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【eスポーツ小説】Faster Fastest R  作者: 赤城康彦
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New Challenge ――新たな挑戦――

「ゆ、ゆ、だ……」

「油断?」

「そう、油断できない。でも、勝つのは私」

 優に向けていた碧い瞳をディスプレイのランク表に向けなおし。2番手と3番手を特に凝視した。

 優は自分のスマホを覗く。今日は月曜日。時刻は午前11時になったばかり。

「よし、ノーマルコースは問題ない。別の課題コース、ゲートクラッシャーモードをやるぞ、いいか」

「うん、いい」

 シートに身を預け、ハンドルを握り、ポジションを決めなおす。

 一旦ゲームをリセットし、フリープレーの、夕陽もまぶしいウェールズの草原と森を駆け抜けるコースの、ゲートクラッシャーモードをセレクトする。

 さっきのコースの長さが16キロなのに対し、このコースは5キロ。同じコースの最初の5キロ区間が使用されているが。

 違うのは……、四角い黄色のブロックが目前に置かれていることだった。

 右手はハンドブレーキを引いている。

 コ・ドライバーの声はない。信号のマークと数字が表示され、カウントダウンされ。それにともないアクセルをふかし、スタートに備えれば。0、そしてGOが表示されるともに信号のマークも青くなる。

 同時に、3という数字が表示された。

 ヤーナはハンドブレーキを離し、アクセルを踏み込んで、フィエスタをスタートさせた。同時に3は2にとカウントダウンが始まる。

 空は紅に染まり、夕陽の紅い日差しが緑の草原や森林すら紅く染めようとしているようだ。そんなウェールズの夕陽見下ろすダートのコースを駆け抜けようとする。

 コ・ドライバーの声はない。走行指示のマークもない。記憶力が頼り。

 四角いブロックが迫る、しかしよけない。そのまま走って、ぶつけてやれば、ブロックは粉々に砕け散った。砕かれたブロックから2という数字が出て、ディスプレイに表示された数字に加算されて4となる。

 それからまた、ブロックがある。それを壊す。しかしまたブロック……。と、コース各所にブロックが置かれて、それをノーズにぶつけて壊してゆく。

 壊せば、砕けたブロックから2という数字が出る。それがディスプレイに表示される数字に加算されてゆき。ついには10となる。

 ジャンプ台になる路面の盛り上がりがあるが、それのすぐ後ろにブロックがある。ブレーキを少し踏み前に荷重をかけ、ジャンプをさせず盛り上がりをクリアすれば、ブロックを砕く。もしジャンプすればブロックを飛び越していたが、そうはしなかった。そして2が出て加算される。

「よおし、いい感じでゲートをクラッシュさせてるな」

 優は不敵な笑みを浮かべ頷く。

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