Ⅴ
Ⅳの補足
その夜
「はぁ、本当に最悪だったよ。」
『・・・のう、零香。』
「何?」
『ちと省略し過ぎではないか?』
「(作者の)文章力の問題だよ♪」
『・・・(ジトー)』
「・・・だって、めんどくさいし、」
『そもそも、何故ヒロインと知り合ったのか、あと他にも色々と聞きたいことがあるのだが。』
「・・うう、思い出すだけでも憂鬱だ。」
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ええと、何から話そうか?・・嗚呼そうだ、この学園の造りは前世で何度もプレイしたし、校内マップも一応記憶してたから、時間も余っていたし、少し確認も含めて探検しようと軽い気持ちでいたんだけど、今では後悔している。もう少し考えて行動をするべきだったと。
此処の学園の校舎の聖堂で入学式は行われるのだけど、城門からそこへ行くには、星華を通り、だだっ広い敷地を延々と北へ進むこと数十分、(専用のバスがある)第一薔薇園を抜けた所にあるバス停で降りて、あとは校舎に続く一本道を進むのだけど、聖堂はその校舎から少し離れた所にあって、慣れているならまだしも、初めての新入生には少し分かりずらい。まあ、要するに、正当ルートで行くと面倒だったので、抜け道を使ったのだが。しかし、よくよく考えてみると、此処は乙ゲーの世界、そして今日は入学式、お約束の迷って(トラブル)しまう主人公を助ける人外(攻略対象者)との出会いイベ。はぁ、なんで忘れていたんだろう。
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「これで大体分かったでしょう。もういいよね。」
『言い訳ないだろう。』
「・・・はいはい。」
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抜け道というのは、日華のとある裏通りを抜け、路地裏を進み、ある店の扉の前で、合言葉を言ってから開けると、詞華の中のとある場所に出るわけだ。〔嗚呼、そうそう、詞華と校舎は割と近い場所にある。〕そこで、僕は、魔物に襲われている主人公と出会う。
「だ、誰か、誰か助けて下さい。」
助けを求めるヒロイン。彼女の前には、瘴気を纏い凶悪化してしまった熊で在ったであろう生物。そして、
「チッ、闇落ちのウルフ共まで集まって来やがった。」
幸い、相手はまだ此方に気付いていない。
「しょうがない、助けてやるか。」
確実に仕留める為に、氷の刃をイメージし、それらを敵の核となる部位へと転移させ刺していく。どす黒い液体が辺りに飛び散り、灰となって敵は消え去る。僅か1秒も掛からなかった。ヒロインはまだ状況を理解できていないようだ。よし、今のうちに逃げよう。
・・・と思ったけど、現実はそう簡単にはいかなくて。
零香が中々語ろうとしないので、
「気長にお待ち下さい。(にっこり)」『・・・零香。(はぁ。)』
すみません!これからも、安定の不定期更新です。「おいおい、作者。矛盾しているんだけど。君の言葉。」