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魔法少女御子ちゃん(仮)  作者: ミラ・ミス
10/25

私は変身をあと一回残しているのだ

月曜日、もうすぐ五月に入る。

ゴールデンウィークが近いのでクラスメイト達はどこか浮かれている。

そして私は今日も今日とて悪友に宿題の丸写しをさせてあげている。


「御子様あろがとうございます。こちらお供え物のプリンでございます」

「そろそろ自分で宿題を真面目にやってきてよね?私だっていつでも見せられるわけじゃないんだよ?」


昨日加賀美さんが細川さんに言っていたことを言ってみる。

私と彰人の学力差を考えると高校は絶対に別々になるだろう。

高校生になったら私が宿題を見せてあげることはできなくなるのだ、だからそろそろ自立してほしい。

御子離れの時期なのだ。


「本気出せば俺だってそこそこできるんだぜ?」

「じゃあ次の宿題は見せないよ」

「待て、まだその時じゃない。俺は変身する度に戦闘力が格段に上がる、そしてそれをあと2回残しているんだ。この意味は分かるな?」

「じゃあ次のテストで変身ね」


私だって変身すれば戦闘力が大きく跳ね上がるよ。だって魔法少女だもん。

そういえば魔法少女もヒーローみたいに二段階目とかあるのかな?もしないなら私が開発しなくては。


「だからまだその時じゃないんだよ!来年には本気出す」


私がジト目を向けていると宿題を写し終えた彰人が少しばつが悪そうに言い訳めいたことを発しながら自分の席に戻っていく。

ホント馬鹿なんだから。


「御子ちゃんおはよー、なんだか機嫌良さそうだね!」

「細川さんおはよう。別に機嫌は良くないよ、宿題の成果をかすめ取られたところだからね」


そういいながら苦笑すると細川さんは「またまたぁ~」と言いながら笑う。

本当に困って入るんだけどね。でも彰人も付き合い長いし、放っておくのも可哀そうなだけだし。

あ、さっきのプリンどうしよう。冷蔵庫もないのにどうすればいいんだよ。

今から食べるのは流石に…。


「御子ちゃんそのプリンどうしたの?食べないの?」

「もう5分ぐらいで授業始まっちゃうし、冷蔵庫もないしどうしようかなって」

「私が食べてあげようか?なんちゃって~」

「ホント?私は一口でいいから残り食べてくれる?」


渡りに船だと思い提案すると「うぇ!?」と変な声を上げる細川さん。私はプリンとスプーンの包装を開封して一口食べる。

やはりプリンは最強だ。でもコンビニの安物じゃなくてもっといいプリンを所望したい。


「じゃあ残りは任せるね」

「う、うん…」


あれ?もしかしてプリン嫌いだったのかな?ちょっと顔が赤い気もするけど、気分が悪くなったのかもしれない。

あ、食べた。幸せそうな顔だ。私もプリンは好きだけど、食べるならゆっくり食べたい。

それもコンビニのプリンだと一口ぐらいで満足してしまうので食べるのに時間がかかってしまうのだ。


この日の授業は普段通り特に代わり映えしない日常そのものだった。

だが終わり際に爆弾が仕込まれていた。

そう、ゴールデンウィーク明けに宿泊学習があるというのだ。

もしかして私は女子部屋に放り込まれるのでは?流石に不味いと思います、先生。

波乱万丈な宿泊学習に私はどぎまぎするのだった。




ゴールデンウィーク前日の放課後、男子グループとゲーセンに行くことになった。

メンバーはいつもの彰人、そして自称彰人の側近松前健治(まつまえけんじ)、自称彰人の右腕前原健治(まえばらけんじ)、そして私の4人だ。


お前ら自称〇〇でも被ってるのに名前が漢字も読みもかぶっているし苗字も似ているのでややこしいのだ。

だが松前は坊主で前原は長髪なので見分けは結構簡単だったりする。

あと私も髪は長いので結構執拗に前原は絡んできては髪の手入れなどを聞いてくる。一回で覚えて欲しい。あと一緒にお風呂に入ろうと言ってくるのは本気で気持ち悪いので私はちょっと苦手だったりする。


因みにこの3人はよく一緒に居て「3馬鹿」とか言われることが多い。だがなかなかどうしてモテるのだ。

「如月さんは彰人さんとお付き合いを?」とか「まえけん様(松前)とちょっと近すぎない?」とか「けんじくん(前原)にあんまり近づかないで!」みたいなことを散々言われたことがある。

当然彰人と付き合ってないし、松前は誰にでも距離感が近いし、前原は近づかないでほしい。


それ以前に私は男子だ。何が悲しくて男と付き合わなければ…。

あれ?でも今って女の子だから男と付き合わなければいけないのか?あれれ?

いや、でも私はワルガキポイントを貯めて男に戻るんだ。

付き合うなら女の子だな。


「御子さんは今日もダンレスですか?、御子さんのダンレスをプレイしている姿を拝見しても?」

「御子っちは俺とサスペンションZで勝負っしょ」

「待て、御子は俺とギターの達人だろ」


確かに私はダンスナイスレッスンをプレイしたい、でも前原が気持ち悪いのでプレイしたくない。

そして松前は知ってるのか知らないのかわからないけど、私はレースゲームが大の苦手なのだ。

となると、彰人とギターの達人なのかな。これもあんまり得意じゃないんだけど、協力ゲームで彰人がフォローしてくれるなら楽しいかも。


「じゃあギ達で」

「よし来た!御子ならそう来ると思ったぜ!」


「なぜいつも彰人さんに…」「彰人っちそりゃないっしょー」と落ち込んでいる二人。お前たちは彰人の側近と右腕なのでは?


ギターの達人は音楽ゲームだ。

結構本格的で本物の譜面に合わせてギターを弾く。

これが上手い人は本物のギターも上手い。ギ達からプロの音楽家になる人もいるぐらいなのだ。

因みに私はピアノは得意だがギターはからっきしである。


「今日はどうする?この店にピアノッシモがあればセッションモードができたのにな」

「でもそれならドラム合戦とべースラインペースラインも揃ってるところじゃないと二人がかわいそうじゃない?」


「それもそうだな」とはにかむ彰人が妙にまぶしく見える。

松前はドラムが、前原はベースが得意だ。そして彰人はギターを弾きながら歌まで歌える。

それはおモテになりますよね。


「御子っちはやっぱり彰人っちが…でも女の子になったんだからいけるっしょ」

「何を馬鹿な、付いてるからこその良さでしょうに。まあ私はそれでも御子さんを推しますが」


二人がしょぼくれながらもいい顔をしている。

きっと私の慈しみのフォローに感動しているのだろう。

彰人がなかなかやめてくれなくて2時間ぐらい演奏ししてその日は解散となった。

腕が痛い。

明日からゴールデンウィークでワルガキ対策特訓だ。

新技も開発するし第二形態だって編み出すぞ!おー!

女の子同士のいちゃこらとか期待している人には悪いですが、私的には元男が男といい雰囲気になるのが好きなのでそっちをメインにしていきたいところです。まあTS百合展開もあるしTS薔薇展開も両方あるんですけどね。


やっぱりかわいい子がTSしたら女の子に囲まれてイケメンに囲まれてなんぼでしょう!

因みに、前原はガチ陰キャホモ野郎です。

ホモって何故か女子にモテるよね、知らんけど。

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