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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第1章・日本での日常編
18/121

17・動画配信

 タイトル通り、動画配信のシーンがありますが、マンガやドラマから見た物から作っておりますので、実際と同じかどうかは不明ですわ。ご了承くださいな!。

「♪♪~♪~♪♪」

 零華の部屋にて、ヘッドセットから流れる音楽を聴きながら、それに付いているマイクに歌を吹き込む、一人の美少女が居た。蒼銀色の長い髪を伸ばし、肩の露出した黒いワンピースを着た、薄い化粧を施した美少女であり、上手い具合に前髪で右目が隠れている。

 その少女の前には、一台のビデオカメラが置かれており、モニターに表示されている画像には、『REC』の文字があった。

 やがてヘッドフォンから流れる音楽が終わり、少女は歌い終えて、言葉を発する。

「皆~♪ 『ルクレツィア』の歌は、今日もどうだったかな? 何時も応援ありがとう♪ 良かったらまた見てね~♪ じゃあまったね~♪」

 少女は笑顔で手を振りながらそう言うと、カメラの録画を停止した。

「…よし出来た」

 少女はヘッドセットを外すと、ベッドに腰を掛けて、自分の髪に手を触れた。そして髪をゆっくりと取った…ウィッグである。

「我ながら、今回も良い曲が歌えたな」

 そう言うのは少女…零華である。

「まあ、こんな事しているなんて…クラスの皆には言えないけどね…それより編集して投稿しちゃおうか」

 そう言うと零華は立ち上がって、勉強机の上にあるノートパソコンを操作し始めた。

 先程歌っていた美少女は零華であり、動画配信の為に歌っていたのであった。

これは去年の文化祭の後に始めた事であるが、決して女装に目覚めた訳では無かった。

昔からアニソンや映画の主題歌を歌う事が好きだった零華は、意を決して動画サイトにて歌の配信を行う事にした。

 しかし素の姿で歌うのは流石に恥ずかしかったので、文化祭で行った女装をする事にし、名前も文化祭で使った『ルクレツィア』を再利用する事にした。

「これで…良しッと」

 投稿を終えた零華が、着替えようとワンピースに手を掛ける。

「…最初は私服でやっていたけど…理奈にバレちゃったし…」

 零華は理奈にバレた時の事を思い出す。

 その日零華は何時もの様に、歌を録画していたが、親からおすそ分けを持ってきた理奈に見られてしまったのだった。女装している姿を…。何故理奈が家に入ってこれたのかは、万が一に備えて中里家には、広橋家…つまり零華の家の鍵を預けているのであり、理奈はインターフォンを鳴らしても、零華が出なかった為、鍵を使って入って来たのであった。

 見られた零華はパニックになり、半泣きになり、記憶が吹き飛ぶ程錯乱してしまったが、理奈に宥められて、落ち着きを取り戻し、理由を話した。

 理由を知った理奈は、その後はサポートとして、知り合いの店(零華が今日、モデルにされた、あの店)から、型が古くなった服を譲り受けて、衣装そして提供してくれたのであった。

 一方肝心の動画の方は、『歌が上手い!』、『歌い手がすっごく可愛い』等の評判であった。

 そして幸いな事に、この動画はクラスでも人気であったが、動画のルクレツィア=零華だとは気づかなかった。理由は恐らく、零華が女装嫌いの為に、まさか動画では女装をして歌っているとは、誰も想像出来なかった様だ。

 普段着に着替え終わった零華は、アップされた動画のコメントを見る。

「うわぁ…もうこんなに来ている…『ルクレツィアちゃん、マジで可愛い! 結婚してくれ!』って…この人多分男性だけど…僕が男だと知ったら、想像を絶するショックを受けるだろうな…」

 苦笑い気味に零華は言うが、見た目が美少女の為に、男だと話しても、誰も信じないだろう…。

「! おっと、そろそろ夕ご飯の支度をしないと…」

 部屋の時計を見た零華は、パソコンをシャットダウンすると、いそいそと部屋を出て行った。


 今回のシーンは、後の展開に必要の為に書きましたわ。

 因みに蒼銀の髪は、某TSドララーから来ていますわ。

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