙を狙って攻撃したが、避けて後槍を高く投げた、集中力が高まっているおかげかスライムに当たった。


 身を翻して入口に向かって全速力で走る。急な事でスライムも戸惑ったようだが、僕が逃げたことに気付くと怒り狂ったように襲ってくる。残念ながら今の大きい状態だと僕のほうが早い。ッ! 嫌な予感がする。とっさに頭を下げると、何かがさっきまで僕の頭があった場所を通る。どうやら、スライムは一部を飛ばしてきたようだ……それでも、ゴーレムの攻撃を避ける訓練のお陰で気配を感じ全て回避する。


 僕は洞穴を脱出する事に成功した。

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