男だったら助けなくちゃ
一話完結なんで他の話も読んでみてください。
小学生の頃,学校の登下校はバスだった。
ある日の帰り。
車内は,とても混み合っていた。俺は席に座るコトが出来ず立つハメになった。
目的の場所まで後10分程度の場所で,ふと気付いた。
同い年で仲のいい女の子が俺の前方にいた。そして,俺と女の子の間には一つ下の男の子がいた。
その男の子の手が女の子の「オケツ!」に触れていたのだ。
「まぁでも混み合ってるし仕方ないかぁ……」
なんて思っていたら…
手がパンツの中に入っていくではないか!!
俺は思った。
「痴漢されてる!!!」
男の子は小学2年生。
2年生にして…キモッ…
女の子は全く振り払う気がない。小学2年生の早過ぎる性欲の爆発を気付いてしまっているのは俺しかいないようだ。ってコトは彼女を救えるのは俺しかいないようだ!!がしかし,勇気がでない…
俺と女の子は同じバス停で下車する。なかなか注意できないまま,バス停まで数分の所まで来ていた。
俺は勇気を出し男の子の手を掴み「なにやっとんの!?」
とダサダサなセリフを吐いた。
男の子はフツーに手を引き無言で前を見ていた。なんか言え!つか反省しろ!変態!!
バス停に着き俺は女の子に聞いた。痴漢されていただろう?と。
彼女は「えっ?うん」と言葉少な気に答えた。
俺は,もしやと思い聞いてみた。 「嫌じゃなかったの?」
彼女は言った。
「なんか気持ち良かった。」
…
……
…………
女の子とは保育園時代からの付き合いだが…確かに彼女はエロかった…
なんか同意の上の行為を邪魔したみたいで馬鹿らしくなったが痴漢小学生が将来,痴漢オヤジにならない様に先生に報告した。
が,しかし先生は笑って話を聞くだけで問題視していなかった。
俺は,小学3年生にして
「あんな男の子を野放しにしてホントに大丈夫か?」と心底,心配した。
まぁそんな正義感の塊のような小学生が今や痴漢の常習者とは…
世知がらい世の中ですなぁ…
嘘です!痴漢なんて絶対しませんから!!!
痴漢する時は了承、得てからしましょう。