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1-3

それからぐっすり寝た私は、完全に回復していた。


そうなると、気になるのは今の私の現状。


フローティアと言う名前で呼ばれ、

王女の部屋で寝ている、

そして、王と王妃が来た・・・となると・・・・。


信じたくない気持ちもあるが、やはり確認しないと。


「そこのあなた」


「はい」


壁に控えていた侍女が私の元に来る。


「鏡を持ってきて頂戴」


「かしこまりました」


そう行って、手鏡を持ってきてくれる、

おーこれは凄い、手鏡1つ、緻密な彫刻が施され、

芸術品の域に達している、これ売ったら高そうだな・・・


そう思いながら、私の顔を見る。


鏡に映ったのは。


やはりというか、牢で死んだはずの王女。


金の髪にエメラルドグリーンの瞳、

かなりの美人にテンションが上がる、


でもどうして生きてるの?


「今何年?」


侍女が驚いた顔をして言う。


「ドラグテル歴356年でございます」


「私は何歳?」


「14歳でございます」


私は溜息をつく


「分かったは、まだ少し休みたいの、下がって頂戴」


「かしこまりました」


私は布団に入り込み考える。


布団の中で考えるのは、女子高生だった時のクセだ。


えっと。


王女様は16歳で結婚し、夫の王の殺害容疑をかけられ、

そのまま殺されてしまったから、

王女様殺害の2年前に戻ってきている事になる。


しかも、女子高生の記憶も追加して・・・


王女様が殺され、女子高生に転生、

そして王女様の殺された2年前にまた転生と言う事なのだろうか?


考え、思考は女子高生の時に近い、


しかし、言葉遣いや立ち振る舞いは王女様のまま、


知識は両方ともある・・・



なぜこんな事になったのかは分からない、

ただ分かるのは、もう一度王女として生きる事になった以上、

牢で殺される運命だけは避けたいと言う事だ。


それ以外においては、

王、王妃にべたべたに甘やかされ、

豪華な空間で食べる物にも困らず、

次期国王には兄がいるので、プレッシャーもない、

とても良い王女ライフが待っている。


まあ、いっか。


唯一の心残りは卒業旅行で行く予定だったディ〇ニーランドに

行けなかった事だけど、

街に出ればヨーロッパ旅行気分は味わえそうだし。


あっさり気分を切り替えた。

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