絵本の国の
いつもと同じだと思っていた。
いつもと同じ、何ら変わり映えのしない「今日」が、
またやってくるのだと思っていた。
ざわざわと騒がしかった体育館。
壇上では校長の終わらないスピーチが進行していて、
もうすぐ始まる夏休みを前にした、
気だるい終業式がもうすぐ終わるところだった。
だけど、いつまで経っても「終わらない」
すべてのものが動きを止めてしまった。
私を除いて。
「誰かが時間を止めてしまった」
ピンクの猫の跡を辿って、
何かを取り戻しに行く物語。
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