表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪物迷宮譚  作者: ゆうすぎ
第2階層
37/66

VS『生ける血』2


 前に戦ったスライムは水っぽく、簡単に破裂させられた。だが、他と違って弾力性がありながら硬い。まるで鋼で練り上げられた筋肉のようだ。完璧に芯を突かないとやれない……僕は心を鎮める。




 スライムは同じように突っ込んできた。しかし、なぜかさっきより少し遅い。甘いなと油断しそうになったが本当にそれだけなのかという疑問が沸く。その直感に従い、体を伏せた。スライムはほどけ液体状になる。そして、地面が煙を出しながら溶けている。


 なるほど、もしさっきと同じようにつこうとしていたら地面と同じように溶けていたな。酸性も上がっている。どうやって対処するか、そんなふうに悩んでいたがスライムはさらに変化した。


 まるで抑えられていたものがあふれ出したように膨張していく、それは不定形で異次元じみていた。血の色をしていることも相まって化け物そのものだった。




 あの勇猛だった周りのゴブリン達も怯えているのが見える。さらによくみると、床が溶けて煙が出ている。大きさも酸性もスライムの洞窟で見たボススライムと比べ物にならないだろう。


 物語から出て来たような非現実的な光景を前にして僕はこう思う。


「綺麗だ」


 こんな相手にかっこ悪いところは見せられない。この化物に勝てるように、さらに精神を深く深く沈めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ