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想像して下さい2

人の熱気でむせ返るフロア。薄暗いフロアを縦横無尽に跳ね回る七色の光、人、メロディ。カクテルなんか飲んで不慣れな空間に少しずつ溶け出す。思うままに踊り、叫ぶ。煙草の煙りの向こうからギラギラした視線を感じ、導かれる。一生でこれっきりの出会い。その場限りの共有。二人で。まさにアバンチュール…なんて想像しながら蝉を追いかけた小学生時代。



実は、川から流れてきたので両親が仕方なく育てた俺。




みかんだと思ったらゆず。




金ないなぁ…と思ったら財布の端に挟まってた百円の有り難み。




通りすがり、ヒラリと舞い落ちるハンカチーフ。

「あっ!ハンカチ落としましたよ」

サラサラとした髪がなびく、甘い香りを纏う彼女はゆっくり振り返った。

「ありがとうございます!」

「!!」




いつものように、うなだれながら仕事に行く。職場で、あれ?今日、仕事休みじゃん!!って気付いた時の得した感。




応募してた懸賞が当たっていて、忘れたころに景品が送られて来た時の、過去の自分への称賛。




元彼とよく待ち合わせした場所に、何気なく行った。忘れたはずの思い。でも、ふと思い出す彼。忘れえぬ想い。かけがえない過去を振り返り、明日を思う日々。現実では進むことしか許されない。ため息を吐き、その場を離れる。

「〇〇!!」

過去を飛び越え現在に。変わらぬ彼に安堵し涙が零れる。彼は微笑みながら泣いている。彼の答えはうれしいことに私と一緒らしい。言葉なんていらない。彼の胸に飛び込む。熊出没注意のプリントTシャツに。とにかく汗臭い。酸っぱい抱擁。




初めて食べた時のチョコミントアイスの衝撃。俺だけか?



海老ちゃんとマック行ってエビフィレオをアーンってやってもらい、海老ちゃんCM出演の日焼け止めを塗ってあげたのちに二人でモデル歩き。




マジかよ?って言った後の、マジだって!と言う友人のどや顔。



漏れる!う〇こ漏れちゃう!トイレ!早く!ふぅー間に合った…

ひっ!便座!冷てっ!!



控えめな彼女の精一杯の…

「手つなご?」

(これは私的にはキュン死確実)




ここまで、これを読んだ時間の有効性。一回もクスリともしていないのに、ここまで読んでしまった絶望感。




あぁー腹減った。生ゴミでも食うか!程よく発酵した魚の内臓うめぇー。…オエッ




ゴキブリを鼻の頭に乗せ、愛でる。(失神だな)



はい。おしまい。


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