真面目くんと幼馴染1
翌日の放課後、昨日あったことを颯汰に話してみた。
「へぇー隼人にもそういうとこあるんだ(笑)」
「どういうこと?」
「多分それ一目惚れしたんじゃない?」
「いやいや恋愛未経験=年齢の俺がそんなわけ(笑)」
「今度話しかけてみれば?」
「だからそんなんじゃ!……」
俺の言葉を遮るように颯汰は「またな!」と一言残して教室を出てってしまった。
このあと彼女と用事があるんだとかなんだとか。
(ほんとあいつモテるよなー。)
なーんて羨ましいとも思わないことを考えつつ今日も図書室に向かった。
いつもの場所に荷物を置き、いつもどおりのルートで本を眺める。
今日は何を読もうかと考えていた時、ガラガラと音を立てて扉が開いたと思ったらそれはめったに来ない来客だった。
「ここにいたぁ!!」
こちらに指さししながら図書室に入ってきたのは俺の幼馴染の澪奈だった。
澪奈とは小学校の頃からずっと一緒にいるから今年で11年の付き合いだ。
運動が大好きで天真爛漫な性格な上に身長はそこそこ高く、黒髪ロング?の清楚な見た目で更には水泳部のエースだという。まぁ、お胸がぺちゃなのは今は置いといて……
そりゃモテるよなクソ野郎め。
「図書室では静かにしてくれないか。」
ごめんごめんとこそこそ近づいてくる澪奈をほっといて本に没頭する。
「今日うちの両親用事あって帰ってこないから隼人ん家にお邪魔させてもらってって母さんが言ってた」
「おけ」
「だから今日は一緒に帰ろ!」
「わぁーったよ」
実はあんまり気が向かない、なんて言えねぇしな。だって澪奈見た目は可愛いから周りからの目が怖いんだもん。見た目は!!!
澪奈の部活が終わる時間に合わせて図書室を出て校門で待つことにした。
各話短くて申し訳ありません!
コメント、ブックマークなどして頂けるとありがたいです!
ただ読んでいただけるだけでも幸いです!