表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪物迷宮譚  作者: ゆうすぎ
第2階層
18/66

森の探索


 ここを拠点にすることにしよう。ここには下の洞窟にはなかった物資が多くある。森は食べ物の宝庫だし、木も色々な利用方法がある。今までよりもやれる幅はかなり広がったと思う。とは言っても、そう簡単には行かないだろうな。この階層も危険な怪物がいる可能性が高い。


 でも、それも考えてみれば逆にメリットかも知れない。ここにいるモンスターはどんな奴だろう。基本環境にあったモンスターが居る。ということは森に出てくるモンスターは獣なんじゃないか? 肉は食べ物になるし、牙や爪は武器になり、毛皮は服に使えるだろう。


 森の中に入ると、目の前の空間も歩くのが難しいほど草木に囲まれていた。これはまずいな。この環境になれるまでは慎重にいこう。戦うよりも物資を優先するか。特に服は速く手に入れたい。


 手で草木を掻き分けて森の中を進む……違和感がある。森にそこまで入ったことがないけど、こんなにも静かなものか? 周りを見渡すが、果実すら見つからない……何か頭に引っかかっている。


 横から影が見えた。反射的にバックステップすると、茶色い狼が横切った。攻撃が外れたことを悟って、そのまま森の中に隠れて行った。森の中は草木で覆われていてどこにいるか分からない。周りから草が揺れる音がする。どこから来るか分からないから、こっちからは攻撃できないな。


 ……こうするか。僕は今まで来た道を全力疾走する。森の中で走りづらいが、来た道を戻るだけならなんのか出来る。後ろから追ってくる音がする。疲れたふりをして少し速度を落とすと、飛び掛かってきた。


 そして探索中に拾っていた木の枝を飛び掛かってきた狼の腹を刺し貫く……手応えアリ。だが腹に刺さったまま僕に向けて噛みついてきた。


「イッ!」


 肩を噛まれた。思わず手を離しそうになったが堪えて手に力を籠めた。そのまま腹を裂こうとしたが木の枝が折れてしまった。


「ッラ!」


 とっさに肩から倒れこんで、狼を地面に叩きつけた。肩に刺さった牙が僕に追加のダメージを与えたが、狼は止まった。動けない内にマウント攻撃を行う……そして、狼は口から血を吐いて動かなくなった。


「はあ、はあ。肩が痛い」


 だが、泣き言を吐いている暇はない。狼は群れで襲う生き物。仲間が来たらまずい。狼の死体を持って休憩部屋に戻ろう。


 獲物を持って部屋に戻ろうとした瞬間、土から蔓が出てきて足が拘束される。まずいと思った瞬間、10m近くある木が倒れてくる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ