70・幻の属性
一緒に投稿した、『TSの銀髪美少女』はアクセス数が多いのに、こっちは殆どあらへん…それでも僕が、頑張るで♪
そのまま続けられ、来季が行おうとしていた。
『…そういえば、この流れ…女子が混ざっているけど、去年の文化祭の誰が女装するかのクジ引きに似ているな…』
零華は今の状況が、去年の文化祭の時に何処となく酷似している事に気付いた。
『あれって僕以外のクラス全員が共謀して、僕を女装させようとしてたんだよな…』
零華がクジを引こうとした際、尚文が故意にクジを落とし、そのクジを全て『女装』に変更されて、零華は『女装』を引く事になった。
その後逃亡を図ったが、なんやかんやで逃げ切れずに女装させられたのは、零華にとって苦い思い出であった。
『まああれで『ルクレツィア』が誕生したんだけど…そういえば、音楽プレーヤー持ってきてるから、隙を見てどっかで歌の練習でも…』
「…イカ…零華!」
「!?」
考え事をしていたら、突然理奈に話しかけられた。
「な、何? 理奈?」
「何って…次は零華の番だよ」
「あっ」
何時の間にか来季の適性検査が終わり、千秋、尚文、麻美も測定を終えて、零華の番になっていた。
「僕の番だね」
零華は前に進み、球の前で立ち止まった。
『僕は…何の属性が出るんだろうな…』
緊張しながらも零華は、左手で球に触れた…。
トク…トクトクトク…ピチャピチャピチャ…
すると球からは、大量の水が流れ出てきた。
「『水』? 僕は水属性…? あれ? 今まで水が出た人居た?」
零華は振り返って理奈に尋ねた。尊から鈴木 奈々子までは覚えていたが、来季から麻美までは見ていなかった為、その四人の中に居たか確認した。
「ううん…水は初めてだよ」
理奈からそう答えられ、零華は戻ろうとした。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
その時、ユリアンが何故か焦った様な声を上げた。
「何ですか?」
零華が立ち止まって尋ねる。
「悪いが、もう一度触れてくれないか…?」
「???」
今までやり直しを求めなかったユリアンが、何故自分の時だけ求めるのか分からなかったが、零華は言われた通りに再び球に触れた。するとやはり、球からは水が溢れ出てくる。
「まさか…信じられない…」
球から水が出ている光景に、ユリアンは何故か動揺する。
「あの…水が出たらヤバイんですか?」
ユリアンの反応に、若干不安を感じながら零華は尋ねた。
「…実は先程言った属性以外に、あと二つあるんだ…その一つが君の水属性だ…ただ…水属性は幻の属性と言われ、過去にエグ・マリン王国騎士団に於いて、水属性を持っていたのは、たった一人だけだったんだ…」
「えっ!?」
ユリアンの話に零華は衝撃を受けた。まさか自分の属性が、過去に一人しか居なかった、幻の属性とは思わなかったからだ。
「それって凄いんですか…? それとも水属性って弱いから、騎士団に一人しか居なかったとか…?」
「まさか。俺は会った事が無いが、その水属性の所有者は、先代の総隊長だ! そしてその先代の総隊長は、エグ・マリン王国で歴代最強の兵士だったらしい」
「歴代最強の兵士…」
零華はそんな人物と同じ属性である事に、驚きを隠せなかった。そしてそれは、他のクラスメートも同じであった。
「…兎に角、検査を続けよう…」
ユリアンの言葉に、全員一旦落ち着くことになった。
「…あ、最後の属性は何ですか?」
零華は『火』・『風』・『土』と自分の属性『水』以外に、もう一つある属性を尋ねた。
「『雷』だ…ただ『雷』も幻の属性と言われていてな…この国に居るのは、姫様だけだ…」
「えっ!? この国お姫様が居るのか!?」
修兵が反応した。他の男子も反応する。尚その瞬間、修兵は灯里に尻を抓られた。
「今は他国に出かけているが、間もなく帰還する筈だ」
そう告げるとユリアンは、止まっていた検査を再開させた。
零華の属性は、幻の属性・『水』。しかも最強とも言われた、先代の総隊長さんと同じ属性やった!
本当はもう少し書く予定でしたが、次話に持ち越しで♪
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