イチャイチャって読んでる方も苦痛でしょうけど書いてる方も大概苦痛です
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この更新で第二章終わりです。
※やや性的表現が含まれております。ご了承ください。
朝日が昇り眩しくも、窓に取り付けられたレースカーテンのおかげか、優しい光となって窓から入ってくる。チチチと鳥のさえずりが聞こえ、朝を迎えた事を教えてくれる。その優しい光とさえずりがきっかけなのか、心地良い疲れを少し感じながら目を覚ます。
ふとベッドを見る。傍らには猫耳美少女がが寝息を立てている。とても幸せそうな寝顔。腰の辺りに可愛らしい丸い白い尻尾がついている。
「ほんとについてんだな」初めて真白の裸を見た健人が感心していた。耳はずっと見えていたから見慣れていたが、尻尾は腰からちょこんと出ていたので、アクセサリーみたいに思っていたが。真白の背中を見た時は、違和感が半端なかった。
というか、真白って体毛殆どないんだな。元猫なのに。まあその方が俺は好みだが。
しかし昨晩は無茶しすぎたかも。健人は反省している。でも仕方がない。健人もずっと我慢してきたのだ。前の世界とは違い、PCもDVDもないのだ。え? なんでそれらが必要かって? ……説明要ります?
しかも真白は初めてだった。しかし、そんな事を置いていても、一糸纏わぬその姿は、理性を抑えるには無理があった。美しいと形容するには、その言葉が陳腐に思えるほど、表現が難しいほど整ったスタイル。恥ずかしそうな仕草も相まって、妖艶に映るその姿。こんな美少女にずっと言い寄られてきて、改めてないがしろにしてきた事を後悔する健人だった。
「しかし十回は……なあ」初めてなのに、真白には申し訳なかったと反省している健人。でもとても抑えられなかった。こんな超絶美少女が裸で受け入れているのに無理ですよ。……誰に言い訳しているんでしょうね。
「にゅふ~」と幸せそうな顔で寝返りを打つ真白。白く綺麗な脚が掛布団の隙間から覗かせる。ああもう、まずいから。急いで布団をかけてそれを隠す。
とりあえず起きようとベッドから出ようとすると、グッと腕を掴まれた。「待ってにゃ。もっと一緒にいるにゃ」真白が起きた。
「ダメだって。また始めちゃうから」ちょっと脅しのように言ってみる健人。
「……カモーンにゃ」布団を開いてコイコイする男前の真白。さすが獣人と言うべきか。因みにマッパです。
そして欲望に負けてルパンダイブを決める健人でした。
※※※
「にゅ~ふふ~ん」微妙なリズムだが傍からみて明らかに嬉しそうにハミングする真白。そして以前なら拒否していた健人だが、今はそのふくよかな双丘を押し付けるように、腕に絡まっているのを受け入れている。
今健人と真白は二人、家を購入しようとベルアート紹介の不動産屋? に来ている。
「お二人さん新婚か何か?」ニヤニヤしながら担当者は二人の様子を見て率直に言う。
「いや、そうじゃないんですが」今までならパートナーです、とバッサリだったのが、今はまるで別人のようだ。
「それはまだかにゃー」嬉しそうに幸せそうな笑顔で答える真白。でも言われてまんざらでもない様子。
超絶猫耳美少女な真白の幸せ笑顔満開のその表情に、若干嫉妬心がメラっと燃え立つ担当者だが、大事な客なのでそれをグッと堪え、健人のいう条件に合う物件をヒアリングする。
とりあえず真白とは恋人同士になったので、二人でゆっくりくつろげる家が良いだろうと思い、購入を決めた健人。真白は勿論反対しなかった。「二人の愛の巣にゃ」と上機嫌だ。
とにかく真白の言葉の端々から、幸せで仕方がないという気持ちが溢れ出ている。ようやく成就した自分の気持ち。自分の大事な人。二度と離すもんかと周りに訴えかけているかのようにずっと腕に絡みついている。
そんなイチャイチャしている二人を目の前に、さすがにイライラしてくる担当者。
「お客さん。いい加減イチャイチャしすぎですよ」つい注意してしまう。
そこでようやくハッと気づいた真白と、既に気づいてはいたが拒否せず、苦笑いする健人。そんな様子さえ甘酸っぱい空気を充満させる。
せっかく意を決して注意しても、何も状況が変わらないので諦めた担当者。とりあえず投げやりにバサっと数枚、健人の出す条件に見合った物件をいくつか見せる。そしていくつか見繕って、実際に物件を見に行き、二人は家を購入したのだった。
※※※
「お世話になりました」「有難うですにゃ」
二人は使用人達にお礼を言った。今日でこの高級宿を出る。因みにベルアートは、例の500円玉を王に献上するため、王都メディーに旅立っていた。護衛にはなんと伯爵のゲイルがついている。正確にはゲイルもメディーの王に用があったので、ベルアートと共に行動しているだけなのだが。元勇者メンバーのゲイルなら、一人いれば十分な戦力だろう。そして先日の騒動の時にいた、アイラの妹リリアムは、姉のアイラと共に伯爵邸に今もいるらしい。
健人と真白は、出来ればベルアートにお礼を言いたかった。だが暫くはアクーにいる予定なので、今度戻ってきてから改めて挨拶に向かうつもりだ。
使用人達は全員出てきて、二人を見送った。中には泣いている者もいる。「頑張って下さいね」と優しく声をかけてくれる人も、
……なんか様子おかしくないか? 健人と真白は訝しがるも、沢山お世話になったのは間違いなので、感謝してお礼を言った。
そしてドルバーに作って貰ったドラムセットや、その他の荷物を台車に乗せ、ずっと預けていた、ダンビルから貰った馬を繋ぎ、歩きながら引いていく。新居はここから歩いて20分くらいのところだ。
「しかし、まさか真白とこうなるとは思ってなかったなあ」最初の頃は、美少女だとは思っていたが、本当に何とも思っていなかったのが、こうして恋仲になるとは。
「それは私も同じだにゃ」単なる猫だった真白が、まさか人間に恋するなんて。そもそも健人は守るべき対象だっただけなのだ。それが今は、気持ちまで繋がっている。
「さて、家財道具も買いに行って、落ち着いたらギルドに行って、魔物討伐開始するか」健人が真白に笑顔で伝える。
「了解にゃ」猫耳美少女スマイルで答え、健人の腕に縋り付く真白。
そして新たな二人の、この世界での生活が、本格的に始まるのだった。
夕方頃、第三章スタートしますm(__)m





