表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブリキッド  作者: I.me
3/8

3



「毎度あいつは、

ほんとにヒーローらしくない」



「さあ、片付けよう」



「ブリキッドが、

剣を見つけて帰って来るまでに」



「そうね。宴の準備は私達の役割!」



そう言ってオモチャ達は、ガチャガチャとそれぞれに動き出しました。そして溜め息をつきながらも立ちあがり、服に付いた砂ぼこりを払いながら、リリーもお城へ戻って行きました。



「もう、また服が汚れたじゃない」




そしてオモチャ達は壊れた建物を建て直し、今日も宴の準備をします。ガチャガチャと紙で出来た料理が運ばれ、いつも通りにリリーが着替えを済ませて戻ると、ブリキッドを待たずに宴は始まりました。



「リリー姫、今日も無事で何よりです」



「でも彼は、いつも私を受けとめてくれないわ」



「いつも脚震えていますからね」



「はあ。彼はどこへ行くの?

いつもいつもブリキッドは、この時に何をしているの?」



その頃ブリキッドは、薄暗い道外れの草むらで泥だらけになりながら剣を探していました。



「よし、見つけた!

ドラリオンめ、いつもいつもこんなところに僕の剣を」



ブツブツとそんなことを呟きながら、いつも通りにたった一人草をかき分け泥濘にはまり、宴に遅れまいと急いで街の方へ向かいました。



「ああ!

僕のマントが泥だらけに。

おのれこの泥濘め!」



泥濘からまた泥濘へ、街へ戻ることも忘れるように今日もブリキッドは泥だらけで遊んでしまいます。



「はっ、急いで戻らないと!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ