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ブリキッド  作者: I.me
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7



オモチャ達の前に降り立ったドラリオンは、いつもと様子が違います。ブリキッドにつけられた傷も、そのまま残っていました。



「みんな、少し話を聞いて」



『えっ、喋った!』



「やいドラリオン!

お前の欲しいのはこれだろ、

あげるから帰るんだ!」



ドラリオンが話せた事にオモチャ達が驚く声を無視して、声を震わすブリキッド。そして彼が差し出した団子を、ドラリオンは手に取ります。



「くだらない」



ドラリオンは団子を投げ捨て、またみんなに話始めました。



「みんな聞いて。

もうすぐ僕達は動けなくなる」



団子に駆け寄るブリキッドを他所に、言葉が出てこないオモチャ達。そしてリリーはドラリオンに聞きました。



「どういうこと?」



「僕の傷を直してくれていた、

大きなお爺さんに言われたんだ。

そのお爺さんが僕達を作ってくれた人。

そしてそのお爺さんはもうすぐ動けなくなるから、

そうなったら恐らく僕達も動かなくなるって」



それを聞いたオモチャ達が顔を見合わせ、辺りが不安な空気で包まれそうになった所へ、崩れた団子を握り潰してブリキッドが立ち上がります。



「おのれ、おのれドラリオン!

この団子は姫にあげる大事な物だったのに!」



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