食卓
俺は、この家に居候させてもらうことが決まった。
それで今は、3人で夕食中だ。
リリアが作った料理はクヌーデルとグラーシュだ。
質素な料理だがこれがまた美味い。
それを作ったのが目の前にいるアルノンという男の妻だということに俺は驚きだ。
「どう?美味しい?」
「ああ、美味い」
「そうだろう。リリアの料理は絶品なんだ」
リリアの顔が少し赤いのは気のせいだろだろうか……
「リリア照れてるの?」
「そ、そんなことないわよ。アルノン」
ふむ。なるほど照れているのか。
「そんなことよりアルヴァニス「アルヴァンだ。」」
確かに俺の名はアルヴァニスだが。
一緒に暮らす上でアルヴァンという俺の愛称で呼んでもらうことにした。
アルヴァニスが魔王の名だということもあり面倒なことになりじゃねないからな。
「あ、ごめんアルヴァン。実はカノンレクイエムのことなんだけど……」
聖剣があるというカノンレクイエムのことか。
今は、少しでもカノンレクイエムについて情報がほしいところだ
「急な話で申し訳ないんだけど僕、明日から一週間実家に帰ってくるね。ついでに君が1年後カノンレクイエムに行けるように頼でくるよ」
「どういうことだ」
「そういえば言ってなかったね。僕は、アルノン・アレス・アスタロス。一応、人間の国の王族なんだよ」
人間の国の王族だと……。
このアルノンという男は一体なんなのだ!
「まあ、僕にも色々あるんだよ。ちょっと実家が嫌いでね。家出同然で出てきてリリアと一緒にいるわけさ」
アルノンがそれでねとアルヴァンには、アルノンがいない間にリリアと戦闘練習をしてほしいと……
「ちょ、ちょっと待て。リリアと戦闘練習だと……。それは本気なのか」
「本気だよ。カノンレクイエムの入試試験には一般生も特待生も実技戦闘試験があるんだ」
それと「君は、僕直接頼むから特待生になるだろうけどね」とアルノンが付け加える。
「あ、正し特待生でも実技戦闘試験でトップ10位以内はいらないとカノンレクイエムに入れても扱いは一般生と同じなる」
「ほう。10位以内に入るとなにかあるのか?」
「10位以内に入ると聖痕クラスというのに入れるんだ。それに入れば聖剣にふれるチャンスがある。逆に聖痕クラスに入れなけば、聖剣にふれるチャンスはないよ。まあ、後からリリアが詳しく説明してくれるよ」
なるほどな。
「だが、何故リリアと戦闘練習しなければいけないのだ」
「だってアルヴァン、魔力は相当みたいだけど……。属性を持たないだろ? それに君は魔力コントロールを覚えるといい。魔族と魔力の在り方について人間の考えは違うからね」
確かに、俺は五大属性を持たない。アルノンがそれを知っているのか不思議だが伝承か何かに残っているのだろう。
まあ、正確には特殊な属性を持っているのだが……。
それと魔力コントロールか……。最後の言葉から魔力を押さえつけるだけではないのだろうな。
「確かに五大属性は使えないが……。別の特殊な属性は持ってるぞ」
「そうだね。でも、あまり慢心しないことだよ」
アルノンめよく言うではないか。




