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FIRE PROOF~硝煙の対価~   作者: 柴光
5/7

004 前線

 


『敵部隊接近。数は8機いるわ』

「了解だ。この短時間で8機出てくるとは優秀じゃないか」

『だな!サキ、アーシェ、道を開けてくれ』

『「了解」』


 俺とアーシェが左右に避けると、ロイの部隊が前に出てミサイルポットの安全装置を解除する。


「ロイ、施設は壊すなよ」

『わかってるよ。全機、外したら准将に怒られるからな!目標は敵サージェント、ファイヤー!!』


 ピーっと警戒音の後に各機からミサイルが発射され、サージェント部隊に襲いかかった。

 目標の全機は大破もしくは行動不能に追いやり、その後方から遅れて出撃してきたガーディア2機も、プラズマライフルの集中砲火を受けて沈黙する。


「他愛もない」

『これは俺達の出番はないな』

「フ、逆にここからが出番だ、サキ」

「まぁ、後はロクな戦力もないだろ。外は俺とアーシェで暴れるから内部の制圧はそっちの部隊で任した」

『了解した。全機、聞いた通りだ。俺達は基地内部に残る敵を追い出すぞ』

『『了解!』』


 再びアーシェと共に前に出て基地内に侵入しようとすると、ジャミングでレーダーが効かなくなってしまい、左右の壁際に2機のサージェントが隠れて待ち伏せしているのに気付くのが遅れたが、そんなセオリーなど通じる訳もない。


「アンブッシュなどその図体でやるもんじゃねーぞ」

『右舷クリア』

「左舷もクリアだ。このまま格納庫を抑える」

『りょーかい。待って!あれ』

「ディシディア、遊軍…じゃないな」


 俺達の前に3機のディシディアが出てきた。

 あのディシディアはこの基地にあったものを使用しているのだろう。此方にライフルを向けてきている。

 持っているライフルはサージェントなどが装備する西側の兵器だが、手持ち兵装は戦場で拾って使えるとの事で同じ規格を採用している。

 他もある程度の互換性はあるが、設定の変更を行わないと性能の低下は否めない。



『お、俺達だけでやるのか!』

「怯むな!同じ機体だ。俺の腕があれば互角以上にガハッ!」

『そ、曹長!!クソ、やってやらー来い!』



『1機撃破』

「後は俺がやろう。アーシェは警戒してくれ」

『りょーかい』


 アーシェが中央のディシディアを撃破すると、他の2機はライフルを射撃しながら前進してくる。

 俺はシールドを構えながらブーストを掛けて近付いてヘイトを集め、左の奴がライフルの射線を上に上げたのを見逃さなかった。

 多分、動揺してレバーを引いてしまったのだろう、乗り手の感情が機体に伝わっている。

 ソイツは後回しで、先ずは右の奴をシールドで弾いて怯んだ所にコクピットにヒートソードを突き刺し、左の奴にはシールド裏面のバルカンを食らわして蜂の巣にした。


「素人が」

『サキ、ジャミング装置破壊したよ』

「でかしたぞアーシェ」

『それと1から4格納庫は制圧完了』

「5、6はこれか。中は空っぽだ、クリア」

『隊長、聞こえますか?』

「レイヴンか、どうした?」

『そちらに急速に近付く機影があります。敵と思われますが狙撃の許可を』

『あ、私のほうも熱源確認出来たよ。照合は出来ないけど』

『そうか、任す。遊軍の情報はない』

「了解しました。高度6400、距離12000…粒子フルスロット。ロック」


 俺達の頭上をエネルギー弾が通りすぎて行き、その方角を最大望遠で確認するも爆発の光りは見受けられなかった。


「避けただと?初弾命中ならず、隊長次弾はどうしますか?」

『位置を知られただろうから止めておけ。こっちで相手をするからレイヴンはアーシェと合流して見張りをしてくれ』

「了解しました」

『サキ、応答求む』

「どうしたロイ」

『此方は90%制圧した。残すは寮棟だけだ』

「そこは離れてるから俺達でやっておく。被害はないか?」

『了解だ。抵抗なく楽な仕事だったぜ』

「そうか、今未確認の機影が接近している。そこから出るなよ」

『なに?サキがやられたら俺の番だぜ』

「ほざいてろ」


 10時の方向から飛んでくる機影はモニター越しでもかなりの速度で近付いてくるのが分かる。



「あのスナイパーやるな。この距離を狙ってくるとはな。おっと、ドロップタンクパージ、サブパウダーに切り替え…再点火。目標地点まで120秒」



「来る。俺が応戦するからロイ達が戻ってくるまで抑えといてくれよ」

『『了解』しました』


 熱源照合出来る距離まで来た謎の機影は、データに適合する機体はなかった。

 となると、敵の新型の可能性が高い。味方なら既に何かしらの連絡を取ってくる筈だ。

 接触する前に背部ミサイルの射程範囲に入ったので全弾謎の機影に撃ち尽くすと、腕、脚部を伸ばした飛行形態を解除して手にしたライフルでミサイルを撃ち落として行くと、ブレード状になっている砲身の下部で斬りかかってきた。

 それをヒートソードで受け止めると、ソイツは拡声器を使用して話しかけてきたのだ。


『ようやく会えたな!ゼスト!!』





[MAAS―Xp5 ヴァイスドーラ]

 全長:14m

 動力:?

 最大飛翔時間:増曹&予備推進剤搭載時、憶測で40分

 カラー:ホワイト

 固定武装:なし

 追加武装:ライフルブレード


 時期主力機として西側が開発したプロトタイプの1機。

 現主力CCAや他の競合機よりも全高が低めであり、固定武装もないなど余計なコストを抑えつつ性能はサージェント2型の数倍上である。

 ドロップタンクとサブパウダーを搭載することで長時間の飛行を可能にする。

 また、試作機なので調整は不完全であったにも係わらず出撃してきてしまった。
















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