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魔法少女御子ちゃん(仮)  作者: ミラ・ミス
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この道20年のベテランです

サクラちゃんが彼方に消えてから数日、日々平穏な日常が続いていた。

私が女の子になってしまったこと以外は。

声が若干高くなったかもしれない以外ではあれがない程度のなんら日常生活に支障はなく、ただちょっと油断しておしっこを我慢すると大惨事になりかける程度で本当に平穏な日常が続いている。


「御子ちゃん!ワルガキが出たで!魔法少女としての初仕事やな!」


はい、平穏な日常終了。


「ワルガキって何?」

「ワルガキは魔法少女の宿敵や!主に世界の負のエネルギーが原因で生まれる悪い奴らやな。放っておいたら太陽系一個ぐらいなら吹っ飛ばしかねへんから楽なうちに倒しに行くでぇ!」


太陽系一個ぐらいなら簡単に吹っ飛ばすってなに!?惑星規模から天体規模なんだけど!

私的には全然戦いたくないしめっちゃ怖いんだけども。


「サクラちゃん!私も付いて行っていい?っていうか撮影オーケー?」

「かまへんで!ついでにワイのプリチーな姿もバンバン撮ってくれてもええんやで」


莉子も付いてくる気なの?ってか撮影って何!?ってか本当にどんな怪物と戦わされるんだろうか。




「あれがワルガキや、今回のはレベル1ってところやな。まあ最弱やからこの前ワイに放った魔力弾でも倒せるレベルやろうな」

「にゃ~ん」


あの可愛いのを倒すのか。ってか「にゃ~ん」って何!可愛すぎない?これと戦えと申すのか。


「とりあえず練習にもなるから変身しよか。御子ちゃん!このペンダントを受け取るんや!」


サクラちゃんから謎の宝石が付いたペンダントが投げ渡される。

それを華麗に…取りこぼしワルガキの元に着弾。


「な~?」


あら可愛い。

微笑ましてるとかわゆいワルガキがペンダントを食べる。


「ダメ!ぺってしなきゃ、それは食べ物じゃn」


ワルガキが瞬く間に巨大化。

さっきまで子猫ぐらいのサイズだったのに、今ではライオンぐらいのサイズにまで大きくなっていた。


「サクラちゃん!あかん逃げるんや!レベル5になってもうた!ヤバいヤバいホンマにヤバいわ!一発目からワイの本当の姿を見せることになるとは思わんったわ!」


私は腰が抜けて呆然とその光景を眺め、サクラちゃんが物凄く慌てていると風切り音が聞こえる。

青い髪、黄色い瞳の少女が黄色い魔力を纏いながら刀を振り下ろす。

その一振りでワルガキの首が胴体から切り離される、ワルガキの姿が掻き消え先ほどのペンダントだけがその場に残る。


「大丈夫?もう安心よ。って精霊連れてるってことは貴女も魔法少女?私は…魔法少女早乙女よ、よろしくね」

「御子…です…助けてくれてありがとうございます」


「御子ちゃんね」と言いながらサクラちゃんを拾ってこちらに向かってくる早乙女さん。

ってかバリバリに魔法少女って恰好でバリバリに現実離れした容姿してますけど。


「今変身を解くわね」


変身を解くとこれまた寂れたOLって感じの人が現れる。

あれ?魔法少女って18歳までの子しかなれないんじゃないの?あれ~?


「早乙女蘭子よ。魔法少女歴は20年ってところかしら、大ベテランだから何でも聞いてね」


魔法少女歴20年だって!凄い。ってか本当にすごい。

なんかすごく疲れた顔をしている気はするけど、優しく微笑みながら接してくれる。

元男としては結構緊張するんですけども。


「そっちの子は…撮影してるみたいだけれど、もしかして戦うアイドルとしてデビューする気だったの?たまにいるのよね」

「戦うアイドルってやっぱり魔法少女なんです…か?」


たまに魔法少女も交じってるけど殆どは偽物らしい。

でも初代戦うアイドルは魔法少女だったらしい。

そういや早乙女さんの変身した姿って高校生ぐらいの容姿してたな、と思い出す。


「御子ちゃん!とりあえずさっきは上手くいかんかったけど、変身の練習はしとけへんか?いざって時に変身に手間取ってたら…さっきみたいになってまうからなぁ」


先ほどのペンダントを見つめてからサクラちゃんを見る。

ペンダントを握って心に浮かぶ振り付けとセリフを完遂すると変身できるようになるらしい。


「魔法少女御子ちゃん!可憐に変身!」


ペンダントを胸の前に構えて一度口付け。

ペンダントが謎の力で宙に浮くので手を放し頭の上で一度手を叩く。

なんと手が光に包まれて手袋が。

今度は胸元に手を当て下にスライド。

着ていた服がフリフリのきゃぴきゃぴに変化していく。

そして膝上をワンタッチしてからクルっと一回転。

ポーズをとったらロングブーツを履いていて完成。

ペンダントはいつの間にか胸元でブローチに変化していた。


「口も体も勝手に動いたんだけど。なにこれ!凄く恥ずかしいんだけど!」

「お姉ちゃん可愛いよ!」


もういっそ殺してくれ。

ピンクを基調に白い衣裳のフリフリの服を着ている自分。

髪の長さは特に変わってないけど色が金色になってる。

目の色も変わってそうだなぁ。


ってか魔法少女御子ちゃん可憐に変身ってなんなのさ、これ考えた人はもっと真剣に考えて欲しかったんだけど!どうせなら仮面ヒーローになりたかったなぁ。


「これどうやって元に戻るの?」

「変身解除はブローチを外すんや」


ブローチを外して5分後に元に戻った。

いや5分って長すぎない?結構長くて怖かったんだけど。戻れない気がして。


「すぐに戻りたい時は魔力を放出すればいいわ、初心者には少し難しいかもしれないけどね。こんな感じで手とか体から放出するの」

「なるほど、こんな感じですか?」


なぜか凄く呆れられたけど褒められた。

早乙女さんは仕事が残っていると言って帰って行ったけど、連絡先を教えてもらえた。

今度休みの日に魔法少女について色々教えてくれるらしい。楽しみだなぁ。


だが早乙女は超ブラック企業に勤めていて、まともな休みになるのは3か月も先の話だということを御子はまだ知らない。

変身シーンは後で加筆します。ふわーっと構想練ってるのでふわーっとしか書いてなくてすまん。変身バンクなんだからもっとちゃんとしないとな!でもなんとなく書きたいものはあるので頑張って文字で表現します。

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