52・これからの事の話し合い 1
諸事情で短いですわぁ…。
「えっ!? 俺達以前にも、この国に日本から来た学生が居たのか!?」
戻ってきた零華と理奈が、クラスメート達に過去にも学生が来た事を話すと、修兵が大声で驚いた。
「うん…でももう居ないって…元の世界に帰ったらしい」
そう零華が説明すると、来季は少し考えて言った。
「けどそんな話は聞いたことが無いな…マスコミとかで取り上げられなかったのか?」
来季の言うとおり、当時この世界に来た学生達が何人かは分からないが、自分達と同じくらいの人数なら、まず間違いなく騒ぎになっている筈だが、誰もそんな話を聞いた事がない。
「もしかしたら、並行世界の日本から来たとか?」
ラノベが好きな里香が言った。
「まあ確かにあり得るよね…僕達からしたら、この世界も並行世界みたいなものだし」
里香の言葉に一理あると考える零華。他の皆も考えるが答えは出ない。
「…とりあえず、この話題は後にしよう。実は本題があるんだ」
「あ? まだ何かあるのかよ?」
修兵に聞かれ、零華は先程エルドから提案された内容を告げる。
「…つまり俺達は、前に来た連中のおかげで、この国の庇護下に置かれるのか? 軍に所属するという形で?」
明司がそう尋ねる。
「結果的にはそうだね」
「んで零華。お前は何て答えたんだ?」
「僕と理奈だけでは、決定する事が出来ないから、皆と相談する事にしたんだ」
零華にそう言われ、エルドに会わなかったクラスメート達は安堵した。まさか勝手に自分達の処遇を決められたのではないかと考えてしまったからだ。
「なあ零華。それってウチら、此処の兵隊さんになるって事やろ? まさか戦争でもさせられるんか?」
凛が不安そうに尋ねる。
「それなら大丈夫だって。この国は今は戦争はしてないみたいで、もし承諾した場合所属するのは、ユリアンさんの部隊で、主な任務は治安維持って言っていたよ」
「つまり良くラノベにある、クラス転移=転移先の戦争に参加…っていう王道じゃないんだ」
里香が安心した声を上げる。確かにラノベにはそういう話は多く、今まさに自分達の境遇はそれらと酷似していた。
「もし所属を拒否するなら、王様は民間で過ごせるように計らうって言っていたんだ…それでどうする? 僕は皆の意見を聞きたいんだ」
零華は皆の顔を見回して尋ねる。すると直樹が尋ねた。
「零華。零華個人はどうする気だ?」
「僕は…軍に入ろうと思う」
零華の言葉に、皆は動揺する様子を見せた。
「どうして? 零華?」
理奈も初耳らしく、零華に尋ねた。
零華は何故軍に…?
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