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「フローティア様!」
「目が覚められたのですか?」
「すぐに医者を」
「王と王妃殿下にご連絡を!!!」
私の周りが一気に騒がしくなる。
え?ここどこ?
ゆっくり首を巡らし、部屋を見る。
ああ・・・見覚えがある・・・・
あの王女様の部屋だ・・・・
あれ?牢で殺された王女様の部屋?
どうゆう事なのだろう?
とにかく今は体がだるい、
何も考えたくない・・・
幸い、ここは安全で、親切にされてるみたいだし。
医者が呼ばれ、診断を受ける、
体に問題はない、単なる疲れだろうという事だ。
なんだ、と体の力を抜く。
うん、ならこのだるさも、数日寝れば問題なくなるだろう。
大きな病気や虚弱体質でなくて良かった。
そう考えていると、王と王妃が部屋に入ってきた、
あれ?国の偉い人がどうして私の所に?
そう疑問に思うものの、なんだか眠くなって、
体に大きな問題がないと言う安心感もあって、
再び眠りについた。