山深く響くこだまは、狂愛のなごり ~身を捧げた姫の末路~
山奥に集落を構え、ひっそりと暮らす「山の民」がいた。俗世から離れ暮らしていたが、戦が始まり、山の渓谷に流れ着く屍と武具に、じわじわと浮世を思い知らされていた。
ある日、山の民の若い女ククは、いつものように山菜や薬草を採りに出掛けた。だが、その日は不吉を感じ、鳥たちが泣き叫ぶ渓谷へと足を運んだ。渓谷を覗き見れば、案の定たくさんの武具が川べりに散乱していた。辺りをじっくり見渡せば、武者が一人倒れていた。男は高貴な武装をし、手には敵将であろう生首をしっかりと握り締めていた。ククはその武者を、近くの窟へ運び介抱する。
生首を握っていた男だ。どんな狂人かと警戒しながらも看病に当たったが、意外にも目覚めた男は穏やかで誠実な男だった。
不吉が蠢く戦いの世。渓谷の滝つぼに流れ落ちた武者たちの亡霊が魔物を目覚めさせた。山の民を魔物から守るため、命を懸ける女長ククと凄腕の剣士サワが再び出会い魔物対峙に挑む。
「魔物とは……」
【山の民を率いる美しい長】×【宝刀を携える大国の武将】
神話に翻弄される狂おしい執着系和風ラブファンタジー
ある日、山の民の若い女ククは、いつものように山菜や薬草を採りに出掛けた。だが、その日は不吉を感じ、鳥たちが泣き叫ぶ渓谷へと足を運んだ。渓谷を覗き見れば、案の定たくさんの武具が川べりに散乱していた。辺りをじっくり見渡せば、武者が一人倒れていた。男は高貴な武装をし、手には敵将であろう生首をしっかりと握り締めていた。ククはその武者を、近くの窟へ運び介抱する。
生首を握っていた男だ。どんな狂人かと警戒しながらも看病に当たったが、意外にも目覚めた男は穏やかで誠実な男だった。
不吉が蠢く戦いの世。渓谷の滝つぼに流れ落ちた武者たちの亡霊が魔物を目覚めさせた。山の民を魔物から守るため、命を懸ける女長ククと凄腕の剣士サワが再び出会い魔物対峙に挑む。
「魔物とは……」
【山の民を率いる美しい長】×【宝刀を携える大国の武将】
神話に翻弄される狂おしい執着系和風ラブファンタジー
一 接吻
2023/05/21 22:12
(改)
二 西の武将
2023/05/21 22:20
(改)
三 不吉な風
2023/05/22 17:23
(改)
四 咆哮
2023/05/22 21:47
(改)
五 山の声
2023/05/23 18:09
(改)
六 椿の花
2023/05/23 21:18
(改)
七 蠢く闇
2023/05/23 22:56
(改)
八 謎
2023/05/24 18:15
(改)
九 神話
2023/05/25 12:10
(改)
十 麓の村
2023/05/25 17:28
(改)
十一 面影に縋る
2023/05/25 22:22
(改)
十二 帰郷と企て
2023/05/26 18:26
十三 山の魔物
2023/05/27 14:30
(改)
十四 失望と決意
2023/05/27 15:16
(改)
十五 宴の席
2023/05/27 17:18
(改)
十六 再会
2023/05/28 22:17
十七 すれ違い
2023/05/29 21:44
(改)
十八 後悔
2023/05/29 22:30
十九 出立の日
2023/06/02 00:33
二十 執着
2023/06/03 12:12
二十一 消えた迷い
2023/06/03 14:21
(改)
二十二 戦略
2023/06/03 22:33
(改)
二十三 身投げ
2023/06/04 14:07
(改)
二十四 夢の中
2023/06/04 16:11
(改)
二十五 渓谷を臨む
2023/06/04 22:21
(改)
ニ十六 渦の中
2023/06/05 23:21
(改)
二十七 幻夢
2023/06/07 11:48
(改)
二十八 さすれば愛
2023/06/07 22:21
二十九 すなわち 共鳴
2023/06/08 11:51
(改)
三十 終章
2023/06/09 23:39
(改)