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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第1章・日本での日常編
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2・広橋 零華と中里 理奈

 幼馴染の登場ですわ。零華の過去も少し分かりますわ。

 零華こと広橋 零華には両親が居ない。

零華が小学三年生の時、両親と車で外出中に、対向車線を走ってきた車に激突された。あとで分かった事だが、対向車線の車の運転手は飲酒運転をしていた。

 零華の両親はその場で即死、零華は奇跡的に一命を取り留めたが、右目の視神経を損傷し失明をしてしまった。

 両親は親戚から嫌われていたのか零華は知らないが、ある親戚がとある罵倒を零華にし、両親の遺産だけを奪い取り、零華の引き取りを拒否しようとした。

 当時の零華は全てを理解出来た訳ではないが、両親が亡くなった事だけは何とか理解出来た。しかし絶望に陥った零華を救ってくれた存在が居た。


※       ※


「あっ、零華やっと来た!」

 家を出て少し歩くと、一軒の家の前で零華の制服と同じ制服を着た女の子が居た。

「おはよう、理奈」

 零華はその少女に挨拶をした。中里 理奈、零華の幼馴染である。

「今日少し遅くない?」

 不満げな声で理奈が尋ねる。

「そう? 僕は何時も通りに出て来たけど…理奈が速すぎるんじゃない?」

「何言ってるの! 女の子は身だしなみに気を遣うの! 零華だって女の子みたいな顔しているんだから、それくらい分かるでしょ?」

 理奈にそう言われると、今度は零華が不満気な表情をする。

「理奈…僕は男だよ…女の子扱いされるのは、好きじゃないのは知っているだろ?」

「でも零華、それでよく苛められたじゃない? 顔や声や名前が女の子にしか見えないって? それで私はよく助けたりしたじゃない」

「それは理奈が空手やっているから…ってか小学生の頃じゃないか…」

「今でも変わらない気がするけど…それより早く学校行こう!」

 そう言うと理奈は、先に歩き出してしまう。

「やれやれ…でも理奈が僕を助けてくれたのは事実だしな…」

 零華も理奈の後を追って歩き出す。


※         ※


 絶望に陥った零華を救ってくれたのは、幼馴染の理奈とその父親であった。理奈の父親は弁護士であり、不当に財産を奪い取ろうとした親戚から、零華を法律で守ってくれたのであった。

 理奈はそんな弁護士の父親の影響か、正義感が強くて、自身の容姿等で苛められていた零華を、何度も助けてくれたのであった。

 零華はそんな二人にとても感謝をしていたのであった。



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