表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女御子ちゃん(仮)  作者: ミラ・ミス
21/25

新技の可能性

もうそろそろ6月になる。

少しずつ暖かくなってきて、そして雨の季節。

雨は嫌いではない。

雨の日は少しワクワクするのだ。

雨の日に傘も差さずに走り回るのは結構気持ち良かったりする。

朝のランニングではレインコートを着ているけれど、風邪をひいたりの懸念がなければずぶ濡れになりながら走りたい。


今日も今日とて日課をこなし帰宅するとシャワーを浴びて朝食の準備をする。

準備ができたらお母さんと妹を起こして朝食をとる。

そして今日は休日なので魔法の練習でもしようかと準備をしていると友達からのメッセージが届いた。

相川さんだ。折り入って相談があるとのことである。

彼女は少し何を考えているのかわからないので、二人きりだとどうしていいのかわからなくて不安ではあるが、私を頼ってくれているので期待には応えてあげたい。




「御子ちゃん今日は来てくれてありがとね。で、相談ってこのことなだけど…」


相川さんは何やら小汚い子犬を私に差し向けてくる。

これはもしかしてもしかしなくても、捨て犬なのでは?


「え、どうしたの?それ。預かってる犬が粗相を…?」

「拾っちゃった」


ですよね。


「拾ったのはいいんだけど、この後どうしたらいいいのかな」


あたふたし始める相川さんに苦笑しながらネットで少し調べてみる。

その間にとりあえず綺麗に洗ってあげるように伝えると、凄くテンパりながらお風呂場へと子犬を連れて行く。

なにやら子犬用の食べ物が必要らしいけど、専用のものが売っているらしい。

とりあえず最低限必要なのは食べ物ぐらいだろう。

育てるつもりでも親探しをするにしても食べるものを用意しないといけないのだ。


「わんちゃんのご飯を買ってくるから、洗い終わったらちゃんと乾かしてあげてね、濡れた状態だと風邪ひいちゃうから」

「わかったー、ありがとね」


近所のペットショップに来た。

子犬用のペットフードを探していると見知った顔を見かける。

この前出会った魔法少女のチャーリーこと未来ちゃんだ。

凄くとろけ切った顔で子猫を眺めている。

カラスケースを突いては顔を綻ばせる様子に苦笑する。


「あんまりストレスを与えると可哀そうだよ」

「ひゃあ!」


後ろから急に声をかけたので驚かせてしまったみたいだ。

こちらを涙目で睨み未来ちゃんに挨拶をすると、丁寧にあいさつを返してくれた。

家で飼うことはできないけど、動物が好きでよく見に来るらしい。

軽い雑談をしてペットフードを購入して相川さんの家に戻る。


「買ってきたよ。ワンちゃんはどう?」

「おかえり!乾かしてたら気持ちよかったのか寝ちゃった」


相川さんの膝の上で子犬は気持ちよさそうに寝ている。

お腹が空いたら起きるだろうし、子犬の今後のことを聞いておこう。


「この子はどうするの?」

「飼いたいとは思ってるけど、親に聞いてみないとなんだよね」

「とりあえずこのサイトに飼育方法とか乗ってるから、参考にしてよ」


相川さんは少し変なところがあるかなと思っていたけど、結構根はいい子なのかもしれない。

変な言動が目立つけど。


それから少しして起きた子犬にご飯を食べさせてる頃にお昼になる。

相川さんの親は共働きで夕方までは大体一人らしいのだ。

お昼ご飯はコンビニ弁当だというので、何か私が作ることにした。


「冷蔵庫の中適当に使っても大丈夫?」

「だいじょーぶ!御子ちゃんの愛の籠った手料理が食べられるなんて幸せ!ぐへへ」


また変なこと言ってる。

冷蔵庫には味噌汁の材料と野菜が少々、豚肉があったのでそれで適当に作る。

シンプルに味噌汁と豚の生姜焼きを作る。

人の家だとあまり凝ったものも出しにくいしね。

漬物なんかもあったので、おかずの量は十分だろう。


もう少し時間があれば買い出しからして何か作れたけど、もうお昼回ってからだったからこんなものだろう。

二人でお昼を食べて午後は少し子犬と遊んで15時頃には帰る。

相川さんも未来ちゃんと同じぐらい蕩けた顔でkぬと接していたので、やはり動物パワーは計り知れない。


帰宅して課題を片付けたら夕飯の準備をする。

今日はお昼に帰ってこなかったので莉子が少し不満そうにしていた。

頭を撫でて謝ると機嫌が直る。

この程度で期限が直るならいくらでもなでなでしよう。

昔は膝枕とか添い寝しないと機嫌が直らなかったのを思うと成長したのか、兄離れをしたのか。

少し複雑な気分にはなるけれど、私もまた妹離れはしなければいけない。


晩御飯を食べて魔法の訓練を行う。

魔力操作にしか適性がないのだから伸ばすのは魔力操作だ。

私は宙に魔力を飛ばしてそれを右に左に動かす。

ここでふと思ったことがある。

普段は丸い形で魔力を飛ばして、接触したものに衝撃を与える魔力弾を飛ばしているが。

この魔力弾を魔力槍にして飛ばせば殺傷力は向上するのではないか。

思い立ったが吉日、形状の変化を試みる。


形を尖らせることには成功したけど、効果は通常の魔力弾と同じ結果に終わる。

多分魔力量が少ないから強度が保てないのだと思う。

衝撃により魔力が反発することで衝撃を与えるのだが、この時に魔力弾はその内の魔力を殆ど使ってしまう。

衝撃は操作できるけれど、何度も同じ弾を使おうとすれば、必然的に威力は凄く小さくなってしまう。

これを補うにはどうすればいいのだろうか。


そういえば昔見たアニメで魔力弾に魔力弾を覆わせて二層にすることにより、貫通力を高める。

みたいなことをしていた気がする。

それを真似して外側に鋭く硬い魔力を、内側には全力で弾ける魔力を意識する。

少し発動まで遅くなってしまうけれど、これで弱点だった遠距離での攻撃力を得たのかもしれない。

私は空き缶に二層魔力弾を撃ち込む。

空き缶は見事に貫通して内側から爆ぜる。

一層目が一点突破で二層目が内部からの衝撃を与える。

これならばきっと私の攻撃力の低さを補ってくれる。


新技の可能性に胸を膨らませて気分よく就寝する。

そしてこの魔法がそもそもそこまで強くなく、必殺爆殺ロッドの足元にも及ばない攻撃力にしかならないことを知るのは一週間後になるのだった。

台風の日とか雨の日ってなんか全裸になって外を走り回ってみたいですよね。

あ、私だけですかね()

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ