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遅れてすみません!

・・・そこには何も無かった。ただ、暗い闇が広がっているだけで、不思議と恐怖はなかった。ここがいわゆる死後の世界とやらなのだろうか。それにしても高校の入学式の日に死ぬとか運が悪いにも程があるよ。ああでもあの時猫を助けなければ一生後悔していただろう。あの猫は助かったのだろうか。

 『嗚呼、助かったぞ。お前のおかげでな。』

そうか、それはよかった・・・?えっおかしいな~声がしたよ、それにさっきまで何もなかったのに何時の間にか日本庭園みたいな所にいるんだけど・・・

『おい、お前、先程から何故妾を無視するのじゃ。』

これってあれかな天国ってやつかな?

『のう、聞いておるのか零香よ。』

「嗚呼もううっさいなぁ。今状況を整理してんだから黙ってろよ!」

『!あ、嗚呼すまなかった。』

嗚呼、もう、本当にどうなっているんだか。私は目の前でシュンとしている人物?に目を向けた。とりあえず彼女を観察してみる。背丈は140あたり。髪は長く、腰のあたりまで伸びていて桃色に近い朱だ。頭上には可愛らしい白銀の耳(猫の耳を少し大きくしたもの)。今は悲しげに垂れているが。朱色の着物に赤い帯。二又に分かれた白銀の尾は、耳と同様に垂れてしまっている。なにこれ可愛い。・・・よし、現実逃避終了。

「で、此処はどこ?貴女は誰?あの猫との関係は?」

とりあえず今の疑問を問いかけてみた。

『嗚呼、はい、これから貴女の今の状況を説明します。』

余程応えたのか口調が変わっている。

「いいよ。普通に話して。」

『おお、良いのか。流石は零香じゃ。』

・・こいつ態度変わるの早くね・・

『まず、妾じゃが、お前とは古い付き合いじゃぞ。』

「えっ、」

『よく神社で遊んだりしたものじゃ。』

・・・?ボッチの私にそんな友達なんて・・・!いた。私が確か小1くらいのときによくよく見れば彼女に似た私の唯一の友達(白猫)。

「もしかして鈴なの?」

すると彼女は嬉しそうにわらった。

次回は鈴の話です。・・・たぶん。

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