艶消しブラチナブレスレットは?!
(あー、もー、金色、銀色の使わないチェーン、たくさん有り過ぎ。切れてる物や、色も変わって、留め金が壊れてる。
キーホルダーのチェーンみたいなのも。
良い物は、1つずつきちんと別のケースにしまってあるし。
サービスチェーンばかりだし、捨てよっと!)と、ビニール袋にポンポンと入れた。
宝石と呼ばれる物は、あまり身に付けないし、数も持ってない。
暇なので、乱雑?!に入ってる木製の宝石箱の中身を、整理する事にした。
不具合のあるチェーンは全て捨てた。
(あー、宝石箱、整理整頓できた。すっきりした)
そう、そうなんです!ところがです。
数日後、何をしてる時だったか、突然、理由もなく思い出し、不安になった。
艶消しで光らない細工の、ブラチナのブレスレットを!!
ちゃんとケースに入れたよね。ケースはどこだっけ? ケースには? 無い、無い。
いつだった、使ったの?
春? 夏?
まさか? まさか? 助けてー。
あの時の、キーホルダーについてた薄汚い銀色チェーンか? ありえるわあ。
慌てて、まだ置いてあったビニール袋の中を確認したが、チェーンまみれで、あちこち絡まってたりする。
奮闘しても、あとの祭り! 撃沈!
宝石に愛着も少ないから、こんな事に。
あー、ショック!
可哀想なプラチナブレスレット!
だけど、あなたも艶消しじゃなく、光るプラチナだったら、私に捨てられなかったのに。やっぱり、ピカッと輝かないと!
プラチナブレスレットのせいにして、なくなく諦めざるをえなかった。
追伸
さあさあ、今日も、会社の昼休みのトイレでの、お化粧直しの時間です。
(この、化粧ポーチもそろそろ変えなだめやわ。ポーチの底も汚くなった)と、化粧ポーチの底に手を入れた。
なんか、ザラザラした感触がある。
何?これ? そのまま掴むと、
おわかりですね!
何と、汚れてはいたが、
艶消しプラチナブレスレット!だった。
たぶん、トイレで歯磨きか、手を洗う時に、邪魔になり、なくしたらいけないと、そのまま化粧ポーチに入れたのか?
手元に戻ったというか、手元にあった、
艶消しプラチナブレスレットの冒険物語でした?!