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頑張った後のご褒美的な?

いつもお読み頂き有難う御座いますm(_ _)m

ブックマークまでしてお待ち頂いている方々、感謝ですm(_ _)m

 ※※※


「……いやまあ、いいんだけどさあ」「なぁに?」「やっぱお風呂は気持ちいいねー!」


 元々一人分の大きさしかない狭い浴槽に、現在、ぎゅうぎゅう詰めで三人仲良く入っております。


 長い夜が終わり明け方になってから、三人は宿に戻った。そしてすぐに血で汚れた防具や衣服から着替えた。相当疲れていたのでそのまま寝てしまいたかったが、こびりついた汚れや汗を拭わないと気持ち悪かったようで、とりあえず風呂で汚れを落とす事となった。


 健人達が宿泊している部屋は風呂付き。先に健人が、ずっとカバンの中で寝ていた白猫をそっと取り出し、風呂場に行ってタライのお湯で優しく洗った。その間むにゃむにゃしながらも、気持ち良さそうにされるがままにしていた白猫。だが、もっと寝ていたい白猫は、体を拭いて貰ったら、そそくさと風呂場から出ていき、再度部屋の隅に置いてあったカバンに潜り込んで寝てしまった。


 その後から、容赦なく遠慮せず、というか我慢できず、美女二人が突入してきたのである。寒いのに真っ裸で。因みに健人もそのまま風呂に入ろうとしていたので裸でした。


 それから二人して遠慮なく健人にくっつく。まだ体を洗っていないので、血や砂埃で汚れたまんま。それだけ辛抱たまらんかった様子の二人。それでもこの二人を心底愛しているからか、健人は呆れた顔を見せるも余り気にならなかった模様。左にリリアム右にケーラが、共に双丘を健人の腕にうりうりとくっ付ける。


「まあ、とりあえず体洗おうぜ」「あー、そうね。やっぱりこのままだと、ね?」「むー! タケト! 勢いも大事だよ!」


 納得するリリアムに膨れているケーラ。とにかく三人揃って、まずは体の汚れを落とし、既に湯が張ってある湯船にドボン、と三人一緒に入った。一杯一杯だが、ケーラとリリアムはどこか幸せそうだ。健人もこの超絶美女二人に挟まれ、どこかご満悦だったりする。


 そして物凄く密着しているので、アレヤコレヤが当たってます。いやこの二人、明らかにわざと当ててます。


「そんな風にあからさまだと襲うぞ?」そんないたずらを仕掛けてくる超絶美女二人に、ちょっと脅かすように言ってみる健人。さすがに疲れているだろうから、受け入れるとは思っていないのだが。


「ええ、お安い御用よ?」「バッチコーイ、だよーん!」


 二人して受け入れ体制万全のようです。え? 大丈夫なのかよ? とちょっとびっくりしてしまう健人。


「二人共元気だなあ。俺も相当疲れてるけど、二人が可愛すぎて耐えられそうにないかな」「そんな事言われると、私も頑張ってしまうわ」「きゃー、タケト嬉しい!」そして更にアレヤコレヤを当てながら、遠慮なく健人に抱きつく二人。ザプーンと湯船から大量にお湯が溢れるのを気にもせず。


 ついさっきまで一晩中、ハーピーとキラービー、ギガントサイクロプス二体にアークデーモン百匹近くと戦っていた三人。これだけの数を相手に、しかも高レベルの魔物ばかりだったので、三人共相当疲労は蓄積しているはずだ。それでもどうやら、健人は頑張れるようです。そしてそれはリリアムとケーラも同じようで。実はレベルが上がったのが関係しているのだが、三人はそれに気づいていない。


 狭い湯船の中、お互い密着させつつ、まずは超絶美女リリアムと見つめ合いキスをする健人。そして次に、反対で密着している超絶美女のケーラにもキスをする。そしてもう三人共抑えられないようで、早々に体を拭き、速攻ベッドに行って始めてしまいましたとさ。


 ※※※


「くわぁ……」と、大きな欠伸をしながらケーラが目を覚ます。うーん、と大きな伸びをし、外から差し込んでくる日差しを確認する。どうやら昼過ぎかな? と思いながら窓の外を見る。明け方から朝食終わり頃まで三人で致していたので、起きるにはまだ眠いなあと思ったケーラ。だが空腹で目が冷めたようだ。ベッドで未だ寝息を立てている健人とリリアムに目配せしながら、全裸なので寒いと感じたケーラは、複数あるシーツのうちの一枚を衣服代わりに羽織った。


「流石にまだ乾いてないか」昨晩宿に戻って洗濯した装備と服はまだ濡れている。季節は冬で、しかも時間が経っていないのだから当然だ。仕方がないのでケーラは予備の服を自分の荷物から取り出し着替えた。相変わらず黒を基調とした服装だが、ケーラには珍しく短めのスカート。但しスパッツを履いているため寒さ対策とチラリズム対策はきちんと出来ている。中を見て良いのはタケトだけだしね、とか呟きながら。


「……五回からは数えてないや」そして一旦部屋に備え付けの椅子に座り、はあ、と呆れ気味に、スヤスヤと寝息を立てている健人とリリアムを見つめるケーラ。ケーラの言う通り、三人共相当疲れていたはずなのに、いつも通り相当致したしまった。


 「さて、お腹減ったな、っと」と独り言を言いながら、ケーラは一人部屋を出て、下の食堂へ降りていった。すると、それを待っていたかのように、パチリとリリアムが目を開ける。


「フフ、よしよし。タケトを独り占めだわ」どうやら起きていたようです。そして未だ寝ている健人に遠慮なく甘えるリリアム。健人の胸板に顔をスリスリしたり、何度もキスしたり。そう言えばこの人、タケト病でした。


「んん~、ん? あれ? ケーラは?」健人もそこで目が覚め伸びをする。そして王女殿下は微笑みながらおはよう、と健人に挨拶をし、またもキスをした。


「どうやらお腹が減ったみたいで、食堂に行ったみたい。ねえタケト。大好き。愛してるわ」


「ああ、俺もだ」そう言って美しいブロンドの髪を撫でる健人。そして改めて優しく唇を重ねる。それを受け入れ嬉しそうな表情を浮かべるリリアム。


「あら」「え」またも元気になってしまいました。


「……タケト、さすがに節操なさ過ぎよ?」「仕方ないだろ。リリアムが可愛いすぎるんだよ」


 もう、と頬を赤らめ嬉しそうに健人に豊かな双丘を押し付けるリリアム。そんなリリアムをまたも愛おしく思った健人は、ギュッと抱きしめ今度は濃厚なキスをした。それからは言葉は要らない。またも始めちゃいました。


 ※※※


 プクー、とほっぺを膨らませむくれているケーラに、健人とリリアムは申し訳なさそうに俯いてます。今は二人共既に着替えて食堂に降りて遅めの昼食をとったところだ。


ケーラは先に食堂に降りていくと、たまたまここに宿泊しているナリヤと合流し、一緒に食事をした後、外の様子を見に行っていた。明るくなって尚分かる惨状。残念ながら、メディーの都民が犠牲になっているのも見受けられた。


ギルド本部には健人達と行く事にして、一旦部屋に戻ってみると、部屋の中からアレコレしてる声が聞こえるではないか。怒ったケーラが鍵を開けバーンと勢いよくドアを開けてコラー! と怒鳴ったのである。


「リリアム、卑怯だよ!」「ごめんなさい、つい、ね?」と、首を傾げ可愛らしく愛想を振りまく。


「ボクに色目使っても意味なーい!」だがケーラには当然通じない。その態度が余計に癇に障ったようで、バーンと部屋の机を叩いて怒るケーラ。


「とにかく! 次はボクがタケトと二人きりだからね!」そしてプンスカしながらおもむろに健人の横に座って腕を組む。


「そもそもタケトもタケトだよ! 抜け駆け許すなんて!」


「ハハハ……つい、な?」


「ついじゃないよ!」またも机をバーンするケーラ。


「でもまあ丁度いいわ、王城の様子も気になるから、私は一旦戻るわね。連絡用にマシロさん連れて行っていいかしら?」


「そうだな。また念話で連絡するよ」


「ええ。じゃあ後で」そう言いながらリリアムは健人にウインクした。それを見たケーラがこらー! 色目使うなー! とまたもご立腹だったが、リリアムはクスリと笑って、宿を出ていった。


 ※※※


「ケーラってショートヘアなのにスカートも似合うよな」


「えへへ。そう?」そう言われてスカートの端を摘んでチラリと見せてみるケーラ。スパッツを履いているとは言えその仕草は可愛らしくも扇情的だったので、つい顔を赤らめてしまう健人。以前アクーでドレスを買ってあげた事をふと思い出したりしながら。


「えーい」そしてそのまま、ベッドに腰掛けていた健人にダイブするケーラ。それをお姫様抱っこスタイルでキャッチする健人。そして美しい紅い瞳を潤ませ、健人をじっと見つめてからキスをする。


「愛してるーん」


「なんだその言い方?」


「早くパパのところに行きたいなあ。そしてタケトを認めて貰うんだ。そしてそして、タケトと子どもを……、むっふっふー」


 むっふっふー、てなんやねん、と心の中でツッコミながらも、可愛いなあと思っている健人。そしてケーラをベッドに押し倒す。かぶさるような体勢となりながら、ケーラの頭を優しく撫でる健人。


「可愛いな」「そうでしょそうでしょ?」


 見つめ合いながら何度も唇を重ね合う二人。最近特にケーラはっちゃけてるなあ、と健人は微笑みながら。そしてケーラの服を脱がしていく。ケーラも健人の服を脱がしていく。


「リリアムがタケト病だって言ってたけど、ボクだよ」お互い裸になり、温め合うように抱き合いながらケーラが呟く。


「俺もだな」そんなケーラに応えるように、健人も言葉を返す。


「ねえ。どっちのほうが……、いやなんでもない」そしてしまった、とフイと顔を背けてしまった。ついケーラは気になったようだ。だが健人は、そんなケーラの頭を優しく撫でながら、


「真白も含めて、三人皆同じくらいだ。だから三人平等に接するよ」


「……本当、真面目だね。ボク途中で言うの止めたのに、きちんと応えるなんてね」


「それが俺だからな」


 うん、分かってる、とケーラが答えながら、二人改めて肌を重ね合った。




中々更新が進まず申し訳ありません。


日間&週間ランキング一位を獲得した、現代恋愛小説

何故か超絶美少女に嫌われる日常 https://ncode.syosetu.com/n0302fl/

こちらも宜しくお願い致しますm(__)m

※数日後更新予定です。

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