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魔法少女御子ちゃん(仮)  作者: ミラ・ミス
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イメージしろ!最強の自分を!

宿泊学習2日目。

あれから少し落ち込みながらも熟睡し起きたのはいいのだが。


「うぅ…重い」


起きたらなぜか私の布団に全員集合していた。

なぜなのか。

部屋には5人、私、細川さん、加賀美さん、相川さん、榊原さん。

そしてなぜか両足には相川さん、榊原さん、両腕には細川さん、加賀美さんが抱き着いて寝ていた。

私はもしかして物凄く寝相が悪くて押さえつけられていたのだろうか。

でも寝相はいいはずなのだけれども。


「みんな起きて~」


私の抵抗も空しく誰も起きる気配がない。

それもそのはずか、時間はまだ4時。

ここで私は昨日思い付いた魔法について思考する。

そう、成長魔法だ。

成長した最強の私を創造する最強の魔法を私は作るんだ。


ここで問題が生じる、今成長魔法を成功させてしまうと少し不味いことになる。

何故なら私は理想の男性に変身するつもりなのだ。

私が順当に成長すればきっとかっこいいおじさんになっていたことだろう。

ハードボイルドに吠えるぜ!


魔法とは基本的には想像力に寄るものだとサクラちゃんは言っていた。

でも素質やできることにも限界はあるとも言っていた。

想像したからとなんでもできるんならワルガキだってものすごく強くなってしまう。

そして姿形を一時的に変化させるぐらいならできるのではないかと考えている。

理由?だって変身とか魔法のステッキってあれ想像力で生み出してるんだよ?なら見た目を変えるぐらいお茶の子さいさいなのでは。


そして今簡単に想像できてあまり困らない変化、それはずばり筋肉量だと思う。

幸い彰人の体で鍛えた男性の肉体をよく知っている。

あまり認めたくはないけれど、彰人の体は凄く完成されている。

ムキムキ過ぎない、そして細すぎない絶妙な筋肉。

あれを私の体にトレースする。


とりあえず全身だと抱き着いているみんなが起きるかもしれないので腹筋だけでもかっこよくしたい。

私は想像力をフルに稼働させて魔力を集中していく。

我が腹筋よ…割れろ!!!

魔法は発動した、恐らく成功しているだろう。

だが、今それを確認することができない。

見たい!私は今すぐにでも見たい。


魔力弾を使って自分の服を遠隔で捲り上げていく。

ゴールデンウィークの特訓は無駄ではなかった。

あの時の訓練はこの日の為にあったのだ。と言われても不思議ではないレベルで活用されている。

私は今輝いてる。さあ、ご対面だ。


結論から言うと魔法は大成功である。

腹筋は見事なシックスパックになっていた。

だが触って確かめることは叶わない。

この完璧な筋肉を前にお預けを食らっているのだ。

触りたい。

この筋肉に触れたい。

絶対に硬い。

私の体の表面にある中で最も硬いであろう美しい腹筋をしていた。


「でもこれで見せかけだけでぷにぷにだったらそれはそれで嫌かも」


ふと呟いてしまう。

それほどに今自身の腹筋に興奮している。

私は筋肉がこれほど好きだったのかと少し自分に驚く。

腹筋の完成度を見て腹筋だけでは満足できなくなってしまった私は、次は腕の筋肉を…。


「あれ?御子ちゃん起きたんだ?おはゆぉ」

「きゃあ!」


右腕に抱き着いていた細川さんが起きた。

時間は5時過ぎぐらいだろうか。

1時間以上も集中して腹筋を作っていたことに今気付く。


「あれ?みんな御子ちゃんに抱き着いてる~あははは」


笑い事ではないのだが。


「みんなも起こしてほしいな、身動きができなくて困ってたんだよね」

「あわわ、ごめんね。いつから起きてたの?」


1時間以上前から起きてると言うと結構な勢いで誤ってきた。

怒ってないから気にしないで、というと他の子たちを起こしてくれる。

そしてみんなが起きてから私は完全に油断していたと自覚する。


「あれ?御子くんのお腹が…」

「ムキムキだ~」

「お風呂の時はそうでもなかったような…」

「あ…あぅ…」


声が出なかった。

最強の腹筋を手に入れて舞い上がっていた数分前までの自分を叱りつけたい。

とりあえず無言で服を下ろし、魔法を解除した。

そして私は何事もなかったかのように…。


「御子ちゃん!流石にそろそろ起きないとご飯に間に合わないよ!」

「御子くんには精神攻撃が効果抜群なのね」

「御子ちゃんは聖女様なので腹筋がバッキバキでも平気だよ」

「ツインテールには私がしてもいいのかな?」


今日の夢は長いな。

そういえば私が魔法少女になってる夢もずいぶんと長いや。

きっと夢だ、覚めない夢なんだ。




結局腹筋の件は目の錯覚だったということでみんな納得してくれた。

というかみんなやけに飲み込みが早かった。

もしかしたら私が魔法少女だということはバレているのかもしれない。

それでも気付かないふりをしてくれているのだとすれば、これが友情というものなのだろうかと涙に目が滲む。


榊原さんにツインテールにされて前髪は編み込みを入れられる。

そして軽くリップを塗られて朝食に赴く。

リップクリームをつけるのは初めてなので少し口に違和感がある。

例えるなら、子供の頃に食べた練り飴が唇にずっと付着しているみたいな感じだ。


食堂に入るとなぜか注目を集める。

もしかしたら私たちが最後でまたせてしまったのだろうか。

なぞの注目を浴びながら席に着く。

今日のご飯はなんだろうかとお腹を空かせていると先生が来る。

今日はビュッフェスタイルだったらしい。


よく見れば確かにもう食べてる人やトレーを持って並んでいる人が見える。

私も席を立ってみんなと並ぶ。

その際も謎の視線を感じる。

もしかして何か変な恰好をしていたのだろうか。

私は自分の恰好を軽く見直し体臭の確認もする。


「どうしたの?」

「何か視線とかを感じて、変なのかなと」

「御子ちゃんが可愛いからみんな見てるんだよぉ」


そんな馬鹿な。

私の容姿は女体化後も変わっていない。

変わったとすればブラジャーを付けるようになってから少し胸の形が服の上からわかりやすくなってしまった程度だろうか。


まあ見られていることを気にしていても仕方がないので私も食べたいものを取って朝食を済ませる。

朝の魔法の練習で成長魔法、変身魔法は習得可能だと判明したのは大きかった。

またこれから少し練習して戦闘時には必ず変身してかっこよく戦うんだと心に誓う。

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