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FIRE PROOF~硝煙の対価~   作者: 柴光
4/7

003 奇襲

 


[GFa―011jc ディシディア スナイパーカスタム]

全高:16,2m

動力:同

最大飛翔時間:スナイパーユニット装着時は約10分

カラー:ダークグリーン&グレー

固定武装:ヒートブレード、プラズマガン

追加武装:チャージ式プラズマスナイパーライフルまたは、タンク接続型Eスナイパーライフル

特殊兵装: 超望遠光学スコープ、各種強化センサー、機体制御連動照準システム、狙撃時各関節ホールド機構


 これがレイヴンの機体であるスナイパーカスタムだ。

 全高が20㎝高いのは、膝関節を狙撃体勢が取れるよう専用設計が施されている為である。

 プラズマガンとヒートブレードは敵機に接近された等、緊急時に使用する目的で取り回し重視の小型装備を選んだ。


[GFa―011l ディシディア ライトカスタム]

全高:16m

動力:同

最大飛翔時間:20分

カラー:ブラック

固定武装:ヒートソード、シールド

追加武装:プラズマライフル、88㎜マシンガン


 アーシェ用にライトチューンされた機体がコレ。

 普通はプラズマライフルかマシンガンのどちらかだが、アーシェは両方装備して出撃し、必ずどちらかを捨ててきてはジドに怒られる為、機体を隅に置くクセがある。

 チューンされた箇所は強化センサーと反応速度を限界まで上げた位で、アーシェの腕なら専用のカスタム機を渡したい所だがまだいらないと断られる。


 そして俺の機体を含めた3機に、今回はロイ率いる第三独立強襲部隊もいる。因みに俺達が第二独立強襲部隊だ。


「よぉ!ここにいたか」

「ロイ」


 俺と同期に当たるロイ・キリシマ大佐、幾度となく功績を上げ第四次大戦半ばで大佐に昇格した。

 東方連合軍は実力主義の為、戦場で功績を残せば位は上がっていく。勿論、敵を倒すだけでなく人命救助や支援活動も含まれている。

 俺もロイも32だが、階級に歳は関係ない。


「今日の殿は任せな」

「先頭に立ってくれてもいいんだぞ」

「いーや、今回は譲るぜ。たまにはケツでのんびりさせてくれよ」

「それは俺の台詞だ。もう俺達も若くないしな」

「違ぇねぇ。まぁ、冗談はさておき、俺達も適当に遊撃するわ」

「ああ、それでいい。管制塔をやったら突撃すればいいだけの簡単な作戦だ」

「俺もお前もいつものことだな。俺のデリヒトならサキの尻拭い出来るぜ」


[GFa―011aa ディシディアリヒト]

全高:同

動力:同

最大飛翔時間:15分

カラー:グレー&ブルー

固定武装:シールド+展開式ブレード、

追加武装:プラズマライフル、背部レールガン、背部6連装ミサイルポット、腰部3連装ミサイルポット×2


 これがロイの愛機であるディシディアリヒトで、専用のシールド一体型展開式ブレードと重量とコストが増す理由から採用が見送られたレールガンを装備している。

 プラズマライフルと比べ貫通力はレールガンが上だが、速射性などトータル的にプラズマライフルが勝るのだが、背部にサブウェポンとして取り付け使用するなら問題はなさそうだ。

 機動性より火力を優先したロイらしい機体となっている。


「そんときは頼んだぞ。ほれもうすぐ時間だぞ」

「分かった。じゃ、後でな」



09:00

「フライト開始、前進微速。ラズベルド発進します」

『案内役は頼むぜセシル館長』

「了解です。そちらの速度に合わせますので本艦に続いて下さいキリシマ大佐」

『はいよぉ、すまんな』


 俺達のラズベルドと違い、ロイの艦は輸送艦であり、武装も最低限で速度も出ないが旋回性能は高く、装甲はローレンツアーマーを採用するなど性能は折り紙付きだ。

 搭載されたCCAは5機、通常は6機搭載出来るが、1ヶ所は武器庫代わりに使用されていて、あの部隊はロイが単独、残りは二機一組(ランデスロッテ)戦法が基本のようだ。



10:05

「1010をもって作戦を開始します」

「ギアード少佐、発進スタンバイ願います。発進後はデッキで狙撃体勢へ」

『了解です』

『ディシディア、ギアード機一番カタパルトに接続…全システムオールウェポンズグリーン。3、2、1、発進どうぞ』

「レイヴン・ギアード、ディシディア出撃します」



10:10

『目標、シャシス基地管制搭。狙撃開始』

「ロック完了。第一射、行きます」

 …

「命中、目標達成しました」

『目標の破壊を確認。これより第二作戦行動に移行します』

「よし、アーシェ出るぞ」

『りょーかい』

「ロイ達も準備いいか?」

『おう!いつでもいいぜ』

『アーシェ機二番カタパルト、ゼスト機一番カタパルトに接続…3、2、1、発進どうぞ』

「サキ・ゼスト」「アーシェ・レオンハート」

「「ディシディア、出る」行きます」


「ハッチ開け、これより各機、降下シークエンスを開始する」

『了解、後尾ハッチオープン。カウント入ります、3、2、1、GO!』

「GO!GO!GO!」

『ご武運を!』



同時刻・シャシス基地

「どこからの攻撃だ!?」「何やってんだ!早く乗れ!」「ったく!索敵してたのかよ」

「愚痴なら後にしろ!各隊は緊急発進!3時の方角へ散らばれ!」

『急速に接近する熱源反応多数です!』

「なに!?早く出っ」

「指揮官殿!?ガッ!」



『初弾、次弾ともに命中、中から近距離に変更して射撃続行するね』

「頼んだ。ロイも、隙を与えるなよ」

『分かってる。各機、この林を抜けたらミサイルの雨を降らすぞ!』

『『了解!』』

「こんな広かったら山林戦モードにしなきゃ良かったな」

『今さら遅いよ。切り開いたのアイツ等でしょ?』

「そうだろうな。1本しか道なかったはずだ」

『環境破壊もいいとこね』

「核使う連中にそんな概念ないだろ」

『それもそうね。あ、敵機接近』

「了解だ」


 こうして俺とアーシェ、ロイ以下5機の計7機で敵基地と化したシャシスに強襲を掛ける。


















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