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【eスポーツ小説】Faster Fastest R  作者: 赤城康彦
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Tokyo Final ――東京決戦――

「で、あんたさあ」

 と急にフィチに向き直る。龍一は内心ほっとする。

「え、僕?」

 と、フィチが今度は慌てる。

「いつか韓国に行きたいと思ってるんだ。その時は、案内してよ」

「あ、そうそう。オレもまだ行けてないから、その時は……」

 龍一はとっさに話題を振って話を路線変更させようとする。

 周囲はそれを微笑ましく眺めていた。

 色々ある世の中だけれど。こうして若い人たちが仲良くしているところを見せてくれることで、大人として希望を持てるんだと、ソキョンや優佳に優、北条は思ったものだった。

 昼食を終えて、休憩をはさみながら、チームは、練習や明日どう戦うかの打ち合わせに余念なく。

 午後からは司会役の女性も来て、大会進行のことを主催スタッフと話し合ったりもした。

 もちろんチームメンバーや龍一にフィチ、ヤーナとも話をし。試合前インタビューもあり、そのリハーサルも少しして。

 土曜日は終わった。


 夜が明けて、決戦の日曜日。

 両チームのメンバーたちは起床してから身繕いをし、朝食をとり。それぞれ向かい合ってうなずき合って、肘タッチをし。

「勝とう!」

 を合言葉に、アリーナに向かうバスに乗り込んだ。

 レッドブレイドの優は不敵な笑みを見せつつ、

「てっぺん上がって、男どもをはべらせてやれ」

 などとポリコレ的に危ういことを言ったものだった。が、ヤーナもやる気満々で、

「両方から悔しい悔しい言わせてやるわ」

 などと言ってのけて。チームはいいぞとおおいに笑ったものだった。

 ウィングタイガーの龍一とフィチは、チームメイトであると同時に、試合においてのライバルでもある。さすがの龍一もこの時ばかりは、凛々しさを見せ、

「チームでワン・ツー。オレが1位でフィチが2位な」

 などと言うが。

「逆だろ」

 とフィチも不敵に言い返し。うなずき合う時肘タッチをする時、ふたりの間に、いい感じの火花を散らし。ソキョンと優佳はいい感じだと笑顔でうなずいた。

 アリーナに到着し、パネルで覆われているブースに入る。

 北条ら主催スタッフに、司会の女性、冬月のり子もほぼ同時にブース入りし。まずは打ち合わせ。軽くリハーサルをしてから、チームは午前の時間いっぱいに練習また打ち合わせに余念なかった。

 昨日のようなフレンドリーな雰囲気から一転、この場にいい感じの緊張感が張り詰めていた。両チームの間に近寄りがたいものがあった。

 と思ったが。

 昼食は、ヤーナは龍一とフィチと並んでとった。弁当はがっつりのハンバーグ弁当。

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