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【eスポーツ小説】Faster Fastest R  作者: 赤城康彦
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New Challenge ――新たな挑戦――

 ただこれは日本国内で開催される日本ローカルの大会だった。だからといって日本人しか参加できないわけではなく、外国人選手も参加できる。

 龍一とフィチは韓国のプロeスポーツチーム、ウィングタイガー所属の選手として、このラリーマスターズ4の大会に参加するのだ。

 エントリーリストにはほか数名の外国人選手が参加していることが見受けられた。

 大会名は、ラリーマスターズ4・ジャパンカップという。

 4という数字がついているのは、ラリーマスターズはシリーズ作で、現在は4作目がリリースされているからだ。

 ちなみにゲームメーカーはイギリスの会社で、コードというが。そのコードは、ゴリゴリのレースゲームメーカーでもあり、世界中のシムレーサーからこよなく愛されている人気ブランドでもあった。

 龍一はノートパソコンの画面をじっと見据え。フィチも無言でそれに付き合う。

 さっきのとは違う、また別の動画を観る。

 じっと無言。フィチもそれに合わせて無言。

 しばらくして、i20はゴールに飛び込む。タイムを見れば、龍一よりわずかに速い。

「ほとんどミスないな」

 ゴール後、マシンの全体像が映し出されるが。傷もほとんどない。

「でもいっぱいいっぱいだよ。タイムだって、ワールドレコードでもないしね」

「うーん……」

 龍一はノートパソコンでラリーマスターズのウェブサイトにアクセス、自分のアカウントにログインして、さっき走ったコースのランク表を見る。フィチも同じく続く。

 トップは、Honey Bearなるハンドルネーム。その横に表示される国旗は、その他の国地域の地球マークだった。

「まさかこの人がなあ」

「そうだね。ラリーゲームの方が得意なんだろうね」

 ふたりはHoney Bearを知っている。実際に見かけたこともある。

 昨年参加したForza E World GPにも参加していた、あの赤毛の、左腕に赤いファイヤーパターンのタトゥーを入れている白人女性プレーヤーだった。

 たしかあの大会では12位だった。世界大会に参加するくらいだから、もちろん凄腕だが。ラリーゲームの方が向いているようで、ラリーマスターズ4ではワールドレコードホルダーだった。

 そして、日本で開催されるラリーマスターズ4・ジャパンカップのエントリーリストにもその名はあった。

 エントリーリストおよび、レコードランキングには国旗も表示されるが。どうして彼女は特定の国の国旗ではなく、その他の国地域という、地球マークを用いているのだろうか。

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