9/66
《一端休憩》
「『名付け親』は可能性を見いだす。不可能を可能にするのさ。それに限度はない。
そういえば私は最近使っていなかったな」
「庵内さん、それで正解ですよ」
「ほう、巫くん、では使うことは間違いか?」
「はい。全能の力に頼るのは悪いことではありませんが、楽なことです。楽ばかりしていると楽しくありませんよ」
「ほうほう。なるほどねぇ」
「しかし、普段から使っておかないといざって時に使えなくなってるかもしれませんからね、やはり使った方がいいかもしれませんね」
「…巫くん、それはフラグじゃないのかな」
「フラグ?」
「いざって時が訪れるっていうフラグだよ」
「まさか…そんなわけないじゃないですか!」