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44 一つになった心

一話からとりあえず読み返そうと思っていたら、直すところばかりで……ポチポチやってたらこんな時間に((+_+)) 短くて申し訳ありませんがちょうどキリがよかったのでお許しを……また明日(ってか今日か……)ちゃんと更新しますので、お待ちしてます(●´ω`●)

 今、俺の腕の中に陽菜がいる。


 こんな展開になるなんて思ってもみなかった。


 今日一日の彼女との間に起こった出来事全てが、告白へと俺の背中を押した。


 昔のような関係に戻るための一日だったのに、俺の中には妹のような陽菜は消え去り、もう二度と戻れないことに気が付かされただけだった。


 昔よりも、何十倍も、何百倍も彼女のことを愛おしく思っている自分を知り、俺の心は陽菜一色に染まっていたんだということを改めて実感する。


 ぷっくりした唇も、卵のような肌も、柔らかな髪の毛も……指一本他の奴に触れさせてなるものかと、今の陽菜を知れば知るほど、独占欲が暴走する。



「陽菜……大好きだ……」

 何度彼女の耳で囁いても足りない位に、猛烈に思いが募る。


 俺はこんな恥ずかしい言葉を口に出せる人間だったんだな……そんな発見もあった。


 陽菜が腕の中で見上げている。

 直ぐそばにある唇に俺は吸い寄せられて離れられない。


 何度も何度も、見つめ合い、唇を重ね微笑みあう。



「これじゃ、離れられないな……」

 彼女のおでこにキスをしながら髪を撫でる。



 でも一つだけ、ちゃんとけじめをつけなければいけないことがあった。


 海斗のことだ。





「なぁ、陽菜。明日、俺海斗のところに行ってくるよ」

 全てを覚悟して、陽菜を渡してもらえるよう頼むつもりだった。


 陽菜は大きく首を振る。

「駄目だよ! 海斗とのことは私の問題だし、ちゃんと納得してもらえるまで話すつもりだから」



 確かに、俺が二人の間に入るのはおかしいかもしれない。

 でも、俺にとっても、陽菜にとっても、海斗がいなければきっとここまで辿り着いていなかったと思う。


「陽菜、一緒に行こう。ちゃんとわかってもらえるまで話そう」


 腕の中で頷く陽菜の頭を撫でながら、決意を固めた。

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