Ⅳ
今回も短いです。
【紫音学園】正式名称私立ローズ学院付属紫音魔術学園高等科。まるで西洋の宮殿のような造りで学園全体が一つの街・・・いや国の様な広大なそこは、白い校舎によく映える赤い薔薇が植えられており、それでいて絢爛豪華な雰囲気ではなく、シンプルにまとめられていてとても美しい。そして、周りを高い壁(城壁)で囲まれている。主に、全寮制で、いくつかの寮に分かれている寮区域〔月華〕の他に、校舎のある区域〔星華〕、ショッピングモールなどがある区域〔日華〕薔薇園や教会、森や神殿など・・・まあ色々ある区域〔詞華〕生徒会、風紀の関係の区域〔永華〕図書館、資料館などのある区域〔恵華〕の六つの区域に表向きは分かれているが、学園都市の裏の区域〔夜華〕もある。制服は、薔薇と十字架をモチーフにしたデザインで、黒ベースのブレザーは裾と袖口に白のラインがあり、レースとフリルが控えめについており、スカートは深紅に黒のチェックとブレザーと同様に、レースとフリルが控えめについていて、可愛らしい。更に、自由にアレンジしていいという。あとは、薔薇と十字架のワンポイントの入ったネクタイだということと、スカートの色は深紅の他に、深緑と、深蒼がありどの色でもよいこと。偏差値がとても高く、その上に制服が可愛く、実力主義のため、私立にも関わらず学費はそこまでかからずにすみ、特待生なら、学費免除にもなる。超難関校である。その校舎へと向かう猫耳フードの少女、零香はふと立ち止まり、辺りを見渡していた。「やっぱり広いな。」・・・普通なら迷うような初日も、全体マップを完全に記憶している零香には関係がなかった。
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〖・・・あの子新入生だよね。〗
〖そのはずです。〗
〖あの裏道ってこの学園の人でも一部しか知らない抜け道なのに・・・。〗
〖・・・・・〗
〖まあ、たまたまかもしれないし。〗
〖その割には迷わずに進んでいる様にも見えますが。』
〖!〗
〖・・・!〗
〖こっちに気付いてなかった?〗
〖・・・・少し、気になりますね。〗
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「・・・(誰かがこっちを見ている?)」そういえばこの道はごく一部の人しか知らないのだっけ。・・・やばいな。これは僕の選択ミス。まさか初日にやってしまうなんて・・・。「今日は厄日かも・・・。」
この時の僕の予感は当たり、何故か主人公が僕に絡む様になってきた・・・
「・・・はぁ、最悪だ。」
とある日の会話。
『のう、零香よ。』
「何?」
『お前さんの入学試験の結果はどうだったのじゃ?』
「嗚呼、実技、筆記共に満点だった。」
『・・・そうか。』
(注)紫音学園は超難関校である。
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